アドリア海の女王ベニス
ヴェネツィアの町はアドリア海の最深部、ヴェネツィア湾にできた「ラグーナ(潟)」の上に築かれ、運河が縦横に走る水の都となります。中世時代にはヴェネツィア共和国の首都として盛え、東地中海最強の海軍国家として、アドリア海沿岸の都市のほぼ全てを支配下におくまでになりました。「アドリア海の女王」「水の都」「アドリア海の真珠」など、当時の勢力を象徴する代名詞が今もヴェネツィアの威厳と魅力を引き立てています。
車が走らない街
ヴェネツィア本島は大きな金魚のような形をしていて、その中心を大運河「カナル・グランデ(Canal Grande)」が流れています。そうですヴェネツィアは運河の町であり、本土全体が小さな島々からできているのです。車は島内に入る事ができず、交通機関はヴァポレット(Vaporetto)という水上バスか、モトスカーフィ(Motoscafi)という水上タクシーでの移動となります。ゴンドラと呼ばれる手漕ぎの舟が有名ですが、現在はほぼ観光用途となっています。運河には大小の無数の橋がかかっていて、橋が目印、地上には狭い道路が迷路のように巡っていて、旅行者を魅了する景色を作り出しています。
アーモイタリアではゴンドラ乗船もサポートします
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ベニスの個性的な島々
ヴェネツィアは、セスティエーレと呼ばれる6つの地区に分かれていて、それぞれ、ドルソドゥーロ(Dorsoduro)、サンタ・クローチェ(Santa Croce)、サン・ポーロ(San Polo)、サン・マルコ(San Marco)、カンナレージョ(Cannaregio)、カステッロ(Castello)と名前がついています。
ベネチア本島周辺には、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島(San Giorgio Maggiore)、ジューデッカ島(La Giudecca)、映画「ベニスに死す」で有名なリド島(Lido)、墓地となっているサン・ミケーレ島(San Michele)、ヴェネツィアングラス工房が集まるムラーノ島(Murano)、レース編産業の地ブラーノ島(Burano)、もっとも古くに栄えたトルチェッロ島(Torcello)があります。
アクア・アルタには要注意、長靴持参で!
大潮、気圧、南風「シロッコ」の3つの要因が重なると、「アクア・アルタ(acqua alta)」と呼ばれる高潮が発生します。特に冬の時期はヴェネツィアの町中が水面下となり、海抜の低い「サン・マルコ広場(Piazza San Marco)」周辺は水没してしまいます。水面に映るサン・マルコ寺院もまた美しいです。