陶器と洞窟の町、グロッターリエ
グロッターリエ(Grottaglie)は”grotta:洞窟”から派生した名からも分かるように洞窟が多い町として知られています。
そして何と言っても有名なのが代々伝えられた職人の伝統的手仕事で作られる陶器。町に一歩足を踏み入れるとそこかしこに工房が並び、案内表示や表札なども陶器でできています。
プーリア内でも”陶器といえばグロッターリエ”と言われるほど有名。その素朴で温かみのある色合いやデザインはプーリア内外問わず人気で、海外に輸出している工房もあるほどです。
陶器でできた2つの名物、”プーモ”と”プーペ”

プーモ(pumo)はアーティチョークのような形をした陶器製のラッキーチャーム。通常バルコニーに2つセットで飾られるのでプーミ(pumi)と複数形で呼ばれます。様々な色や模様で各家庭のバルコニーを美しく彩るプーミを眺めながらの散策はグロッターリエならでは。
一方プーペ(pupe)は液体を入れる陶器製の容器で片面は男性、もう片面は女性というデザインが特徴。その理由は”昔々、この地方では結婚初夜に新婦を領主に貸す決まりがありました。しかしそれを嫌がったある新郎は女装し、新婦に化けて領主の元へ出かけました。しかし髭をそり忘れたためにバレてしまいました”という伝説に由来します。
町の中心はレジーナ・マルゲリータ広場

町の中心はレジーナ・マルゲリータ広場(Piazza Regina Margherita)です。周辺には地元の人々も通うバールや食事処も多くありますので時分時にお店を探したり、待ち合わせ場所としても便利。
残念ながらグロッターリエの歴史的市街区は車両侵入禁止となっておらず、車が頻繁に来ますのでお気をつけください。車でお出かけになる場合は歴史的市街区のすぐ外に無料駐車場がありますのでそちらに停車するのがオススメ。細く入り組んだ道と人の多い歴史的市街区内の運転は大変神経を使いますし、それほど大きな町ではないのでのんびり徒歩で観光する方が楽しめますよ!
グロッターリエは州都バーリから直通電車で1時間半!

グロッターリエ(Grottaglie)駅はバーリ中央駅(Bari Centrale)からFS線の直通電車で約1時間半!直通電車は平日は2本出ています。その他の便はターラント(Taranto)もしくはブリンディシ(Brindisi)乗り換えで約2時間。ただし、日祝日は便数が大幅減となったり、一部バス便へ振り替えとなったりしますので事前に行き帰りの運行スケジュールを調べることをオススメします。また、グロッターリエ駅は券売所がありませんので、出発時に帰りの乗車券も購入しておくようにしてください。
駅のあるスタツィオーネ通り(Via Stazione)からパルティジャーニ・カドゥーティ通り(Via Partigiani Caduti)に出た後、徒歩10分ほど直進すると歴史的市街区に着きます。

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グロッターリエのここがおすすめ
グロッターリエはバーリから列車で1時間半と少し時間がかかりますが、なかなか興味深い町です。マテーラやアルベロベッロと一緒に南イタリアを堪能したい人にお勧めします。イタリア在住:アーモスタッフ スタッフ一覧