聖ブリッツィオ礼拝堂とルカ・シニョレッリ

オルビエート大聖堂の聖ブリッツィオ礼拝堂
オルビエートで一番の観光名所と言えるのが大聖堂内にある「聖ブリッツィオ礼拝堂」のフレスコ画です。大聖堂自体の入場が有料ですが、見る価値があります。

オルビエート大聖堂の必見ポイント

ドゥオーモの右側の袖廊には、聖ブリッツィオ礼拝堂があり、この壁一面がシニョレッリのフレスコ画で飾られています。この一連の壁画はイタリア美術史上の傑作とされ、フラ・アンジェリコやミケランジェロの前兆ともいわれている。

シニョレッリは1499年に制作を始めると、前任者の残した仕事を引き継ぐとともに、自身の仕事も始め、ともに素晴らしい表現力と色彩感覚をもつ大傑作を仕上げています。文献によると、この仕事の報酬として、住居や賃金の他にオルヴィエートの白ワイン(年間1000リットルも)を受け取ったとされています。いかにもイタリアらしい、そして白ワインが有名なオルビエートらしいエピソードですね。

Orvieto Duomo Luca Signorelli
聖ブリッツィオ礼拝堂内は全ての壁がルカ・シニョレッリによる圧巻のフレスコ画で覆われています。写真は『地獄に堕ちた者たち』で、ダン・ブラウンの著書「天使と悪魔」の表紙絵にも使われました。

天井と壁に描かれたフレスコ画のメインテーマは『最後の審判』であり、これに関連したエピソードや人物が描かれています。壁上部には『キリストに敵対する者の話』『世界の終焉のシーン』『肉体の復活』『地獄に堕ちた者』『地獄に堕ちた者の追放』『天上の諸聖徒』『選ばれた者が天国に召還される』が描かれています。

特に名高いのは、ダンテの地獄を豊かな色彩で生き生きと表現した『地獄に堕ちた者たち』(上写真)で、この壁画は、聖ブリーツィオ礼拝堂の中でも最も美しいとされています。この中に描かれている、悪魔にさらわれて行く娼婦は、後に棄てられるシニョレッリの当時の愛人であったという説があって、たしかに娼婦たちの顔が皆同じであるのが興味深いです。これもいかにもアモーレの国イタリアらしい逸話ですね。

Orvieto Duomo Luca Signorelli
これもルカ・シニョレッリのフレスコ画の1つ。左下にこのシーンに似合わない黒い服を着た人がいます。髪の長いのがルカ・シニョレッリ本人と言われています。自分の肖像画を壁画に忍び込ませました。聖ブリッツィオ礼拝堂に行ったら、ぜひルカ・シニョレッリを探してみてください。

聖ブリッツィオ礼拝堂の基本情報

名称Cappella di San Brizio(聖ブリッツィオ礼拝堂)
おすすめ
住所Piazza del Duomo, 26, 05018 オルビエート
行き方オルビエート駅前からケーブルカーに乗り、終点のカーエン広場から大聖堂行きバス(A)に5分で終点の大聖堂前
電話番号+39 0763 341167
休館日
開館時間11月〜2月 9:30-13:00 / 14:30-17:00
3月と10月 9:30-18:00
4月〜9月 9:30-19:00
日曜日(11月〜2月)14:30-16:30
日曜日(3月〜10月)13:00-17:30
入館料3ユーロ
その他
サイトhttps://www.opsm.it/