リストランテ・ザイロ

プラート・デッラ・バッレまでの散策がてらに

お店は”Amo Italia”のパドヴァのページの表紙を飾るプラート・デッラ・バッレに面している、地元の人なら誰もが知っているお店です。現在のレストランの建物自体は1600年代の教会の建物。店内は広く、壁面にはフレスコ画、大理石の像などがありますが、これらも当時のものそのままです。まるで、美術館の中で食事をしているような感覚で、食事を楽しめます。店名の『ザイロ』とは、ローマ時代にこの地にあった劇場の名に由来しています。

お勧めは海の幸のリゾット

このレストランも毎朝運ばれてくる新鮮な魚介料理が大変美味です。ここのスパゲティ・ボンゴレ（アサリのスパゲティ）は私も大好きでよく注文します。トマトを加えて”ロッソいて”にしてもらうこともあります。日本から知人が来るとお勧めするのは海の幸のリゾットです。メニュー名としては”Risotto al Frutti di Mare/リゾット・アル・ フルッティ・ディ・マーレ”です。エビ、オマールエビ、イカ、アサリ、ムール貝など、たっぷりの海の幸とフレッシュなトマトを使ったリゾットです。リゾットの仕上がりは絶妙なアル・デンテ、魚介の風味がたっぷり。。。ボリュームもあり、食べて大満足の一皿です。

アンティパストは自分の目で確かめて

アンティパストは基本的にはブッフェスタイル。予め用意してある大皿の惣菜の中からカメリエーレが盛り分けてくれるスタイルです。カジキや小イワシのマリネ、イカやタコのサラダ、季節の野菜料理などが中央のカウンターに所狭しと並びます。見ているだけでどれもこれも美味しそうで、迷ってしまいます。これらはアンティパストとしてだけではなく、パスタやリゾットなどの後にセコンド代りに軽くもう一皿食べたい、というときになどにもお勧めです。

季節の地元野菜を使った料理も見逃せない！！

ここヴェネトにはヴェネトならではの野菜がたくさんあります。春はバッサーノのアスパラガス（ホワイトも）、ブルスカンドリという野草、秋はフンギ・ポルチーニ、冬場にはラディッキオ・ディ・トレヴィーゾ、ベローナ、カステルフランコ…。旬の新鮮な野菜も随時入荷し、その季節ごとのメニューも登場します。これらを使ったアンティパスト、パスタやリゾット、コントルノ、肉料理のソースになど、いろいろと料理に変化し、それぞれに楽しめます。季節のお勧めをカメリエーレに訪ねる、もしくはまわりのテーブルもよく見回して、美味しそうな珍しいものがあったらカメリエーレに相談してみてもいいと思います。

本格派のナポリ・ピッツァ！そして自家製ドルチェも

ピッツァもお勧めです。ピッツァイオーラはナポリ出身で30年以上ピッツァ一筋でがんばっている、まさしく職人です。ピッツァ生地は毎朝粉から仕込み、その日の状態を自分で確かめています。リストランテでありながら、ピッツェリアとも冠していますので、ピッツァだけの食事ももちろんＯＫです。また、ドルチェもすべて店内で仕込まれています。様々な季節のタルトやケーキ、スッパ・イングレーゼ、クレーマ・カタラナ、ティラミスetc。ここではぜひ、パドヴァの伝統的なドルチェである”Pazientina/パツィエンティーナ”を。スポンジとザバイオーネが層になり、まわりを薄く削ったチョコレートで覆われています。お勧めです！美味しいです！！

メニュー（2021年）

リストランテ・ザイロの基本情報