味 雰囲気 値段 総合 |
ボローニャ駅からも近く便利な立地にあるお手頃なトラットリアです。現地の人も通うので、食事時は外までならんでいることも!?当日でも事前に予約することをお勧めします!たくさんの人が入るので、店内は少し騒がしいかもしれませんが、手打ちの自家製パスタを使っており、量も比較的多めで、食べ応え満点です。 ぜひボローニャの味を楽しんでください。 |
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パスタだけじゃないボローニャ料理


日本でも人気のボロネーゼソース、もちろんここボローニャではラグーが正規式名称なのでご注意を。ボローニャの街で伝統料理を出すレストランが軒並みにひしめき合っています。その中には観光客向けの残念なレンストランもあるのは正直なところ。せっかく旅行に来て、一回の食事で嫌な思いをしたくないですよね。今回ご紹介するのは、駅からも近く、お値段も手頃で地元の人も友達や家族で訪れる昔ながらのトラットリアです。
クレッシェンティーナを食べるならここ!

この地域の前菜アンティパストと言えば、もちろんサラミ、生ハム。絶品の生ハムと一緒に食べるパンについて、日本の方から言われるのは「イタリアはパンがパサパサして美味しくない」と。確かにイタリア料理の特に内陸部では肉料理が中心なので、それに合わせたさっぱり味気のないパンは、下の肥えた日本人には物足りないかもしれません。しかし、このお店ではその心配はありません。ボローニャやモデナ、パルマなどこの地域で食べられる薄い揚げパン「クレッシェンティーナ(複数はクレッシェンティーネ)をサラミと合わせて食べてください!
モデナ地方では「ニョッコ・フリット」、パルマでは「トルタ・フリッタ」、フェラーラでは「ピンツィーノ」と同じ食べ物でも呼び名が変わるのも面白いところ。
材料は豚のラード、小麦、塩、イースト菌、牛乳や水で溶いて混ぜた後、薄く伸ばして注文が入ってから揚げます。スクアックローネというフレッシュチーズも付いて来ますので、熱々の揚げパンに、チーズと生ハムを間にはさんで、パクッと一口で食べて見てください。贅沢な一品です!
豚は捨てるところなし!?

パルマの生ハムやボローニャのモルタデッラはもう周知のもの。意外と日本の方に受けるサラミ「チッチョリ」をご存知でしょうか?イタリアで豚は捨てるところがないと言われるくらい、全ての部位を使います。チッチョリはイタリア全土で作られており、生ハムやサラミを作った際に出た余分な肉や脂を集めて、香辛料と合わせて湯がいたり揚げたりして食べられます。
チッチョリにも2種類あって、一つは「ciccioli croccanti」小さく一口サイズにカットして揚げたもの。もう一つは「ciccioli morbidi」長方形の形に肉と脂を固めて湯がいたものを、薄く切ってサラミのように食べます。このレストランの前菜には、後者の柔らかい薄いチッチョリが出て来ます。柔らかい方がこの地域エミリア・ロマーニャ州の特産物とされています。サラミの盛り合わせを頼むと必ず付いてくるので、ぜひ試して見てください。
手打ちパスタを召し上がれ

エミリア・ロマーニャでは南の乾燥パスタとは違い、水の代わりに卵を使う贅沢な手打ちパスタが有名です。ここでは全部のパスタを手打ちしています。伝統的なボロネーゼソースパスタは、きし麺風のパスタ「タリアテッレ」に「ラグー」ソースをかけたもの。たっぷりのパルミジャーノをかけて召し上がりください。もう一つのボローニャ伝統料理のおすすめは「グラミーニア・アッラ・サルシッチャ」。穴の空いたショート卵パスタに、味の濃い生ソーセージ(サルシッチャ)を使ったソースで食べます。
メインディッシュは・・・

セコンド=メインディッシュは「ボローニャ風カツレツ」=Cotoletta alla bolognese(こトレッタ・アッラ・ボロニェーゼ)。カツレツと聞くと「ミラノ風」の平べったい肉にパン粉をつけて油で揚げるものを思い浮かべますが、ボローニャでは一味違います。まずは牛肉をフライパンで両面焼き、その上にたっぷりの生ハムをのせ、さらにパルミッジャーノ・レッジャーノをかけてオーブンでチーズが溶けるまで加熱します。お肉が豊富な産地ならではの逸品です。昔はオーブンでなく、ラードで揚げていたそうですよ。おそるべし、ボローニャ料理です。この地方でしか食べられない料理なので、ボローニャに来た際はぜひ一度ご賞味ください。味がとても濃いので、この地域の赤発泡ワイン「ランブルスコ」と共にどうぞ。
今回のランチの注文と会計(女3名、合計60ユーロ、2018年)

- サービス料:2ユーロ×3
- 水(750ml):2ユーロ
- 赤ワイン(ボトル):12ユーロ
- 前菜:10ユーロ×1(クレッシェンティーネ、サラミ盛り合わせセット)
- パスタ:10ユーロ x 2
- メイン(お肉):10ユーロ x 1
メニュー(2018年)
現在メニューは少し値上がりしています。レストランの公式サイトにメニューが記載されていますが、料金表示はないようです。(2025年)
Coperto | テーブルチャージ:1名2ユーロ |
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Crescentine ハムの前菜 |
Crescentine con salumi artigianali: Prosciutto di Parma, Mortadella, Salame Rosa, Coppa di Testa, Formaggio “Squaquerone” (ハムの盛り合わせ)10ユーロ |
Primi Piatti パスタ |
Lasagne(ラザニア)10ユーロ、Tagliatelle al Ragù Bolognese(タリアテッレのミートソース)10ユーロ、Tagliatelle Burro e Prosciutto(バターと生ハムのタリアテッレ)10ユーロ、Gnocchi alle Verdure(野菜のニョッキ、ベジタリアンメニュー) 9ユーロ、Pasta e Fagioli(白いんげん豆のパスタ)9ユーロ、Tortellini in brodo(トルテッリーニのブロード)12ユーロ、Passatelli in Brodo()10ユーロ、Tortelloni burro e salvia(バターとセージのトルテッローニ)11ユーロ |
Secondi Piatti メイン料理 |
Cotoletta alla Bolognese(ボローニャ風カツレツ)10ユーロ、Stinco al forno(豚肉すね肉のオーブン焼き)12ユーロ、Pollo e Verdure in tegame (鶏肉と野菜)12ユーロ、Baccalà e Friggione con Polenta alla griglia(干しダラ)10ユーロ、Trippa alla Parmigiana(パルマ風トリッパ)10ユーロ、Melanzane alla Parmigiana(なすとチーズのグラタン)9ユーロ、Verdure alla griglia con Scamorza(野菜とスカモルツァチーズのオーブン焼き)9ユーロ |
Contorni 付け合せ野菜 |
Insalata mista(ミックスサラダ)4ユーロ、Friggione()4ユーロ、Patate al forno(ポテトフライ)4ユーロ、Verdure alla griglia(野菜のグリル焼き)4ユーロ |
Dessert デザート |
Tiramisu(ティラミス)4ユーロ、Panna cotta(パンナコッタ)4ユーロ、Mascarpone(マスカルポーネ)4ユーロ、Crema bruciata()4ユーロ |
Vini ワイン |
Vino Rosso della casa in bottiglia(ハウス赤ワイン375ml=5ユーロ、750ml=9.5ユーロ)、Vino Bianco della casa sfuso(ハウス白ワイン250ml=2.5ユーロ、500ml=4.5ユーロ、1l=9ユーロ)、その他ボトルワイン1本12ユーロから |
Birre ビール |
Moretti 33cl 3.5ユーロ、Moretti 66cl 5ユーロ、Ichnusa 3,50ユーロ |
トラットリア・デル・ロッソの基本情報
店名 | Trattoria del Rosso(トラットリア・デル・ロッソ) |
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おすすめ | |
住所 | Via Augusto Righi, 30, 40126 ボローニャ |
行き方 | ボローニャ中央駅から中心街に向かって徒歩14分 |
電話番号 | +39051236730 |
定休日 | なし |
営業時間 | 12:00–15:00, 19:00–23:00、日曜日のみ12:00–16:00 |
座席数 | 200席 |
予算 | 1人20~30ユーロくらい(飲み物別) |
その他 | クレジットカード利用可 |
サイト | https://trattoria-caffe-del-rosso-bologna.business.site/ |
私がトラットリア「デル・ロッソ」をお勧めします
駅の近くですが、値段も良心的で入りやすいトラットリアです。街中でクレッシェンティーナを出すお店も少なって来ています。揚げたてのクレッシェンティーナを食べたければぜひこちらへ!ボローニャ在住:吉森 恵子 スタッフ一覧