味 雰囲気 値段 総合 | カプリ島に渡る際、ナポリ港で見つけた過去最高レベルのおすすめレストランです。メニューなしで口頭で説明するだけなので、少々ハードルは高いですが、その値段と味と楽しい経験は間違いなくイタリア旅行の大きな思い出になるでしょう。本ページにおすすめのメニューも書きましたので、それを店員さんに提示すれば問題なく食事できると思います。店員さんはとても親切で好印象した。ここの「タコのサラダ」は、イタリア生活20年でトップレベルの美味しさでしたよ。 |
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カプリ島やイスキア島に行くときは、ランチをここで!
カプリ島、イスキア島、プロチダ島、さらにはパレルモやストロンボリ行きの船まで出航するのが、ナポリの港「Calata Porta di Massa」と「Beverello」です。どちらも隣り合った港で、歩ける距離にあるのですが、その港を利用するときにぜひ食べてほしいのが、今回紹介する食堂風トラットリア『Piccolo Ristoro(ピッコロ・リストロ)』です。
港にある食堂と侮ってはいけません。ナポリ全体のレストランを見渡しても、個人的にはトップクラスに入る満足度です。地元の人が通うレストランなので、サービスはあまり期待しませんでしたが、実際は店員さんがとても親切で、値段と味を考えるとコスパ最高です。
時間が限られているなら要予約。地元の人がひっきりなしに訪れます
お昼の12:28にナポリ中央駅に電車で到着、14:40のカプリ島行きの高速フェリーを予約しました。さてランチはどうしよう?ナポリ駅近くには大好きな食堂「A Figlia d’O Luciano」がありますが、今回は時間もないので港近くで食事をしたい。
そう思って下調べをしたら、ナポリ港にとても魅力的な食堂を発見したのです。それがこの『Piccolo Ristoro(ピッコロ・リストロ)』。レストランからフェリーが出航するBeverello港まで徒歩12分ほど。ギリギリ間に合うだろうと挑戦してみたら、これが大当たりでした!
念のため数日前にレストランを電話で予約。13:00に無事に入店できました。食堂スタイルで、席数も少ないですが、地元の人が次から次への来店するので、予約しておいて正解でした。外に入店待ちができる人気店でした。船に乗らない地元ナポリっ子たちが車でランチを食べに来るお店だったのです。
ナポリ中央駅からナポリ港まではタクシーで25ユーロでした。駅前は客引きが多くてカオスな状態でしたが、どのタクシーに聞いても一律25ユーロでした。相変わらず怖いくらい荒い運転でしたが、それがナポリの日常です。タクシーの運転手さんはレストラン名を知らず、住所を伝えても港内ということで良く理解していませんでした。スマホのGoogle MapをONにして、現在地を見ながら訪れましょう。(2022年5月)
2022年5月のメニュー、お店にはメニュー表がありません
レストランにはメニューがないようで、口頭で説明がありました。英語も通じない可能性が高いです。そして店員さんが話すイタリア語はナポリ訛りで聞き取りもかなり難しいです。でも大丈夫。メニューの種類は少なく、定番メニューはほとんど変わらないようです。スマホで写真を見せたり、下記の文章を指差しながら注文すれば問題ないですよ。
- タコのサラダ(insalata di polpo)・・・・10ユーロ
- ロブスターのスパゲッティ(Spaghetto con Astice)・・・・10ユーロ
僕たちが食べたときはリングイネ(ちょっと平べったいスパゲッティ)でした。 - ボンゴレ・スパゲッティ(spaghetti alle vongole)・・・・10ユーロ
これも僕が注文した日はリングイネでした。 - パスタのオーブン焼き(Pasta al Forno)
注文しませんでしたが、ラザニアのようなものをイメージしてください。 - 魚介のリゾット(Risotto alla pescatora)
リゾットは調理に時間がかかることが多いので、急いでる人は避けたほうが吉。 - イカのフリット(fritto di calamari)・・・・10ユーロ
- イカと海老のフリット(fritto di calamari e gamberi)・・・・おそらく10ユーロ
- 魚介のスープ(Zuppa di pesce)
- ムール貝のスープ(Zuppa di cozze)
- レモンケーキ(delizia al limone)
- ティラミス(Tiramisù)
名物料理は「ロブスターのスパゲッティ」、なんと10ユーロ!
ナポリの「Piccolo Ristoro」を検索すると、Googleやトリップアドバイザーで必ず表示される画像が「ロブスターのスパゲッティ」です。来店するほぼすべての人が注文しているようで、僕が入店したときも隣の地元ナポリのご夫婦も食べていました。
出てきたのは思ったよりも上品な一皿、当日の麺はスパゲッティでなくリングイネで、麺の量は少なめでしたが、ロブスターはなんと半身を使っています。すごく贅沢、とても美味しい。一人でぺろりと平らげました。注文時は値段も知らず、会計までドキドキしたのですが、レシートを見てびっくり。なんとたったの10ユーロだったのです。超高コスパ!写真映え最高!必食の一皿です!
ロブスターのスパゲッティはローマやフィレンツェなら20ユーロくらい、カプリ島で食べたら30ユーロします。それだけこの食堂は破格値です!ぜひ堪能してください。
でも、僕の一番のおすすめは絶品「タコのサラダ」
僕はナポリに行って必ず注文するのがタコのサラダです。イタリアではタコをしっかりと叩いて調理するので、とても柔らかくて美味しいのです。この「Piccolo Ristoro」にもタコのサラダがあるようなので、前菜に一皿注文してみました。そしたら世界が変わりました!
ここまで美味しいタコのサラダは初めてかも知れません。味付けは超シンプルな塩とオリーブオイルのみ。レモンを絞って食べるだけなんですが、歯ごたえが柔らかく、最高に美味しいです。これはすべての人に食べてほしいです。
タコのサラダはあまりにも美味しいので、一人1皿注文するのもありだと思います。タコのサラダ1皿とパスタ1皿で、日本人には大満足でしょう。(アーモイタリア 堂)
すべてが美味しくて、イカのフリットも追加オーダー
タコのサラダと、パスタ(ロブスターのスパゲッティと、ボンゴレのスパゲッティ)を食べ終えて、40分が経過。入店時は乗船時間に焦っていましたが、料理もスムーズに出てくるし、あまりにもすべての料理が美味しかったので、あわてて追加で「イカのフリット」も注文。もちろんこれも絶品。揚げたて熱々で、ワインが進みそうで怖いです。船に乗る前なので、500mlのワインでがまん、がまん。。。
ドルチェもぜひ食べましょう!
そして『料理の美味しい店はドルチェも美味しい』の鉄則からデザートも追加したくなりました。すぐに他のお客さんが頼んでいた「レモンケーキ(Delizia al limone)」を注文。すると店員さんが『自家製ティラミスも美味しいよ』とすすめるので、2つともオーダーしました。
このレモンケーキ(Delizia al limone)、僕の大好きな南イタリアの名物デザートの1つで、昔からお気に入りの一品。このPiccolo Ristroでも、レモンの香りが口の中で広がって、柔らかいクリームとスポンジは舌の上で溶けていきます。最高のデザートでした。
一方、ティラミスは砂糖が控えめで個人的にはそれほどでもなかったです。イタリアに長く住んだ結果甘くないドルチェはあまり響かなくなってきました。コーヒー好きには響く味なのかも知れません。
2名なら下記メニューが理想だと思います
僕が注文したランチメニュー、男女2名、合計57ユーロ(2022年5月29日)
僕が注文したのは下記のとおり。2名ならこれが最良のオーダーだと思います。最後にもらった手書きのオーダー表の文字が読みづらく、ドルチェとワインの料金が少し間違っているかも。いずれにせよ安いし、正直な良いお店です。
(*)下記をお店に見せれば簡単に注文できるでしょう。
- テーブルチャージ・・・・1名2ユーロ
- Insalata di Polpo(タコのサラダ)・・・・10ユーロ
絶対に食べてほしい一皿。お腹が空いてなくても食べるべし。 - Spaghetto con Astice(ロブスターのスパゲッティ)・・・・10ユーロ
先に書いたとおり、必食の一皿。お店の名物料理です。半身のロブスター付きで10ユーロはイタリア人でも驚く安さです。フィレンツェで食べたら20ユーロします。 - Spaghetti alle vongole(ボンゴレのスパゲッティ)・・・・10ユーロ
定番メニューなので味比べとして注文。素晴らしく美味しい。パスタの味としてはロブスターよりも美味しいですよ。 - Fritto di calamari(イカのフリット)・・・・10ユーロ
とても柔らかく、揚げ方も申し分なし、優しい味で素晴らしい一皿でした。パスタだけでは足りなかったら、ぜひ食べてください。他に「fritto di calamari e gamberi(イカとエビのフリット)」もあるようですが、僕はイカ好きなので。 - Delizia al limone(レモンケーキ)・・・・3ユーロ(もしかしたら4.5Eかも)
とても美味しかったです。ドルチェ好きならぜひ食べましょう。お腹いっぱいなら1つを2人でシェアするのもあり。 - Tiramisù(ティラミス)・・・・3ユーロ(もしかしたら4.5Eかも)
自家製でおすすめと言われましたが、甘さ控えめで個人的にはいまいち。コーヒー好きの方は気にいるかも。 - Vino bianco della casa, Mezzo Litro(ハウス白ワイン、500ml)・・・9ユーロ
よく冷えていて、安くて美味い。こういう食堂風レストランでは、ハウスワインを頼むのが正解です。郷に入っては郷に従え。 - Acqua Naturale(水1.5リットル)・・・・1ユーロ
アーモイタリアの現地ツアー、送迎車サービス
公式サイトなし、フェイスブックやトリップアドバイザーの写真を参考にしましょう
あいにくレストランの公式サイトはありません。フェイスブックのページに写真が豊富にアップされています。またトリップアドバイザーのページも参考になります。(2024年)
ピッコロ・リストロの店舗情報
店名 | Piccolo Ristoro(ピッコロ・リストロ) |
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おすすめ | |
住所 | Piazzale Immacolatella Nuova, 5, 80133 ナポリ |
行き方 | 地下鉄Duomo駅から徒歩7分、トラム「Marina - Duomo」駅から徒歩3分、ナポリ港「Calata Porta di Massa」まで徒歩6分、「Molo Beverello」港まで徒歩15分 |
電話番号 | +39 3491929074 |
定休日 | 月曜日 |
営業時間 | 9時00分~16時00分 |
予算 | 1人€20-€40くらい(飲み物別) |
その他 | クレジットカード利用不明 |
サイト | https://www.facebook.com/Il-Piccolo-Ristoro-1122459841144147/ |
私がリストランテ「Piccolo Ristro」をお勧めします
ナポリ港からカプリに行く際に訪れたこの「Piccolo Ristro」ですが、驚くべきコストパフォーマンスの大当たり店でした。ナポリ中心から少し離れていますが、港に用がなくてもランチに食べに行きたいお店であることは間違いないです。ピザに飽きて、地元食堂に興味のある人は行く価値ありますよ。僕も次回いつ行こうか悩んでいるところです。フィレンツェ在住:堂 剛 スタッフ一覧