超有名店の味を低価格で味わえる「チブレオ・トラットリア」は世界的に有名です

Firenze Cibrèo Trattoria フィレンツェ
店の外観はとてもシンプル。トラットリア・チブレオとさりげなく書いてあります。間違っても隣にあるレストランの方に入らないように。値段が違いますよ!
フィレンツェ
味  
雰囲気
値段 
総合 
フィレンツェの超有名店レストラン「チブレオ」の廉価版のトラットリア。フィレンツェ伝統料理を有名シェフが独自にアレンジを加えています。ジビエや裏ごし料理が多いので好き嫌いは分かれますが、味はさすがに人気店だけあって見事。グルメの方や海外の名店の味を試したい人は食べる価値ありでしょう。このトラットリア「チブレイーノ」は予約不可(レストラン「チブレオ」は予約可)、その代わり料金が手頃です。店内は日本人には少し狭くきつく感じますがイタリアの人気店としては合格点でしょう。

名店チブレオと同じ料理で、料金は半額

Firenze Cibrèo Trattoria
チブレオは裏ごし(パッサート)料理が多く、それが名物です。写真は前菜のトマトのゼリー(Gelatina di Pomodoro)

老舗の名店、リストランテ・チブレオの隣にある価格を抑えたリーズナブル店です。別名小さなチブレオ「Cibreino(チブレイーノ)」と呼ばれています。レストランとは店舗が別ですが、キッチンは一緒で料理もほぼ同じものが出てきます。味は同じで盛りつけやサービスが違い、値段を安く設定しているトラットリアです。ディナーの場合、レストランは1人100ユーロ(13,000円)、トラットリは1人30~40ユーロ(5,000円)くらいが予算の目安。世界にも認められたイタリアでトップクラスのレストランの味を手軽に味わうことができます。

チブレオ・オーナー Fabio Picchi氏

レストラン、トラットリア、カフェ、テアトロ(劇場内でショーの前に料理食べます)と、サンタンブロージョ広場の一角をチブレオの町としたのは、イタリアで有名なオーナーシェフ、ファビオ・ぺッキ氏。彼は一代でRistorante Cibreoを築き、今ではイタリアで3本の指に入るほど高い評価、知名度を持っています。それは彼のカリスマ性によるところが多く、以前はフィレンツェでラジオ番組も持っていたそうです。その番組内で一番美味しい料理は?との問いに「Spaghetti al pomodoro(トマトソースのシンプルスパゲッティ)」と答えました。彼の料理哲学をかいま見ることができます。(2024年)

予約不可。食べに行くときは開店時間を狙いましょう

Firenze Cibrèo Trattoria
こちらも名物料理で注文する人も多い「鶏の首の詰め物」。肉はあっさりしていて味はそれほどインパクトがありません。記念に食べたいという方向けです。

トラットリアでは予約を受け付けていないので開店前にはお店の前で待ち構えていた方がいいでしょう。一度チブレオの味を楽しもうとするイタリア人、グルメの観光客ですぐに満席になり、席も狭いです。相席になることもありますが、それでもこの店は行く価値があるということです。以前は東京麻布にも支店をもっていたそうです。

料理はとても個性的。好き嫌いは別れるでしょう・・・

Firenze Cibrèo Trattoria
こちらもチブレイーノの定番メニュー「鶏肉とリコッタチーズの団子(Polpettine di Pollo e Ricotta)」。あっさりした味で万人向け。ソースがとても美味しいです。

伝統的なトスカーナ料理を基本に、質の良い食材を使った斬新な調理法が評判です。メニューは毎日変わりますが個性の強いの物が多く、裏ごし料理(パッサート)がこの店の料理の特徴となっているので好き嫌いが分かれるところです。イノシシ、ウサギ、鴨、ハトなどのジビエやトリッパなど内蔵肉料理も有名。カジュアル店なので普段着でOKです。一方、レストラン「イル・チブレオ」は多少の正装が必要です。

チブレオはその料理のクオリティの高さから、日本から料理修行に来る若者たちがあとを絶ちません。それほど料理を目指す人たちにも認められたお店です。(2024年)

2016年 ランチ料金(男1名、女1名、たっぷり食べて合計85ユーロ)

Firenze Cibrèo Trattoria
美味しいレストランはデザートも美味しい。チブレイーノの定番ドルチェの一つである、苦みのあるママレードをのせたチーズケーキ 8ユーロ
  • 前菜 Salsciccia Fresca(生サルシッチャ)・・・7ユーロ
  • プリモ Sformato del Giorno(じゃがいもとリコッタのスフォルマート)・・・8ユーロ
  • プリモ Zuppa di Porcino(ポルチーニ茸のスープ)・・・8ユーロ
  • メイン Collo di pollo ripieno(鶏の首の詰め物)・・・15ユーロ
  • メイン 白身魚のホイル焼き ひよこ豆添え・・・15ユーロ
  • デザート1品・・・7ユーロ(デザートはもう一皿無料でサービスされました)
  • ハウス白ワイン(ボトル)
  • ミネラルウォーター1本
スタッフ

チブレイーノの感想 

あの有名なチブレイーノでついに食事する機会がありました。当日、ちょっと小綺麗な格好をして、開店時間ちょうどに来店。観光シーズンオフだったためか列もなくスムーズに入店できました。オーダーしたのは「香草のポレンタ」「イカの墨煮」「チョコレートケーキ」。料理は独創的でさすが名店という味でしたが、斬新すぎるので普段から通って食べたくなる料理ではないです。超有名店ですので旅行者には経験として「あり」だと思います。絶賛する人も多いです。 

イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧

メニュー(2021年夏)

Coperto サービス料(席料、パン代込み)?ユーロ
Antipasti
前菜
Ricotta di Pecora Fresca(羊のリコッタチーズ)6ユーロ、Insalata di Trippa(内蔵ハチノスのサラダ)7ユーロ、Paté del Cibrèo con Crostini(鶏レバーパテのクロスティーニ)8ユーロ、Salume del Giorno(サラミ盛り合わせ)8ユーロ
Primi Piatti
プリモ・ピアット
Pappa al Pomodoro(トマトで煮込んだパンのおじや)8ユーロ、Lasagne al Forno al Pesto, Patate e Fagiolini(ジェノベーゼのラザニア、じゃがいもと白インゲン豆添え)8ユーロ、Minestrone all’Elbana (ミネストローネスープ)12ユーロ
Secondi
メイン料理
Polpette di Pollo e Ricotta alla Pomarola(鶏肉とリコッタの肉団子、トマトソース)15ユーロ、Bracioline Fritte con Pomodoro Fresco e Basilico(牛肉のフライ)18ユーロ、Lampredotto in Umido con Patate(ランプレドット、じゃがいも添え)14ユーロ、Roastbeef del Cibrèo al Vino Bianco(ローストビーフ、白ワインソース)16ユーロ、Panizza con Bietole e Stracchino(野菜とチーズのパイ)14ユーロ、Pesce del Giorno al Cartoccio(魚の紙包み焼き)18ユーロ、
Contorni
付け合せ野菜
Contorni del giorno(本日の付け合せ)5ユーロ、Selezione di Formaggi(チーズ盛り合わせ)12ユーロ
Dolci
デザート
Torta al Cioccolato(チョコレートケーキ)8ユーロ、Torta al Formaggio con Marmellata di Arance Amare(チーズケーキ、苦いマーマレードソース)8ユーロ、Bavarese alla Vaniglia con Salsa di Fragole o Cioccolato(バニラのババロア)8ユーロ、Panna Cotta al Caramello(パンナコッタ、キャラメルソース)8ユーロ
Vino
ワイン
Vino Bianco(白ワイン)グラス11ユーロ/500ml11ユーロ、Vino Rosé(ロゼワイン)グラス11ユーロ/500ml11ユーロ、Vino Rosso(赤ワイン)グラス11ユーロ/500ml11ユーロ、

チブレオ・トラットリアの基本情報

店名 Cibrèo Trattoria(チブレオ・トラットリア)
おすすめ
住所 Via dei Macci, 122r, 50122 フィレンツェ
行き方 サンタンブロージョ市場のすぐ裏
電話番号 +390552341100
定休日 日曜日、月曜日、8月(バカンス休暇)
営業時間 12:30-14:30, 19:00-22:30
座席数 60席
予算 1人25~50ユーロくらい(飲み物別)
その他 クレジットカード利用可
サイト https://www.cibreo.com/trattoria/