ベネチアの老舗レストラン「アル・ディアーボロ・エ・アクアサンタ」を紹介します by 現地在住者

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta ベネチア
お店はこじんまりしていて、席数は40くらいでしょうか。それだけにハイシーズンには混雑間違いなしです。シンプルで温かみのある内装で、ピンクと白のタイルが可愛いです。狭い分、各テーブルは小さく、ちょっと窮屈に食事する感じになります。
ベネチア
味  
雰囲気
値段 
総合 
ベネチアを代表するバーカロ(居酒屋)の一つに数えられる有名店。人気店だけあっていつも混んでいるのですが、人気にあぐらをかいたのか、、予約をして行くのが安心でしょう。最近は混んでいるのか予約を受けてくれなく、直接店に来てと言われることがあります。お店の雰囲気もバーカロ風で落ち着き、サービスもスムーズです。唯一料金が少々高めか。。。ベネツィアでバーカロ巡りをしたい人には外せない一軒です。

地元の人にも観光客にも愛される店「悪魔と聖水」

1998年にオープンしたそれほど古くないバーカロ(ベネチア風居酒屋)。しかしながらすでに超人気店となっています。まずお店の名前が変わっています「悪魔と聖水」なんて、運河と小道が複雑に入り組むヴェネツィアにぴったりだと思いませんか?しかもお店がある場所は、リアルト橋から徒歩3分ながらも裏道に位置しているため、隠れ家の様相です。今回はこの「悪魔と聖水」の人気の理由を探りに食べに、飲みに行ってきました。

薄暗い小道にひっそりとたたずむ「居酒屋」

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta
リアルト橋を市場側に渡ってすぐ左、カナルグランデ沿いの「Fondamenta del Vin」を進み3本目の小道「Calle Madona(マドンナの小道)」にあります。夜になると街灯も少なく見落としそうな場所にあります。注意しましょう。

お店があるのは「Calle di Madonna(マドンナの小道)」。そう、悪魔と聖水は聖母の小道で待っているのです。お店がある地区は小道が入り組んでいるのですが、お店の外に溢れたお客さんを目印にしましょう。暑い日も寒い日もワインとチケッティ(おつまみ)を手に地元客が表で楽しく談笑しています。これこそが美味しいお店の証です。彼らを見たら、これから食べる料理がますます楽しみになりました。

近年この「OSTERIA AL DIAVOLO E L’ACQUASANTA」で食事をして、がっかりしたという声を良く聞きます。その感想はイタリア人にとっても、旅行者にとっても同じで、サービスの質が悪く、料理にも満足できず、料金が高く感じる人が多いようです。ベネチアのレストランは人気店が急に不評になることが多いです。レストラン訪問時にはぜひ最新の口コミなどを確認しましょう。(2021年)

夕食時は要予約です!

ディナーの時間は特に混雑します。予約は必須でしょう。ハイシーズンはランチ時も開店と同時に早めに行くか、予約をして行くと安心です。バーカロは基本的にお客の回転が早いので、チケッティをつまみに食前酒を飲みながら、ゆっくりと待つもの悪くありません。立ち飲みはサービス料(12%)がつかないので気軽に飲食できます。軽く済ませたい人は立ち飲みだけでもお腹いっぱいになりますよ。プロセッコ(グラス)2ユーロ、ポルペッティ(肉団子)、フライ各種(肉、魚)1個1~1.5ユーロなど。

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta
店主のシルヴァーノさんと写真を一枚。気さくで親日家ということでついつい話し込んでしまいました。

人気店のため予約電話をしても予約を受けてくれなく、直接お店に来てくださいと言われることがあります。そんなときは少し早めに行ってワインでも立ち飲みしながら気長に待ちましょう。(2010年2月)

店内はあかるく、落ち着きがあります

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta
今回初めて食べたベネチア名物のソーセージ「Musetto(ムゼット)」は香り豊かでワインのつまみに最適。マスタードにつけて食べるのが正解です。

店内はとても清潔感があって、明るくて、落ち着いています。席数は40程度ですので、やはりすぐに埋まってしまいます。ただ家族経営ということを考えると仕方ないでしょう。僕が言った時は若い女の子と店主のシルヴァーノさんが料理のサービスをしてくれました。手際がよく気持ちよく食事ができます。
メニューはイタリア語のほか、日本語と英語メニューもあるので、オーダーも全く心配ありません。なによりもオーナーのシルヴァーノさんが親日家なので、それが嬉しいですね。

メニューには、ベネツィアの伝統料理が並びます

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta
Antipasto della casa(前菜盛り合わせ)12ユーロ。左からタコとセロリのマリネ、鱈のマンテカート、イワシ酢漬け、の組み合わせはベネチアのアンティパストの定番です。地元白ワインと相性ばっちり!

お店が地元の人に人気なのは、もちろん料理が美味しいから。前菜には初めての体験となる「ムゼット(ソーセージ)」と、「自家製の前菜盛り合わせ」を注文してみました。ムゼットは盛りつけが少なかったですがとても美味しかったです。ジューシーな肉汁とワインが最高の相性です。そして前菜の盛り合わせは、ベネチア定番である「鱈のパテ」「タコとセロリのマリネ」「イワシの南蛮漬け」の3種がのってきました。サービスのパンと一緒に止まらない美味しさです。

パスタのお勧めはビーゴリ・イン・サルサとイカスミのパスタ

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta
「ビーゴリ・イン・サルサ」(アンチョビと玉ねぎの太麺パスタ)もベネチアのレストランであればどこにでもある超定番の伝統料理。ただ、ここのビーゴリが一番パンチがあって美味しかったです。違いはぜひ自分の舌で確認してください。

ベネツィアの名店のパスタは相変わらず美味しい。やはり日本人には魚介のパスタと白ワインの組み合わせが合うようです。Spaghetti alle Seppie(イカスミのパスタ)は安定した美味しさがあってどなたにもお勧めです。あともう一品は「ビーゴリ・イン・サルサ」。アンチョビと玉ねぎを使った太麺パスタで伝統的な「貧しいパスタ」です。でもこれがなかなかの美味。今回ヴェネツィアで食べたビーゴリの中で一番の美味しさでした。2人前からのオーダーですが「Spaghetti con gli Scampi(手長海老のパスタ)」もお勧めだそうですよ。

メインの後はドルチェとカフェもどうぞ

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta
セコンドはちょっと変化をつけて、Trippa alla Parmigiana(トリッパのトマト煮込み)をオーダーしました。見た目の量はたいしたことないのですが、食べごたえがあり、しっかりとお腹いっぱいになりました。もちろん旨いです。

メインにはあえて肉をセレクトして「トリッパのトマト煮込み、パルミジャーノかけ」を食べてみました。とろとろに煮込まれたトリッパは臭みもなく、モツ肉とは思えないほどです。フィレンツェが有名かと思っていましたが、ベネチアでも定番なんですね。
そしてメインの後は、苦しいながらもドルチェの「焼きタルト」を頼みました。イタリアの家庭で作るタルトといった感じで、ホッとする味です。もちろんカフェと一緒にいただきました。

総評

Venezia Ostaria al Diavolo e L'Acquasanta
自家製のデザートということで、焼きタルト(5ユーロ)をオーダー。光る味ではないですが、安心できる味で食後の口直しにちょうど良かったです。これがイタリアのマンマのドルチェです。

落ち着いた安定感のある味で、だれでも安心して美味しい食事を食べられるでしょう。ベネチアで人気のお店だけあります。ただ同じ人気バーカロ「Alla Vedova」と比べると料金は1割ほど高めな感じがします。でもベネツィアのバーカロには欠かせないお店です。ぜひぜひ美味しい料理と地元の雰囲気を味わってください。ただし混雑時のサービスは質が悪いかもしれません。

夕食の注文と会計(男1名、女1名、合計70ユーロ)

  • Vino bianco della casa(白ハウスワイン1リットル):8ユーロ
  • Acqua Minerale(水):3ユーロ
  • Antipasto della casa(前菜盛り合わせ)12ユーロ
  • Musetto(ベネチア風サラミ)8ユーロ
  • Bigoli in Salsa(アンチョビと玉ねぎの太麺パスタ)11ユーロ
  • Trippa alla Parmigiana(トリッパのトマト煮込み)12ユーロ
  • Dolci della casa(自家製ドルチェ)5ユーロ
  • Caffe’(カフェ)1.8ユーロ×2
  • Servizio(サービス料)12%
スタッフ

僕が「Diavoro e L'Aquasanta」をお勧めします 

人気店という噂を聞いて行ってみましたが、やはり噂通り美味しくて満足できるお店でした。3月の観光客が少ないシーズンに行ったので、ランチの時間もディナーの時間も待つことなく入れましたが、入り口の外に立って軽食で夕食を済ませるのも悪くないと思います。リアルト橋のすぐ脇という好立地と、雰囲気の良い通りが魅力です。その後、人気で旅行者も増え、サービスが低下したと聞きます。十分にご注意ください。 

イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧

メニュー(2014年)

Coperto サービス料 12%
Antipasti
前菜
Bis di Baccala’ mantecato(干しダラのパテ2種)9ユーロ、Sarde in Saor(イワシの南蛮漬け)9ユーロ、Zuppa Cozze e Vongole(ムール貝とあさりのスープ)11ユーロ、Musetto(ベネチア風サラミ)8ユーロ、Antipasto della casa, Baccala’, Sardi, Polipo(前菜盛り合わせ、干しダラのパテ、イワシ南蛮漬け、タコのマリネ)12ユーロ
Primi Piatti
パスタ
Spaghetti alle Seppie(イカスミのパスタ)11ユーロ、Bigoli in Salsa(アンチョビと玉ねぎの太麺パスタ)11ユーロ、Zuppa di Trippe(トリッパのスープ)9ユーロ、Pasta e Fagioli(豆とパスタのスープ)9ユーロ、Spaghetti con gli Scampi(手長えびのスパゲッティ 2人前より)24ユーロ、Tagliolini ai Frutti di mare(海の幸のタリオリーニ)10ユーロ、Pasta al Pomodoro o Bolognese(トマトソース又はミートソースのスパゲッティ)9ユーロ
Secondi Piatti
メイン料理
Bollito della Casa: testina, trippa, musetto(自家製ボイル肉)15ユーロ、Fegato alla Veneziana(ヴェネツィア風子牛のレバー)15ユーロ、Seppie ai Ferri(イカのグリル)15ユーロ、Seppie in Nero(イカの墨煮)15ユーロ、Fritto misto dell’Adriatico(魚介のフリット)15ユーロ、Pesce alla Griglia(魚のグリル焼き)17ユーロ、Trippa alla Parmigiana(トリッパのトマト煮込み)12ユーロ、(Tagliata di Manzo)牛肉グリル焼きの薄切り15ユーロ
Contorni
付け合せ野菜
Verdura di stagione o Insalata mista(季節の野菜もしくはミックスサラダ)4ユーロ
Formaggi
チーズ
Parmigiano(パルミジャーノチーズ)5ユーロ、Gorgonzola(ゴルゴンゾーラチーズ)5ユーロ
Dolci
デザート
Dolci della casa(自家製ドルチェ)5ユーロ

オステリア・アル・ディアーボロ・エ・アクアサンタの基本情報

店名 OSTERIA AL DIAVOLO E L'ACQUASANTA( オステリア・アル・ディアーボロ・エ・アクアサンタ)
おすすめ
住所 Calle della Madonna, 561, 30125 ヴェネツィア
行き方 リアルト橋からカナル・グランデ(大運河)沿いのRiva del Vinを進み、Calle della Madonaを進むと見つかります。入り組んだ小道にありますが、看板がでているので見つけ易いでしょう。
電話番号 +390412770307
定休日 火曜日
営業時間 9:30-15:00, 18:00-22:30(ランチ営業は12:30、ディナーは19:30開始です)
座席数 40席
予算 1人20~50ユーロくらい(飲み物別)
その他 クレジットカード利用可
サイト
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