味 雰囲気 値段 総合 |
このレストランのムール貝のスープ、タコのトマト煮、トマトソースのスパゲッティが絶品です。ただし、雰囲気は完全に大衆食堂で、地元客しか来ないような店なのでナポリ初心者にはお勧めしません。夜は周りもちょっと暗いです。英語メニューはあったと記憶します。僕はこの店の常連客になりたいと思うほど気に入っています。厳つい店員さんも実はとてもフレンドリーでなによりも料理が美味しい。そして食堂風のお店の雰囲気が大好きです。 |
---|
電話予約に自信のない方は、アーモイタリアが予約手配を承ります。下記のページよりお申し込みください。「レストランの予約手配」
宿泊はレストランから徒歩3分の「ホテルPalazzo Caracciolo」も良いです。このホテルはナポリでも抜群にサービスが良く、内装も素晴らしく、値段も安いです。ここ5年くらいこのホテルだけに泊まっています。ただし周囲の雰囲気はナポリ独特であまり良いとは言えず上級者向き。その点が平気であれば抜群にコストパフォーマンスの良いホテルです。
ナポリはレストラン探しが難しい
僕はナポリが大好きだ。ピッツァだけを食べに遠路はるばる出かけたことがあるし、南イタリアを旅行するときは必ずナポリに立ち寄るようにしています。『ナポリを見てから死ね』という名言があるとおり、風光明媚な景色は素晴らしいし、雑多な人種と文化が入り交じった摩訶不思議な街並みがエキサイティングで興奮します。食べ物も美味しく、ナポリ風ピッツァとナポリのカフェは世界一のごちそうと言い切れます。
ただ唯一の欠点が美味しいレストランを探すのが難しいこと。観光客用の美味しい高級店はそこそこありますが、手頃な値段で美味しいレストランが少ないです。地元の人は家で食事するし、手軽に食べるなら数あるピッツェリアで用が足りるのでしょう。
ついに発見、激安でおいしい食堂風レストラン
例えば本サイトで紹介しているレストラン「Lombardi a S. Chiara」はなかなか美味しいけれども、ちょっと上品でパンチが足りない・・・。イタリアを本当に観光するなら、やはり地元客に人気の地元料理を満足行くまで食べてみたいのです。
ナポリのあまたのレストランで食べてみて、よやくたどり着いたのがこのレストラン「A Figlia d’O Luciano」です。数年前から気にはなっていたのですが、その独特の店構えと雰囲気に入るのをためらっていました。イタリア在住の僕がためらうくらいなので、日本人旅行者はちょっと尻込みしてしまうかも・・・。でも味は僕が保証します!
エレガントさゼロ。でも楽しい食事が待ってます
お店があるのはナポリ中央駅から徒歩15分くらいのところ。近くにはチャイナタウンがあったり、近くの広場には昼間から大人や若者たちがたむろしていたりと、あまり雰囲気は良くありません。ただ何度も通っていますが危険な光景を目撃したことはないです。
小さな広場に面したお店の外観はいかにも食堂風。看板に『日の出食堂』と書いてあってもなんの違和感もない出で立ちです。青と白のストライプの屋根がせり出して、夏期は店の前にテーブルが並べられています。ナポリの排気ガスを吸いながら食事するのが魅力なんです!(笑)
お店の看板メニュー「ムール貝のスープ」を頼もう
お店の入り口にある屋台カウンターが目印。このカウンターにガスコンロと鍋がセットされていて、お店の看板メニュー「ムール貝のスープ」が調理されているのです。その前にはスープに浸される堅いパンが山積みに・・・。色々と話しを聞きながら写真を撮っていると、店の中からタコを持ってきて披露してくれました。これぞ地元食堂の愛嬌の良さ!旅がより一層楽しくなります。
肝心のスープの味は、もう絶品です!写真を見れば分かるとおりムール貝とタコと海老がてんこ盛り。そして魚介の味が染み出した濃厚なトマトソースが、敷かれたパンに染みこんでたまりません!色々な店でムール貝のスープを食べましたが、ここの一品が一番味が濃いです。スープの上には南イタリア特有の唐辛子オイルをかけてくれます。
前菜にも感動「イワシのマリネ」も見事です
ムール貝のスープの他にもう一品感動した料理があります。それが「イワシのマリネ」。一口食べてイワシがいかに新鮮かが分かります。お酢の浸かり方も絶妙で、イワシの身がまだプリプリしています。これと一緒に白ワインを飲んだらもう止まりませんよ!僕は二人でハウスワインを2本空けました。ちなみにハウスワインは安くてとても美味しい。よく冷えていて、1リットルビン?に入って出てきます。その後頼んだパスタももちろん美味しかったです!
夜風を感じながら外でゆっくり食べよう
外のテラス席は、ガーデン用のプラスチックの椅子とテーブルに、紙のテーブルクロスをかけたもの。グラスまでもプラスチック!でもこのお店の魅力はそこなんです。喧噪に包まれながら美味しい料理を食べていると、ナポリの魅力を最大限に感じることができます。美味しいもの大好きな方、度胸のある方、物怖じしない方にお勧めです。あまり知られたくない魅力的なお店です。
ちなみにこのレストランはナポリでもっとも古いレストランの一つなんだとか・・・歴史が生んだ味と雰囲気ということです。
2名でディナー、計39.5ユーロ(ワイン込み)
下のメニュー表を見ていただけれ分かるとおり、料金はびっくりするほど安い!コカコーラ1ユーロって近くのお店で買うよりも安いです。夕食に二人でワイン2本空けても40ユーロでした。僕にとってはサービスもとても良かったですが、時間に余裕をもっておしゃべりしながら食事をして、すべてを大らかに受け入れる心構えで行くと大満足するでしょう。料金、屋台風の雰囲気、味は間違いなくトップクラスです。
- チャージ・・・1.5ユーロ/1人前
- 小イワシのマリネ(Alici Marinate)・・・4.5ユーロ
- ムール貝のスープ(Zuppa di Cozze)・・・12ユーロ
- 魚介のスパゲッティ(Spaghetti ai Frutti di Mare)・・・9ユーロ
- ハウスワイン白1リットル(vino bianco della casa)・・・3ユーロ
- カフェ(Caffe’)・・・1ユーロ
2011年8月の食事
何度も通っていますが、相変わらず美味しいです。ここ数回のお気に入りメニューは以下の通り
- Alici Marinate(コイワシのマリネ)
ここのイワシのマリネは塩も酸味も強くなくて、どんどん食べられます。おそらく鮮度が良いのでしょう。身がプリプリで最高です。 - Zuppa di Cozze(ムール貝のスープ)
これを食べないで、この店に来る価値はないです。ピリ辛のオイルが刺激的で食欲をそそります。一度試してください。 - Zeppole(小麦団子のフライ)
パン生地を団子状にしてフライにします。トスカーナでは生ハムと一緒に食べるのですが、ここナポリでは中に海草が入っていて、このままおつまみで行けます。よく冷えた白ワインとの相性抜群。最近はまっています。
2012年11月、超シンプルな「トマトソースのスパゲッティ」が絶品
店員さんのミスで注文していない「トマトソースのスパゲッティ」が出てきました。おそらく一生注文しないであろう超シンプルなこの一品を食べた瞬間に感激!最高に美味しいパスタです。このレストランに行ったら「Spaghetti al Pomodoro」は絶対に食べましょう。感動すること間違いなし。あと、「Polpi alla Luciana(タコのトマト煮オリーブ入り)」もとても美味しかったです。詳しくはブログ「ナポリで世界一旨いパスタを見つけたよ!」を読んでください。
ナポリの現地ツアー、送迎車サービス
メニュー(2018年)
アーモイタリア以外のサイトでメニューなどは見つかりません。数年経ち多少の値上がり(50セント〜1ユーロ)の値上がりはしているかも知れませんが、相変わらず安いです。オーナーも変わっていないので安心して来店してみてください。(2024年)
Coperto | テーブルチャージ(パンと席料):1名1.5ユーロ |
---|---|
Le nostre Specialita’ お店のお勧め料理 |
Alici fritti(小イワシのフライ)6ユーロ、Impepata di Cozze(ムール貝のコショウ風味)8ユーロ、Caponata(カポナータ)9ユーロ、Zuppa di Polipo(タコのスープ)10ユーロ、Polipo all’insalata(タコのサラダ)10ユーロ、Polpi alla Luciana(タコのトマト煮、オリーブ入り)10ユーロ、Polipo alla Pignata(タコのトマト風土鍋煮)12ユーロ、Frittura di Gamberi e Calamari(エビとイカのフリット)12ユーロ、Saute’ ai frutti di mare(魚介のソテー)13ユーロ、Zuppa di Cozze(ムール貝のスープ)13ユーロ |
Primi piatti パスタ |
Pennette al sugo(トマトソースのペンネ)4ユーロ、Penne all’arrabiata(ペンネ・アラビアータ、唐辛子入りトマトソース)4ユーロ、Spaghetti al pomdoro(トマトソースのスパゲッティ)4ユーロ、Pennette alla Sorrentina(トマトとチーズのペンネ)4.5ユーロ、Gnocchi alla Sorrentina(トマトとチーズのニョッキ)5ユーロ、Fagioli alla marinara(トマトとニンニクの白インゲン豆煮込み)6ユーロ、Pasta e Fagioli con cozze(パスタと白いんげん豆とムール貝)6ユーロ、Spaghetti con cozze(ムール貝のスパゲッティ)7ユーロ、Spaghetti a vongole(アサリのスパゲッティ)9ユーロ、Gnocchi ai frutti di mare(魚介のニョッキ)10ユーロ、Spaghetti allo scoglio(魚介のスパゲッティ)11ユーロ、Spaghetti ai frutti di mare(魚介のスパゲッティ)11ユーロ、Risotto alla Pescatore(魚介のトマト風リゾット)11ユーロ、Paccheri ai frutti di mare(魚介のショートパスタ)12ユーロ、Spaghetti alla Pignata(土鍋のスパゲッティ)12ユーロ |
Contorni 付け合わせ料理 |
Alici Marinate(カタクチイワシのマリネ)4.5ユーロ、Bistecca ai Ferri con Contorno(鉄板焼きステーキ付け合わせ野菜付き)8ユーロ、Bruschette caduno(ブルスケッタ1枚)0.6ユーロ、Calamari all’Insalata(イカのサラダ仕立て)6.5ユーロ、Contorni Vari Caduno(付け合わせ色々)4ユーロ、Croche’ di Patate Fresche Casuno(ジャガイモのコロッケ1個)1ユーロ、Insalata di Mare(魚介のサラダ)9ユーロ、Salsicce con Contorno(ソーセージと付け合わせ)5ユーロ、Seppiette Arrostite(焼きイカ)7ユーロ、Zeppole di Alghe Marine(海草入り揚げもの=カーニバル料理)4ユーロ |
vino, bevande ワイン ドリンク |
Acqua Minerale(ミネラル・ウォーター)小1ユーロ/大2ユーロ、Birra Peroni piccola(ペローニ・ビール小)1.5ユーロ、Birra Peroni grande(ペローニ・ビール大)2.5ユーロ、Birra Heineken(ハイネケン・ビール大)3ユーロ、Coca Cola Fanta Sprite(コカコーラ、ファンタ、スプライト)1.5ユーロ Vino locare(ハウスワイン)3.5ユーロ、Vino Falanghina(ファランギーナ白ワイン)5ユーロ |
リストランテ・ア・フィーリア・ド・ルチアーノの基本情報
店名 | Ristorante A Figlia d'O Luciano(リストランテ・ア・フィーリア・ド・ルチアーノ) |
---|---|
おすすめ | |
住所 | Piazza Enrico de Nicola, 38, 80100 ナポリ |
行き方 | カプアーノ城(Castel Capuano)の北側、カプアーナ門(Porta Capuana)が目印です。お店の前には屋台スタイルのカフェがあって、その奥に青と白の庇のお店が見えます。十分に見つけやすいと思います。 *近くに同名のお店があるらしく間違えて入店する人が多いようです。ここで紹介するレストランは外席がメインで、外観ですぐに分かります。写真と見比べて入店しましょう。 |
電話番号 | +390816336302 |
定休日 | 無休(不定期に休むことあり) |
営業時間 | 10:30-25:00 |
座席数 | 70席 |
予算 | 1人5~15ユーロくらい(飲み物別) |
その他 | |
サイト | https://ristorante-a-figlia-do-luciano.business.site/ |
僕が「ア・フィーリア・ド・ルチアーノ」をお勧めします
ナポリで食事するならピッツェリア併設のレストランが一番安心です。味もサービスも価格も合格点の店が何軒かあります。でも店員さんと気軽に話せて、地元の人に人気のレストランとなると難しい。僕は『ムール貝のスープ(Zuppa di cozze)』が大好きで、それが美味しい店を探し求めてたどり着いたのがこの「A Figlia d'O Luciano」です。そしてここの「トマトソースのスパゲッティ」が絶品です。1回のナポリ滞在でランチとディナーの両方を楽しんでいます。ホテルはレストランから近い「Hotel Palazzo Caracciolo」がなかなか良いです。何度も宿泊していますが、サービスも良く、A Figlia d'O Lucianoまで一本道で徒歩3分。ただし観光客が泊まる場所から外れているのでナポリ初めての方にはお勧めしません。ナポリ初めての場合は治安の良い「MH Design Hotel」や「Grand Hotel Parker's」がお勧めです。
イタリア在住:堂 剛(ドウ ツヨシ) スタッフ一覧