店の外観はとてもシンプル。トラットリア・チブレオとさりげなく書いてあります。間違っても隣にあるレストランの方に入らないように・・・値段が違いますよ!
店内は木のテーブルと椅子でとても落ち着いています。すべてが質素で居心地がいいです。
チブレオは裏ごし(パッサート)料理が多く、それが名物です。写真は前菜のトマトのゼリー(Gelatina di Pomodoro)
こちらも名物料理で注文する人も多い「鶏の首の詰め物」。肉はあっさりしていて味はそれほどインパクトがありません。記念に食べたいという方向け
チブレイーノの名物料理の一つ「イカと野菜の墨煮(calamari inzimino)」15ユーロ。イカの臭みがまったくなく柔らかく煮込まれています。美味です。チャージには人数分の野菜や豆のおいしい煮物が出てきます。
「鶏肉とリコッタチーズの団子(Polpettine di Pollo e Ricotta)」はあっさりした味で万人向け。ソースが美味しいです!
イタリアでも超貴重な料理「生のサルシッチャ(Salsciccia fresca)7ユーロ」。イタリア全土でも生で食べられる店は数少ないです。とても美味で貴重な体験です
美味しいレストランはデザートも美味しい!「コーヒーババロア(Bavarese al caffe')」は滑らかで口の中でとろけます。7ユーロ
チブレイーノの定番ドルチェの一つである、苦みのあるママレードをのせたチーズケーキ 7ユーロ
味 | ![]() |
フィレンツェの超有名店レストラン「チブレオ」の廉価版のトラットリア。メニューはフィレンツェ伝統料理をベースにアレンジをしたものが並び、ジビエや裏ごし料理が多いので好き嫌いは分かれます。ただし味はさすがに人気店だけあって見事。グルメの方や海外の名店の味を試したい人は食べる価値あると思います。 このトラットリア「チブレイーノ」は予約不可(レストラン「チブレオ」は予約可)、その代わり料金が手頃です。店内は日本人には少し狭くきつく感じますがイタリアの人気店としては合格点でしょう。 |
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雰囲気 | ![]() |
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値段 | ![]() |
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総合 | ![]() |
老舗の名店、リストランテ・チブレオの隣にある価格を抑えたリーズナブル店です。別名小さなチブレオ「Cibreino(チブレイーノ)」と呼ばれています。レストランとは店舗が別ですが、キッチンは一緒で料理もほぼ同じものが出てきます。味は同じで盛りつけやサービスが違い、値段を安く設定しているトラットリアです。ディナーの場合、レストランは1人100ユーロ(13,000円)、トラットリは1人30〜40ユーロ(5,000円)くらいが予算の目安。世界にも認められたイタリアでトップクラスのレストランの味を手軽に味わうことができます。
トラットリアでは予約を受け付けていないので開店前にはお店の前で待ち構えていた方がいいでしょう。一度チブレオの味を楽しもうとするイタリア人、グルメの観光客ですぐに満席になり、席も狭いです。相席になることもありますが、それでもこの店は行く価値があるということです。以前は東京麻布にも支店をもっていたそうです。
伝統的なトスカーナ料理を基本に、質の良い食材を使った斬新な調理法が評判です。メニューは毎日変わりますが個性の強いの物が多く、裏ごし料理(パッサート)がこの店の料理の特徴となっているので好き嫌いが分かれるところです。イノシシ、ウサギ、鴨、ハトなどのジビエやトリッパなど内蔵肉料理も有名。カジュアル店なので普段着でOKです。一方、レストラン「イル・チブレオ」は多少の正装が必要です。
【フィレンツェ在住:堂 剛】
あの有名なチブレイーノでついに食事する機会がありました。当日、ちょっと小綺麗な格好をして、開店時間ちょうどに来店。観光シーズンオフだったためか列もなくスムーズに入店できました。オーダーしたのは「香草のポレンタ」「イカの墨煮」「チョコレートケーキ」。料理は独創的でさすが名店という味でしたが、斬新すぎるので何度も通いたくなる味ではありません。旅行者にとっては経験として「あり」だとは思います。絶賛する人も多いです。
トスカーナの伝統料理であれば「クアットロ・レオーニ」、「アルマンド」、「イル・マガッツィーノ」の方が万人向けします。斬新な料理を食べたい好奇心旺盛な人におすすめします。
店名 | Trattoria Cibrèo |
住所 | via de' macci 122r Firenze Italy |
行き方 | サンタンブロージョ市場の裏 |
電話番号 | 予約不可(予約なしで行くしかありません) 下記の電話番号はレストラン「チブレオ」のものです TEL: +39 055 234 11 00 / FAX: +39 055 244 966 |
定休日 | 日曜日、月曜日、8月(バカンス休暇) |
営業時間 | 12:50〜14:30、19:00〜23:15 |
予算 | 1人30ユーロくらい(飲み物別) |
地図 | 大きな地図で見る |
Antipasto 前菜 7ユーロ |
Gelatina di pomodoro(トマトのゼリー)、Insalata di Trippa(内蔵トリッパの前菜仕立て)、Crostini di Pate'(パテのクロスティーニ)、Salsicce Crude(生ソーセージ)、鳥のレバーペースト |
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Pasta e Zuppe プリモピアット 8ユーロ |
Polenta alle Erbe Verdi(香草のポレンタ)、Passatelli in Brodo、Passato di Pesce(魚の裏ごし料理)、Sformato di Ricotta e Patate(リコッタチーズとじゃがいもの型焼き)アクアコッタ(トマトとパン、チーズ、卵などのごった煮)、ポレンタ、キャベツとサルシッチャのミネストローネ |
Secondi セコンド 15ユーロ 付け合わせつき |
Collo di pollo ripieno(鶏の首の詰め物)、Polpettone di Vitella con maionese(ミートローフ・マヨネーズ添え)、Salsicce e Fagioli(ソーセージのいんげん豆添え)、Polpettine di pollo e Ricotta(鶏肉とリコッタチーズの団子)、Cappello del prete、Coda di Vitella(牛テール)、Zampa alla Prmigiana、Leccia al chiasso(イシモチ)、Baccala Mantecato(塩漬けタラ)、Stoccafisso all'Elbana、Calamari Inzimino(イカと野菜のスミ煮)、ウサギ肉のベリーソース、子羊の脳味噌の蒸し焼き |
Dolci ドルチェ 7ユーロ |
Torta di cioccolata(チョコレートケーキ)、Torta di Formaggio(チーズケーキ)、Torta di Pere(洋梨のトルタ)、Bavarese al Caffe'(カフェ・ババロア)、Bavarese alla vaniglia(バニラ・ババロア)、Panna Cotta(パンナコッタ)、Budino di cioccolata(チョコレートプリン) |
Vini e Bevande ワインと飲み物 |
Vino rosso della casa 1/2L(ハウスワイン0.5リットル)6ユーロ、Vino rosso della casa 1L(ハウスワイン1リットル)12ユーロ、水1/2リットル 1ユーロ |
レストラン、トラットリア、カフェ、テアトロ(劇場内でショーの前に料理食べます)と、サンタンブロージョ広場の一角をチブレオの町としたのは、イタリアで有名なオーナーシェフ、ファビオ・ぺッキ氏。彼は一代でRistorante Cibreoを築き、今ではイタリアで3本の指に入るほど高い評価、知名度を持っています。それは彼のカリスマ性によるところが多く、以前はフィレンツェでラジオ番組も持っていたそうです。その番組内で一番美味しい料理は?との問いに「Spaghetti al pomodoro(トマトソースのシンプルスパゲッティ)」と答えました。彼の料理哲学をかいま見ることができます。