ジョルジョ・ヴァザーリの家は国立中世・近代美術館の近くの9月20日通り(Via XX Settembre)のほぼ突き当たりにあります。1階のチケット売り場の横のロッカーにリュックなどの大きな荷物を預けて、ヴァザーリの生涯をまとめたパネルを過ぎたら2階へ進みますが、実は2階へあがる階段もヴァザーリが考えたものだそうです。
ヴァザーリ(1511年-1574年)は多彩な人物でフィレンツェのウフィツィ美術館の設計を担当したことや芸術家に関する評論を書いたことで有名ですが、実はアレッツォの出身でアレッツォ在住時代の家が美術館になっています。2階は5つの大きな部屋と2つの小部屋と廊下に絵画やグランデ広場(Piazza Grande)の柱廊のモデルなどが展示されていて、廊下の突き当たりの出口からはイタリア風庭園に出ることもできます。
見所はそれぞれの部屋の天井です。アブラハムの部屋(Camera di Abramo)という部屋では、4角の木枠に区切られた中央に、息子(アブラハムの子孫であるユダヤ人の象徴)を抱いたアブラハムとその息子に祝福を与える神が描かれていて、周りを「平和」「融和」「謙遜」「美徳を象徴する人物画が囲んでいます。
また、美徳の勝利の部屋(別名暖炉の部屋)(Sala del Trionfo della Virtù)の天井は18の枠に区切られていて、中央には「美徳」を表す羽の生えた人物が「幸運」の髪をつかんで「ねたみ」を足で押さえつけて勝利している様子が描かれています。とにかく天井いっぱいに装飾および絵画で埋め尽くされているので部屋に入った瞬間目を奪われますよ。
ジョルジョ・ヴァザーリの家の基本情報
名称 | Museo di Casa Vasari(ジョルジョ・ヴァザーリの家) |
---|---|
おすすめ | |
住所 | Via XX Settembre, 55, 52100 アレッツォ |
行き方 | アレッツォ大聖堂から西に徒歩6分 |
電話番号 | +39 0575409040 |
休館日 | 毎週火曜日、12月25日、1月1日 |
開館時間 | 月曜日~土曜日:8:30-19:30 日曜日、12月26日、1月6日:8:30-13:30 入館は閉館の30分前まで |
入館料 | 4ユーロ |
その他 | |
サイト | http://www.polomusealetoscana.beniculturali.it/index.php?it/192/arezzo-museo-di-casa-vasari |