ジプシー(ロマ)にも注意
ジプシーの犯罪は、町なかで子供たちを使った窃盗が多いです。4、5人の子供たちが、字の書かれた段ボールや新聞紙を掲げて取り囲みます。物乞いのように思わせ、書かれた文字を読もうとすると、後ろからたくさんの手がバックや衣服のポケットに伸びてきます。彼らは子供のため捕まる危険も少なく、昼夜問わず大胆に窃盗行為をしてきます。そんな時は強引にでも立ち去るのが一番です。赤ちゃんなどを抱いて急に前に立ちはだかる女性もスリの可能性が高いです。
昔からある手口ですが、今もまだ被害者とても多いです。
「麻薬撲滅」の署名活動にも注意
詐欺ではないですが、ミラノ、ローマ、フィレンツェ、ボローニャなどの大きな都市では、市内で署名活動している団体がいくつかあります。
その中でももっとも良く見かけるのが、『麻薬撲滅の署名オネガイシマス』と日本語で声をかけてくる若者たちです。彼らは許可をもって活動しているようですが、署名だけでなく、言葉巧みに募金を要求してきます。かなり強引にお金を要求してくるので、日本人の中には「お金払わないと立ち去れない」と思って仕方なしに払う人も多いようです。
彼らの活動の真偽のほどは不明です。そもそも外国人の名前と住所が署名として有効なのかも疑問が残ります。ただ1つ言えることは、、、
払いたくない場合は、毅然とした態度で「ノー・サンキュー」と言いましょう。
アーモイタリアからのアドバイス
ミラノの最後の晩餐の出口にも、署名活動している若い人たちがいるそうです。『絵の修復に皆さんの協力が必要・・・』と声かけてくるそうですが、最後の晩餐の教会とは無関係のようです。くれぐれも注意して、『ノー』と断って立ち去るのが無難です。
お釣りはしっかり勘定しましょう
スリの次に多い被害は、釣り銭のごまかし、勘定の間違い、両替の計算間違いなどです。イタリアでは普通に「お釣りの金額」を間違えます。これは男性店員だろうがおばさんの店員だろうが変わりません。きちんと頭の中で暗算しておくのは基本です。お釣りや両替の金額をごまかされないように注意しましょう。そのためにもクレジットカード払いが安全です。
お金にまつわる注意点
- バール、カフェ店などでは、お店によって立って飲むのと座って飲むのでは料金が大きく異なります。特に高級なカフェ店では立って飲むのは普通の値段(80セント=120円)ですが、座ると料金が5倍ほど(5ユーロ=750円)になります。これは詐欺ではなく正規料金ですので、席に座るときは注意しましょう。
- 料金を大きな紙幣で支払う場合は必ず「はい、50ユーロ」と声に出して渡しましょう。そうすれば後で「20ユーロ札だった」などと誤摩化されません。
- お釣り銭は必ずその場でチェックしましょう。わざと細かい紙幣や小銭でお釣りを渡してくる人もいますが、きちんと勘定することが大切です。またイタリアでは法律で「レシート」を渡すことが義務づけられています。レシートを必ずもらいましょう。
- 駅で切符を買う場合もお釣りを間違えるケースが多いです。後ろに長蛇の列があっても、しっかりとお釣りを確認する習慣が必要です。
- 両替所での換金も計算間違えをするケースがあります。両替金が合っているのを確かめるまで窓口から離れず、間違っていたら何度でもやり直させるようにしましょう。絶対に妥協しないことが必要です。
大金(10万円など)を両替する場合は、係の目の前で1枚ずつ数えて確認させながら渡しましょう。できれば一度に多額を両替しない方がいいです。イタリアの両替所は手数料が高いので基本はクレジットカードを使い、あとは日本でユーロを用意してくるか、ATMでキャッシングを利用しましょう。- 美術館や博物館の切符売り場でも正規料金以上を請求してくることがあります。金額を確認の上、支払い、お釣りもチェックしましょう。