パドヴァの最も歴史あるカフェ『ペドロッキ』

カフェ北側入り口。入り口にある三越みたいなライオン像が目印。写真左手にはパドヴァ大学(Parazzo del Bo)があります

創業1831年、パドヴァの最も歴史あるカフェです。ヴェネツィア共和国の華やかな時代を想わせるような外観、そしてもちろん豪華な内装、建物全体が博物館といえます。エスプレッソを一杯飲むのも街場の他のバールに比べるともちろん少々割高ではありますが、一度足を踏み入れる価値は充分にあります。カプチーノは泡も細かく、カフェも美味しい。ちょっと一杯ヴェネト特産のプロセッコを頼んでも、おつまみも美しくプレートに盛られてたくさん出てきます。サービスもそれなりで、納得です。

その歴史は遡ること…由緒正しき正統カフェ

Caffe' Pedrocchiの店内
店内の様子。ガラス張りで外の通りがよく見えます。店内北からヴェルデ、ロッシ、ビアンカ、と色の名前のついたホールが続きます。写真はソファが赤い「ロッシ」です。この一部で昼のみ食事ができます。

1831年創業。 アントニオ・ペドロッキとヴェネツィアの建築家であるジュセッペ・ヤッペッリによって建物が造られました。外装、内装は現在もほぼその当時のままの姿を残 しています。1階はホールが3つに仕切られており、3色の部屋(サーレ・トリコローレ=イタリアンカラー、ですね。)として、白(ビアンカ)、ロッサ (赤)、ヴェルデ(緑)と呼ばれています。各ホールのソファーの張ってある布の色が部屋の名前にちなんでいるので分かります。中央にバンコ(バー)があ り、立ち飲みもできるスタイルも当時のまま。建物の脇にある階段からつながる2階はPianoNobile(ピアノ・ノービレ)と呼ばれ、ルネッサンス期 を思わせる美しい部屋が残存。そして、2階の一部はリソルジメント期(近代イタリア国家の独立・統一運動期;1820~1870)のパドヴァの歴史博物館 ともなっています。

カフェ、ドリンクメニューの豊富なバラエティー

Caffe' Pedrocchiのミント風味カフェ
エスプレッソにほんのり甘くて細かな泡状になったクリームにミントの香りがついた、店名の「カフェ・ペドロッキ」。ほろ苦いミントチョコレートの感じです

店内に座り、渡されるメニューを見て、カフェ(コーヒー)メニューの豊富さに選ぶのを悩んでしまうかもしれません。エスプレッソ、カプチーノはもち ろんのこと、店名のついた『カフェ・ペドロッキ』はお勧め。エスプレッソにミント風味の泡状のクリームをあしらったもの。世界のカフェメニューのコンテス トでも優勝した経歴があります。エスプレッソ、ココア、泡だ立てたクリームが3層になった『カフェ・マロッキーノ(モロッコ風)』も見た目も美しく、イケ ます。そのほか、コーヒーを使ったカクテルも充実。ヘーゼルナッツベースのリキュール(Frangelico)とチョコラータ、パンナの Caff_Stendhal/ステンダール、ブランデー、アプマレット、ホイップクリームのCaff_Venexiana/ヴェネツィアーナなどが人気の ようです。これら丁寧に入れられたカフェドリンクの他、細かな泡状の濃厚なチョコラータ(濃厚!旨い!びっくりです。)、フルーツ・野菜ドリンク、紅茶類 etc…アペリティーヴォにはヴェネトではとてもメジャーなSpirtz(スピリッツ)をぜひ。プロセッコとアペローまたはカンパリで割ったカクテル です。美しいドリンクの数々は一見の価値があります。

ランチもできます!!

Caffe' Pedrocchiのタリオリーニ
カメリエーレもお勧めのカフェ風味のタリオリーニ。プレゼンテーションも大胆。老舗カフェのこだわりが感じられます

意外と知られていないのが、ペドロッキのランチメニュー。地元の人でも知らなかった!という人も多数いるほど。重さのない軽やかな洗練された仕上が りの皿は見た目にも楽しませてくれます。中でもお勧めはカフェ風味のタリオリーニエビ風味のソース。自家製のタリオリーニはカフェが練りこんであります。 食べるとフワッとコーヒーの香り、エビの風味の効いたソースがよく合います。ラザーニアはお馴染みのグラタン皿に盛って焼かれたものではなく、ゆでたパス タを季節の野菜とバターで和えたソースで皿に層にして盛られて軽くオーブンで焼かれます。冬ならばラディッキオ、カルチョッフィ、夏ならばナスやズッキー ニ、トマトなど。メニューは季節で変わります。プレゼンテーションも見ていて小気味よい感じ。メニューはアラカルトと定食があります。アンティパスト、プ リモ、セコンドと3/4リットルのワイン、水で28ユーロ。内容はアラカルトメニューの中から組み立てられて常に4通りあります。アラカルトメニューの内 容が変わる度にもちろんこれらの内容も変わります。

イタリアなドルチェ、『ザバイオーネ』

カフェ・ペドロッキのザバイオーネ
甘くて濃厚なザバイオーネ。イタリアのドルチェはとかく”甘い”のですが、ここのもやっぱり甘いです。このザバイオーネは香りがとってもよく、ぜひ味わっていただきたい一品です

メニュー名は『Zabaione Stendhal/ザバイオーネ・スタンダール』。フランスの小説家スタンダールの名が冠されています。1838年、彼のイタリア放浪の際にパドヴァに立 寄り、ここのザバイオーネを食べて大変感激、自身の手記に書き残したとされています。卵黄、砂糖にヴェネトのDOCワイン『Colli Euganei』、フィオーリ・ディ・ダランチャ(オレンジの花のエッセンス)、マルサラを加えて湯煎にかけながらかきたてた泡状のドルチェです。熱くも なく冷たくもないぬるい温度、甘~い濃厚なト(ド)ロ~リとしたドルチェです。添えられたビスケットですくいながらいただきます。う、うまいっ!!

毎週土曜日はペドロッキ小ツアーも開催中

カフェ・ペドロッキのホットチョコレート
ザバイオーネ同様、作家スタンダールが食して感動したもうひとつが”チョコラータ・カルダ(ホットチョコレート)”です。ポットに注がれた濃厚チョコラータとパンナ(生クリーム)が添えられて提供されます。その濃厚さとチョコレートの香りの高さにびっくり!

上階のPiano Nobileの各部屋及び博物館は5ユーロで見学可能です。ただし土曜日にパドヴァへお越しでしたら小ツアーへの参加をお勧めします。ペドロッキ店内 →Piano Nobile→旧市街中心部→店内戻り”カフェ・ペドロッキ”を試飲。15:00~16:30、1人10ユーロでガイドがつきます。 segreteria@caffepedrocchi.it または +81.049.878.1231 で予約できます。もちろん直接店内でも応じてくれます。日本語ガイドはないのですが、私を呼んでくれてもOKですヨ。

スタッフ

おすすめのパドヴァ、おすすめのペドロッキ 
パドヴァはヴェネツィアついで、という方が多いと思いますが、この雰囲気と質の高いメニュー、サービスはパドヴァならでは。大変良心的なのに優雅な空間です。どうせお茶をするなら、絶対にペドロッキをお勧めします。 

 イタリア在住 堂 剛 スタッフ一覧

カフェ・ペドロッキの基本情報

店名Caffè Pedrocchi(カフェ・ペドロッキ)
おすすめ
住所Via VIII Febbraio, 15, 35122 パドヴァ
行き方駅からまっすぐ南につながる”コルソ・ポポロ”を中心地に向かって歩きます。 中心地は車両通行禁止で、左手にあるデパートRinascenteを過ぎたら間もなくです。
電話番号+39 0498781231
定休日なし
営業時間9.00-24.00
予算€2.5-€15
その他
サイトhttps://www.caffepedrocchi.it/

メニュー

カフェEspresso(エスプレッソ)2.5ユーロ、Cappuccino(カプチーノ)3.5ユーロ、Cafe’ Pedorocchi(カフェ・ペドロッキ)4ユーロ、Caffe’ Shakerato(冷たい泡立ちカフェ)5ユーロ、caff_ Marocchino(カフェ・マロッキーノ)3.5ユーロ、Cioccolata calda(チョコラータ・カルダ)5ユーロ、 Cocktallis al Caffe’(カフェを使ったカクテル類)5~8ユーロ等 【その他ドリンク】グラスワイン5ユーロ、ボトルワイン16ユーロ~、アペリティーヴォ4.5~7ユーロ、カクテル8ユーロ、ほか
ランチLe Lumache al Prezzemoro(ルマーケ(カタツムリ)のパセリ風味)9.5ユーロ、Gli Gnocchi di patate al Radicchio Tardivo(ジャガイモのニョッキとトレヴィーゾ産ラディッキオ)13ユーロ、La Tagliatelle al Caff_ con La Salsa di Gamberoni(カフェ風味のタリアテッレエビのソース)14.5ユーロ、Le Lasagnette ai Carciofi(カルチョッフィのラザニエッテ)13ユーロ、 La Schiacciatina di Patate Fum_ con l’uovo in Camicia e la Bottarga di Tonno(つぶしたジャガイモとポーチドエッグとカラスミ)15ユーロ、Il Baccala’ in Tegame(バカラ=干タラの煮込み14.5ユーロ、ほか