パドヴァの見所となるジョットのフレスコ画のあるスクロヴェーニ礼拝堂、市民美術館の敷地に隣り合わせにある教会です。
建築は、1276年、サン・フィリッポ・ジャコモにより手がけられ、1306年にこの教会の特徴的な木製の屋根部分を含め、ジョヴァンニ・デイ・エレミターニにより完成されました。同建築家は街中心にあるラジョーネ宮(パラッツォ・デッラ・ラジョーネ)も手がけた人物であり、両建造物ともにこの丸みを帯びた天井部が特徴のひとつとなっています。
教会の構造は、典型的なトスカーナ地方を源とする聖アウグスチノ修道士会の仕様です。内部は大きなひとつの広間になっており、簡素ではありますが、すっきりとした凛とした美しさがあります。初期ゴシック様式の典型的なスタイルを残している、美しい姿の建築物です。
ただし、当時の姿がそのまま現在に見られるものではなく、完成後、16世紀、17世紀に手直しされたもので、さらには第二次世界大戦時には戦火(1944年3月、アメリカ軍空軍による爆撃)にあったため、現在の姿はその後に再建されたものです。
建物の特徴は上部と下部との2部形式となっていること。下部はその当時、パドヴァの教会建築で一種の流行りであり奨励されていた様式であり、中心に扉、それを中心に4本の付け柱が張り出したようになっています。
上部はローマ時代後期のテラコッタを使用。最上部の三角屋根のような造りは、船底をひっくり返したような形、といわれています。
マンテーニャのフレスコ画の傑作の数々が納められています。
エレミターニ教会の基本情報
名称 | Chiesa degli Eremitani(エレミターニ教会) |
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おすすめ | |
住所 | Piazza Eremitani, 9, 35129 パドヴァ |
行き方 | パドヴァ中心街の北部、スクロヴェーニ礼拝堂のすぐとなり パドヴァ国鉄駅から南に徒歩11分 |
電話番号 | +39 0498756410 |
休館日 | なし |
開館時間 | 7月1日-8月31日 8.00-12.30 16.00-19.30 9月1日-6月30日 月-金 7.30-12.30 15.30-19.00、土・日、祝 9.00-12.30 16.00-19.00 |
入館料 | 無料 |
その他 | |
サイト | http://www.diocesipadova.it/ |