オリーブ木工工房『パトリス』：美しい木目でお土産にも最適。私も10年以上使っています

オルヴィエートの観光スポット「職人通り」

オルヴィエートのメイン広場ドゥオモ広場からメイン通りを歩いて行くと、すぐ左手にとても可愛らしい小道があります。別名「職人通り」、レース、陶器、革細工など昔ながらの手工芸のお店が並んでいる観光名所です。その小道に一歩踏み入れると、まるで物語の中の中世の小道に迷い込んだような錯覚を感じるでしょう。曲がりくねった通りには所狭しと工芸品が並んでいます。今回はその中でも特に伝統技術を大切にしている「PATRIS」という木工店を紹介します。貴重なオリーブの木を使った作品を手作りで作っていて、お土産に最適です。

油分の多いオリーブの木は、水回りのキッチン用品に最適

店内は木の優しい香りに包まれています。中央に並ぶのは木工のキッチン用品で、まな板、サラダボール、サラダサーバー、すり鉢、バターナイフなど可愛らしい商品ばかり。実はこの品はすべてオリーブの木で出来ていて、とても美しい木目をしています。オリーブの木は水分を吸いにくいため調理道具に向いていて、とても固いので傷もつきにくいのです。ただオリーブの木は厳重に管理されているので、簡単に切り倒すことはできません。

ずっしりと重いサラダボールは、なんと樹齢500年

オリーブの木は農家から、枯れたり、虫が喰って死んでしまった木を分けてもらい作品となります。ただ死んだ木は中に空洞ができていることが多いので、一本の木から少量の作品しかできません。なので無駄の無いように工夫を凝らして作品を作っています。大きなサラダボールなどを作るのは奇跡に近く、樹齢500年以上のオリーブの木でできているものもあります。

あんずの木、レモンの木、洋梨の木、桜の木、色の異なる木の組み合わせ

店内にはキッチン用品の他にランプシェードや寄木細工の小物もあります。ランプも寄せ木作品も木目を大事にしていて、レモンの木、桜の木、あんずの木、洋梨の木など、色の違う木を上手に組み合わせて絵柄を作っています。ランプは最後に蜜蝋を７回も擦り込んで、輝きが何年も消えないようにしてあるそうです。

新婚旅行の思い出、お母さんや奥さんのお土産にも最適です

オリーブの木は固くて丈夫。大切に使えば徐々に手に馴染んで来て一生の宝物となるでしょう。お勧めのお土産はやっぱりキッチン用品。小振りのまな板は15ユーロくらい、サラダサーバーはスプーンとフォークのセットで18ユーロくらいです。全て手作りで、形も木目も様々だから気に入ったのをじっくりと選んでください。

オリーブ木工工房パトリスの基本情報