スペイン広場・スペイン階段のおもしろい秘話など

最大の見どころはスペイン階段

スペイン広場の最大の見どころはなんといってもスペイン階段でしょう。この階段には本名があって、Scalinata di Trinità dei Monti(スカリナータ・ディ・トリニタ・デイ・モンティ)といい、1725年にフランス外交官の寄付で完成しました。ここにスペイン大使館があったから、このわかりやすい愛称がついたのですが、その費用の出どころを知るとフランス階段と呼んであげたい気もします。バロック時代の特徴である波打ちながら流れるというドラマティックなデザインが取り入れられています。横幅はかなり大きく取ってあり、登りはじめて中段まで行くと二股に分かれ、真ん中に広場のよう な踊り場を抱き込んでいるとても芸術性のあるスタイルです。

階段の一番上からはローマを見渡せます

ローマ スペイン階段からの眺め
階段をどんどん登って行くと途中に広場のような踊り場があります。頂上にあるフランス教会前からの眺めは最高です。階段を登って左に15分くらい歩いて行くと、ローマ最高の見晴らしと言われるピンチョの丘に到着します。

階段は一番上まで135段続いていますが途中に広い踊り場がありますので少し休んで下の景色が眺めてもよいでしょう。登りきった所にももたれて下が見られるような柵があります。これらの場所からの眺めは最高で、特に夕日に染まったローマを眺めれば一生の思い出になるでしょう。毎年ゴールデンウイークの時期には大きなピンクのツツジの鉢が階段の途中に並べられその美しさはよりいっそう華やかになります。雨の日以外はいつも多くの人であふれかえっていますが、ごった返す人混みをよけながら階段を一番上まで上がって振り返り遠くを眺めれば遠くにサン・ピエトロ大聖堂のクーポラが見え、なんてローマは素敵な街なんだろうと 感動すること間違いなしです。

スペイン階段での飲食は禁止です

映画「ローマの休日(映画DVD)」 のように階段でジェラートを食べることは文化遺産の保護のため禁止されています。さらに2019年8月には『座ったり寝そべったりする行為』の禁止条例も施行されました。罰金は最低で250ユーロ(約3万円)です。気をつけましょう。

「バルカッチャ」が沈みかけているのには意味がある

スペイン階段の下の広場には1627年に制作された「バルカッチャの噴水」があります。噴水にしてはとても変わった形をしていて、船が沈みかけているように見えるのでバルカッチャという名前になったそう。これは作者のピエトロ・ベルニーニがテベレ川の氾濫で一艘の船がここまで流されてきたのを見たことからインスピレーションを得たと言われています。息子である有名なジャン・ロレンツォ・ベルニーニもこの噴水の制作を手伝いました。当時はこのあたりだけヴィルゴ水道の水圧が足りず噴水から水を噴き出させたり滝のように流すことが困難でしたが、ベルニーニは地面よりも少し低く作った水槽に船を半分沈める ことで水圧を上げ船首や船尾から見事に水を湧き流すということに成功しました。船には発注主一家のバルベリーニ家の紋章である蜜蜂の装飾がされています。

階段の上にはフランス教会 トリニタ・デイ・モンティ

スペイン階段とトリニタ・デイ・モンティ教会
スペイン階段を下から眺めると、登りきった所にトリニタ・デイ・モンティ教会が見えます。階段の途中で時々ミサンガを売っている人がいて腕に巻きつけようとすることもありますが、「ノー!」と言えば去って行ってしまいます。

階段の上にはフランス教会 のトリニタ・デイ・モンティ(Chiesa della Trinit_ dei Monti)が建っています。ゴシック様式のこの教会は1502年に制作が始まり16世紀末に完成しました。当時は丘の上のこの教会と下のスペイン広場は崖で区切られていて行き来はとても大変でした。そこでフランス側の寄付で、ここに大使館があったスペインとフランスの両国間の平和を願って1725年に大階段が建設されました。これで崖の下と上が繋がったというわけです。ファザードのデザインはフランス式の左右対称でシンプルかつ美しく整っています。二つ の鐘楼にはそれぞれ時計が付いていてひとつはローマの、もう一つはパリの時間を示していましたが現在は左側しか残っていません。教会の前は小さな広場になっていて似顔絵描きやお土産屋が出ていて賑わっています。

広場の前からはショッピングエリアが続く

ローマ バルカッチャの噴水
階段を背にした広場の正面にはバルカッチャの噴水とそこからまっすぐに延びるコンドッティ通りがあります。天気のいい日は噴水の周りには多くの人が集まり、待ち合わせ場所にもなります。

地下鉄A線スパーニャ駅はローマ最大のテルミニ駅からふた駅という便利さと、ここがローマの中心地では一番のショッピングゾーンとなっていることから、観光客だけでなくローマの人々も日常的に訪れます。なかなか手の届かない高級ブランド店が軒を連ねるコンドッティ通り(Via Condotti)をはじめとして、普通の店がたくさん見つけられるバブイーノ通り(Via del Babuino)やコルソ通り(Via del Corso)が交差していて、ウインドウ・ショッピングだけでも十分楽しめます。スペイン広場エリアは歴史と流行が混在し、昼間は人々の活気があふれ夜は落ち着いた雰囲気となります。ローマの顔と言って良いでしょう。

イタリアでの買い物マナー

イタリアの高級店で買い物するにはマナーがあります。まず店外からウインドウの商品と商品プライスをしっかり見ましょう。その上ではじめてお店に入ります。最初に店員さんに挨拶をしてから興味のある商品を言って出してもらいます。見たいものが他にあったらさわって良いか聞きくのも大切です。そして買わなかった場合も、お店を出る時は再び挨拶を忘れずに。このマナーを守ればとても気持ちよく買い物ができます。

スタッフ

スペイン広場はローマで一番にぎわっている場所 

イタリアのことをあまり知らない人でもスペイン広場の名前だけは耳にしたことがあるでしょう。バルカッチャの噴水、スペイン階段、フランス教会、教会前の18世紀のオベリスク、広場前から延びるコンドッティ通り、と楽しめる要素が満載です。観光客だけでなくローマの人々にもお気に入りの場所です。  

イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧

スペイン広場の基本情報

名称Piazza di Spagna(スペイン広場)
おすすめ
住所Piazza di Spagna, 00187 ローマ
行き方地下鉄A線スパーニャ(Spagna)駅下車すぐ
その他