国際家具インテリア見本市ミラノサローネをレポート

ミラノ・サローネ ミラノ
ミラノ・サローネの会場。開催期間中は世界中から人が集まります。

各企業ともディスプレイ、人員にはそれぞれの個性を打ち出しています。それもそのはず、聞いたところによるとこのサローネで年間売り上げの7,8割のお客さんを獲得すると言われています。莫大な資本と最先端のデザインを投資し合う、まさに国際家具メーカーの戦争みたいなもの?でしょうか。ディスプレイに留まらず、VIPのために特別席などを用意しているところもありシャンパンを飲みながら商談などが行われていました。

このサローネ会場では関係者以外すべて撮影禁止と言われています。公式ホームページにも書いてありますし、僕の地元の友人がサローネで「カメラ撮ってはいけません!」というためだけのバイトをすると聞いていたのでこれはいよいよ撮影できないのかなと思っていました。しかし実際に会場に行ってみるとほとんどの人がカメラを手にし、撮影をしていました。その辺はどうなんでしょう?僕の友人のバイト中の後姿を撮りました。しっかりと「NO PHOTO]と書かれていますが、友人も写真を撮る人が多すぎるのでしょうがないと言っていました。と、いうことで僕も写真を撮ってきたわけですが、、、、、、。

「クラシック家具」のブースでは伝統的なヨーロッパ家具が展示されています。会場内もモノトーンの落ち着いた雰囲気になっていて、ヨーロッパ貴族の家のなかのようなイメージです。ここでは絵画なども少し展示され、ヨーロッパならではの優雅な暮らしを連想させます。
 「モダン家具・デザイン家具」のブースはこのサローネの中でも一番規模が大きく、最先端デザインの家具が次々と並び、照明や、音楽などの演出よって新しい生活空間を提案しています。さすがに世界最先端というだけあってその工夫にはびっくりします。水の中に浮かぶベッド、IPODをイメージしたような未来的なベッド、夢の中のような幻想的なベッドなど、まさに現代アート作品と呼んでもいいような数々の家具が並んでいます。

Milano Salone
会場にはスーツ姿の男性の他、美女の姿も。

このサローネには各ブースごとに美しいイタリア美人がいます。美しい人と生活するというイメージをいかに演出するか、ということがインパクトに繋がり、宣伝効果になるのかもしれません。イタリア人は他の国の人と比べてキッチンにて過ごす時間がとても長いと言われています。そのためなのか「キッチン」のブースには特に美しいコンパニオンの美女が揃っていたような気がします。イタリアを代表するような美女と美しいインテリアに囲まれていると、なんだか僕の現実感がどんどん遠のいてゆくような気がしました。
 「バス・トイレ」のブースではイタリア美女が水着で実際にシャワーを浴びているというパフォーマンスを見ることができました。その写真はありません、、、、あくまでも撮影禁止なので。
 「オフィス」は会社の中をイメージし、シンプルな展示でしたが、あまり人はいなくてさっぱりとしていました。全体的には機能的な社内、洗練されたオフィス環境、というようなコンセプトが感じられました。

Milano Salone
日本から参加の山形工房

今回シンガポール出身のデザイナーNathan Yongさんに偶然にも取材することができました。僕が見て回った中でサローネに参加しているアジアの企業は全体でも5%以下でしょうか?ヨーロッパで「ZEN」ブームとは言われていますが、残念ながらその認知度はまだまだ低いようです。日本からは「山形公房」という企業が参加していました。日本の伝統「折り紙」をテーマにした斬新な椅子が印象的でした。

それでは、Nathan Yonさんへの取材です。

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