イタリアと日本の比較・国土・習慣・地域性・州など

イタリア国について

国土について

イタリアは北部がヨーロッパ大陸に繋がった半島（penisola ペニーソラ）で、日本のおよそ75%の面積をもちます。この大陸接続部を基本的に北部イタリアとよび、ナポリを境界に中部イタリア、南部イタリアとわかれます。

イタリア半島は中央をアペニン山脈が走り、国土の90%は山間部と、イタリアは日本とよく似た地形の特徴をもっています。イタリアの人口は5800万人で日本の約半数となります。

国旗

左から緑白赤の3色旗（トリコローレ Tricolore）です。19世紀のイタリア統一運動のシンボルで、緑は「国土」、白は「平和」、赤は「愛・情熱」を表すと言われています。ちなみにイタリア人は国旗が大好きで、ワールドカップの時などは多くの家の窓から国旗が翻ります。

州と州都

イタリア全土が日本の都道府県にあたる州（Regione）に別れていて、全部で20州あります。各州には県庁所在地にあたる州都があって、たとえばトスカーナ州の州都はフィレンツェ、首都ローマは知名度の低いラツィオ州にあります。

都市国家

イタリアはかつて都市国家であったため、イタリア人である以前に、その都市の人間であることが尊重されます。たとえばナポリ人とフィレンツェ人は習慣や考え方、性格にまでかなり違いがあります。初めて知り合った人に「どこの町出身ですか？（Di dove’e’?）」と尋ねるのもそれ故なのです。

資源

エネルギー資源の輸入国で、ガス、石炭、石油の大部分を外国に依存しています。それゆえ、ガス代・電気代・ガソリン代が軒並み日本よりも高いです（ガソリン1L150円～200円）。イタリアの発電量の80%以上は石油、天然ガス等の火力発電で、チェルノブイリ原発事故後、国民投票によって原子力発電所の稼働を停止しています。

イタリアが抱える問題

マフィア

イタリアと言えばマフィアと思いつく人が多いように、特に南イタリアでは犯罪組織が今もなお水面下で活動しています。21世紀の現在でもボス逮捕のニュースが出ます。ちなみにマフィアはシチリアの犯罪組織であり、他には、ナポリのカモッラ（Camorra）、カラブリアのヌドランゲタ (Ndrangheta)などがあります。

違法駐車

イタリアを旅すると誰もがびっくりするのが違法駐車の多さでしょう。理由はたくさんありますが、イタリアは車の所有率がアメリカに次いで世界2位と言われています。またローマなどは遺跡が多いため中心街の地下に駐車場が作れなかったり、景観条例でビル型駐車上も難しいです。もちろん駐禁切符もあるのですが、駐車場が少ない理由から取り締まりもいくぶん緩いようです。

食文化

イタリアは都市国家だったため、伝統料理が各都市にあって、そのバラエティーの豊富さには驚かされます。パスタもイタリア全土で100種類以上もあり、町の伝統パスタ、伝統ソースが存在します。大きく区分すると、北イタリアは米とバターを食べることが多く、南ではパスタ、オリーブオイル、トマトを良く調理されます。

パスタ

パスタの一種・スパゲッティは18世紀初めまで庶民の食べもので、チーズだけをかけて手（素手）で頭上にかざして下から食べていました。その後18世紀後半にナポリ国王フェルディナンド2世によって歯が四本のフォークが考案されました。
ちなみにトマトソースでパスタを食べるようになったのは、19世紀半ばになってからのことで、パスタの歴史を考えるとつい最近に発明された料理となります。

イタリアと日本の比較

イタリアの20州と州都、州の特徴

イタリアは20の州からなっていて北から順に下記のように並びます。