世界で一番有名な肉屋「チェッキーニ」がフィレンツェの中心にレストランをオープン！

味　　 雰囲気 値段　 総合	アーモイタリアでも10年前にフィレンツェ郊外にある「ダリオ・チェッキーニ（紹介記事はこちら）」に続き、ついにフィレンツェ中心にレストランをオープン。ダリオはNetflixの番組でも紹介される世界的な有名精肉職人。彼が選ぶ肉はもはや高級ブランド、フィレンツェ中心のゴージャスなレストランで彼の肉を満喫できます。価格は高めですが、居心地の良さ、豪華な内装を考えると、かなりお得でしょう。

奇人変人ダリオ・チェッキーニ

ダリオ・チェッキーニはフィレンツェ郊外の小さな町「Panzano in Chianti」に精肉店をもっていますが、彼の肉への愛情、哲学、その個性的なキャラクターで、今やイタリアでは彼の名前を知らない人がいないほど有名です。精肉店のとなりにはレストラン「ダリオ・チェッキーニ」を構えていて、一時は予約が取れないほどの人気店でした。そのメインはやはり肉。特に彼の作るTボーンステーキは、地元イタリア人も外国人旅行者もすべての人を魅了しました。

その彼がフィレンツェの中心にはじめてレストランをオープンしたのだから、大きな話題となりました。

2024年9月19日オープン

その奇人チェッキーニが、世界に超個性的なホテルを展開する「25 Hours Hotels」に巨大なレストランをオープンしたのだから、話題にならない訳がありません。この４つ星のフィレンツェの25Hoursホテルも興味ある方はぜひ泊まってほしいです。ダンテの神曲からインスピレーションを得て、「天国と地獄」をテーマにした、超奇抜な内装です。けっして落ち着かないけど、一生の思い出の宿になるでしょう。楽しいことが好きな人の心に刺さります！

ガラス張りの天井、広い空間、素晴らしい雰囲気！

このダリオの新しいレストラン「Cecchini in Città」は一歩足を踏み入れると別世界にいざなってくれます。ガラス張りの高い天井、どこまでも広い空間、植物が生い茂り、モダンながらも心地よいソファーと椅子が食事自体を楽しいエンターテイメントの時間に引き上げてくれます。この空間で食事するだけでも、食事する価値があります。小さな子どもやペットも大喜び、大人数の家族でも、二人で記念を祝う席にも使えます。

今回食べた大人4人＋子ども1人の軽めのランチ（合計179ユーロ）

• テーブルチャージ 5ユーロ x 5名 = 25ユーロ
  テーブルチャージには水、パン、野菜スティックがサービスされます。
• プロセッコ ボトル1本・・・・35ユーロ
• Tagli Cecchini 250gr・・・・28ユーロ
  牛肉のタリアータ、白いんげん豆の煮物、じゃがいものグリル焼き
• SUSHI del Chianti・・・・・17ユーロ
  赤身牛生肉のタルタル
• Panino Cecchini・・・・・18ユーロ x 3人前=54ユーロ
  チェッキーニ特製ハンバーガー（牛肉150g）、じゃがいものグリル焼き
• コカ・コーラ・・・・・4ユーロ
• デザート・・・・・・8ユーロ
• 食後酒・・・・・・8ユーロ

最初に生野菜スティックが提供されます

チェッキーニでは「お通し」として、生野菜のスティック（にんじん、セロリ、フィノッキオ、紫玉ねぎ）とトスカーナパンが提供されます。オリーブオイルとスパイス入りの特製ソルトで食べることができます。ここのトスカーナパンはとても美味しかったです。見事でした。オリーブオイルと塩といっしょに食べると、最高のワインのお供になります。

Panino Cecchini（チェッキーニ特製バーガー）

チェッキーニの赤身牛を使ったハンバーガーで、ランチメニューの目玉です。赤身肉250グラムを使っていてボリューム満点。パンはトスカーナパンで硬いですが、それがイタリア風バーガーの個性を出しています。オニオンキャラメル、トマトも一緒に挟んであり、アボカドと思われる緑のソースがアクセントになっています。牛肉はミディアム・レアで提供されます。とても美味しいです。ボリュームもしっかりあります。一緒に提供されるじゃがいものグリル焼きは、外はカリカリ、中がしっとりと、これもとても美味しいです。

Tagli Cecchini 250gr（牛肉のタリアータ）

とても柔らかい赤身肉のタリアータで、とても美味しいです。焼き加減はミディアム／レアが選べますが、レアで選ぶのが正解でしょう。小さな白インゲンの煮物と、ポテトのグリル焼きが別皿でついてきます。250グラムなのでそこそこの量ですが、脂身がほとんどないので、女性でもぺろりと食べてしまいます。男性だと少し量が足りないかもしれません。

Sushi del Chianti（牛肉のタルタル）

生の牛肉の赤身をたたいた「牛のタルタル」です。量は150g程度で少ないです。前菜に楽しむ程度の量ですが、美味しいパンと（ここのパンはとても美味しいです）、オリーブオイルとスパイス入りのソルトがテーブルに常備されているので、少食の人には良いかも。普通の人がこの一品だけだと完全に物足りないです。

もちろんTボーンステーキが一番の目玉です

今回はランチということで、ハンバーガーなどの軽い料理を頼みましたが、このダリオ・チェッキーニの名物料理はもちろん「Tボーンステーキ」です。Tボーンステーキはフィレンツェの名物料理、フィレンツェを訪れたら一度は「正しいレストランで」食べてほしいです。

ここのTボーンステーキは、1キロあたり70ユーロと100ユーロの2種類があるとのこと。2024年の価格帯では、下記のようなイメージを持っています。

• 1キロ50ユーロ以下・・・安すぎるため、本当のTボーンステーキか要チェック。
• 1キロ55〜65ユーロ・・・標準的な値段。あとはお店のクオリティ次第。
• 1キロ65〜85ユーロ・・・高級。特別な上質肉が使われているはず。店員さんに肉質などを確認して、ステーキが美味しい店かどうかも事前チェックが必要。

今までフィレンツェや郊外でたくさんのビステッカを食べてきましたが、1キロ100ユーロは初めて聞きました。超高級であることは間違いないです。人生で一度は試してみたいです。ちなみにTボーンステーキは最低でも1.5〜2キロくらいから提供されます。厚くないと肉の旨味が失われるので。なのでステーキだけで200ユーロは覚悟が必要。人数も必要ですね。☺️

総評：とてもおすすめです

バーガー以外は量が少なめです。前菜に「生ハムとニョッキのフリット（Crudo toscano con Gnocchi fritti 16ユーロ）」を注文している人も多く、それを一品追加しても良かったな、と思いました。ただ軽くランチを済ませるなら、一人１品で十分でしょう。ランチから前菜＋ステーキを注文しているテーブルも複数ありましたよ。

料金は普通のトラットリアよりも高めですが、豪華な雰囲気と開放感、四つ星ホテルのレストランであることを考えると、東京では考えられないコスパの高さです。

サービスも過不足無く、必要なときにきちんと対応してくれます。ただ急いで食事したい人にはまったく向いていません。料理が届くのもゆっくりなので、おしゃべりしながら時間に余裕をもってワインとお肉を楽しみたい方に「強くおすすめ」できると思います。

メニュー（2024年11月）

ランチ、アフタヌーン、ディナーと3種類のメニューがあります。

チェッキーニ・イン・チッタの基本情報