ミラノを代表するブレラ絵画館と予約方法

ミラノ ブレラ美術館 ミラノ
ブレア絵画館内部の様子。ちなみに中庭の中央にはカノーヴァ作の「ナポレオンI世」のブロンズ像があります。
ミラノ

ミラノを代表する美術館、ブレラ絵画館

中心地から歩いて約15分。もしくは地下鉄montenapoleoneから5分のところにあるのがミラノを代表する絵画館「ブレラ絵画館」。地元の人々がこよなく愛す伝統的なカフェが立ち並ぶVia Brera通りに面し、残念ながら現在正面は清掃工事中だが、入り口の門を潜ると広場の真ん中にナポレオンの像が立っている。この建物の一階部分は大学になっていて、若きアーティストの美大生が奇抜なファッショで出入りしている。階段を二階にあがるとブレラ絵画館の入り口になっている。

ロンバルディア派、ヴェネツィア派が中心

ここミラノでは14世紀ビスコンティ伯など多くの貴族たちが芸術家のパトロンになり、それによって芸術活動が盛んになってきた。この絵画館では14世紀から19世紀にかけてのヴェネチア派、ロンバルディア派の500点を超える作品が展示され、訪れる人を歴史の匂いに包み込む。内部は30数部屋の展示室によって区切られ、14世紀の貴重な絵画、彫刻に始まりダヴィンチやラファエロといったルネッサンスの天才たちの技法を取り入れた作品へと繋がってゆくというように時代ごとにイタリア芸術の発展を見ることができる。

Milano Pinacoteca di Brera Cristo morto
マンテーニャ作「死せるキリスト」

見逃せない主要作品

この絵画館には北イタリアのルネッサンスを代表する作品が多く展示され、中でもジョバンニ・ベッリーニの「ピエタ」、アンドレア・マンテーニャの「死せるキリスト」が有名。キリスト教に馴染みのない人にとってもその表現方法や奥深さには見るものを釘付けにする美しさがあり、各時代の人々の価値観や歴史を肌で感じることができる素晴らしい絵画館だ。

中には大きなガラス張りになった絵画の「修復工房」があり、私が訪れたときにはちょうどラファエロの「マリアの結婚式」の修復をしているところだった。そういった貴重な現場を実際に見ることができるのもこの絵画館の魅力であると言えるだろう。

あと僅かだがモダンアートを展示している場所もあり、モディリアーニやピカソの絵も数点展示されている。

ブレラ絵画館の基本情報

名称 Pinacoteca di Brera(ブレラ絵画館)
おすすめ
住所 Via Brera, 28, 20121 ミラノ
行き方 中心地から歩いて約15分。もしくは地下鉄montenapoleoneから5分
電話番号 +39 02 7226 3264
休館日 毎週月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
開館時間 8:30~19:15
入館料 €10
その他
  • 日本語オーディオガイドはなくなったようです(2011年9月)
  • 館内カメラ撮影不可
  • 所要時間 約2時間
  • 予約センター:+39 02 92 800 361(月曜日~土曜日8:00-18:30)
  • サイト https://pinacotecabrera.org/
    タイトルとURLをコピーしました