イタリアでATMを利用する
イタリアを旅行するにあたり一番心配なのがお金の管理。
銀行での換金、トラベラーズチェック換金などが手数料が安いですが、何分も待たされたり、銀行が対応していなかったりと不便なことが多いです。現在は日本の銀行が発行する海外利用可能のATMカード(別名、インターナショナル・カード/国際キャッシュカード/両替カードといいます)が便利です。日本の銀行の自分の口座から現地通貨での引き出し、残高照会が可能です。レートもよく、手数料を取らない銀行もあります。日本の銀行で簡単につくれるので、ぜひ旅の前に用意しましょう。
ほとんどの大手銀行は海外用カードを用意していますが、特に有名なのが新生銀行です。手数料も安かったため、10年以上前からイタリアに留学するなら『新生銀行のカード』と言われていました。
長期旅行や海外留学生にとっては特に銀行の国際キャッシュカードは便利です。クレジットカードのキャッシングもいいですが、その場で決済され、残高がインターネットで確認できるので安心して利用出来ます。(インターネット・ポイントなどで銀行残高を確認する場合はパスワードのハッキングに注意しましょう。)
お持ちの銀行カードのCirrusとPLUSを確認しましょう
海外で利用可能な銀行口座カードには、Cirrus(シーラス)、PLUS(プラス)のマークがあります。このマークのついたATM(イタリアではバンコマットBANCOMATという)で、24時間お金を引き落とせます。イタリアのバンコマットではCirrus、PLUS両方使えるのがほとんどです。どちらを選ぶか、あまり神経質になる必要はありません。
まずはご自身の銀行カード(みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行など)の表と裏面を確認してみましょう。すでにマークが付いているかも知れません。マークを見つけても実際にイタリアで利用可能かは渡航前にご自身の銀行で確認してみましょう。Cirrus、PLUSは銀行の提携先によって異なります。
イタリアでバンコマットはすぐに見つかります
イタリアは観光大国です。バンコマット(ATM)は100メートルおきに見つけられるほど頻繁に設置されています。このATMはイタリア人もお金の引き下ろしに利用するので小さな町でも必ずあります。また言語は、イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語から選択可能なので利用も簡単です。利用方法は事前にネットやYoutubeなどで確認しておくとよいでしょう。
1度に引き出し可能な金額はATMによって異なります。確認している1回の引き落とし限度額は800ユーロです。もちろん複数回に分けて引き落としも可能です。
チャージバック(資金返還請求)
- チャージバックとは、海外のCD・ATMをご利用された際に、現金を受け取っていないにもかかわらず預金から引き落とされている場合に、外国の銀行に対して事態調査および返金の請求を行う手続です。
- 海外ATM設置金融機関側での調査が必要であるため、回答を得るのに2ヵ月程度(資金返還時期も含む)かかります。
- VISAインターナショナルが運営するネットワークの国際ルートの一部改定により、チャージバック受付期間が、従来の180日から120日に短縮されました。
海外ATMの引き出し手順
- カードを挿入
- 使用言語の選択
※現地言語と英語のどちらかを選びます(国によっては日本語対応のATM・CDもあります)。 - 4桁の暗証番号を入力
- お取引きの種類選択(現金お引出しを選びます)
- 口座の選択(普通預金を選びます)
- 希望の金額を入力
- お取引き継続の要・不要の選択
- カードの受け取り
- 現金・利用明細の受け取り
アーモイタリアからのアドバイス
ATM(バンコマット)の利用方法は動画サイトなどで事前に確認しておくと安心です。参考:ATM利用方法の動画(Youtube)
海外のATM・CDで使われる用語(英語)
操作時に使われる用語は機種により異なりますが、よく使われる用語があり、覚えておくと便利です。
意味 | 用語(英語) |
---|---|
確認 | ENTER、OK、YES |
取消 | CANCEL |
訂正 | CLEAR |
暗証番号 | PIN(Personal Identification Number)、ID CODE、SECRET CODE、PERSONAL NUMBER |
取引 | TRANSACTION |
現金お引出し | WITHDRAWAL、GET CASH |
残高照会 | BALANCE INQUIRY |
普通預金 | SAVING ACCOUNT |
レシート | RECEIPT |
金額 | AMOUNT |
海外キャッシュサービスの注意点
- イタリアのバンコマット(ATM)ではセキュリティのため、3回続けて暗証番号を間違えるとカードが機械に飲み込まれ使えなくなります。
- 暗証番号、引き出し金額を入力後に、銀行カードが出てきます。このときカードを直ぐにとらないとセキュリティーのためATMがカードを飲み込んでしまいます。注意しましょう。カード取得後、指定した金額の現金が出てきます。現金も素早く取りましょう。
- 近年イタリアではATMでの窃盗がおきています。手口は日増しに巧妙になってきていて、隠しカメラで暗証番号を録画し、あとでカードをスルという手口も増えています。ATM利用の際は周囲に十分注意して、カードはしっかり保管しましょう。
- ATMは壊れている場合や、窃盗目的の偽物の可能性もあります。安心のため前の利用者が無事引き出せたATMを利用するのが良いでしょう。
- 人に話しかけられても無視しましょう。
- 出来るだけ夜間の使用は避けましょう。営業時間中の銀行に併設されているCD・ATMのご利用をお勧めします。
- ATMの操作が分からなくても、他人に暗証番号を教えてはいけません。
- 操作の最終画面で「その他の取引を続けますか?(Do you wish to continue? やAnother transaction?など)」と表示された場合には、必ず「いいえ(No)」と押してからその場を離れるようにしてください。
- 帰国したら暗証番号を変更しましょう。帰国後に身に覚えのない取引などに気づいた場合は、すみやかに銀行に問い合わせをしてください。