プーリアの笛の歴史
プーリアの笛は以前は貧しい家の子供が町のお祭りの際に屋台で購入する素朴なおもちゃであった他、新郎が新婦に愛の証として贈る習慣もあったそうです。贈られた新婦は笛を吹くことがさぞ幸せだったことでしょう!当時の最もポピュラーなデザインは雄鶏や小鳥といった動物の類でした。
また、笛は幸運と魔法の力を呼び込むとも考えられています。憂鬱な時、ため息の代わりに笛を吹くと、小鳥のさえずりや鐘、春の始まりを思わせる音が魔法のように気分を晴れやかにしてくれる、とプーリアの人々は考えています。
センスの良いアーティスティックな笛を扱う”Il Fischio”
ヴィート・デ・カルロさんが経営する”Il Fischio”はプーリアの笛専門店。アルベロベッロにも笛を扱う店は数多くあれど、中にはいかにも観光客目当てで質やデザインが今ひとつ、といった品揃えの店も少なくありません。
”Il Fischio”は一歩足を踏み入れた瞬間、アーティスティックな笛で彩られた店内にワクワクすることでしょう。ヴィートさんご自身も笛を製作するアーティストである上、笛製作のコンテストや笛職人とのコネクションにより、人気と実力を兼ね備えた笛職人よりすばらしい作品を仕入れているためです。
オーナーのヴィートさんは笛のエキスパート!
店内には様々な大きさや形、デザインの笛があり、選ぶのに迷ってしまうこと必至!中にはワイン容器としての役割を兼務し、入れたワインの量によって音色が変わるという変り種もあります。
お手にとってじっくりご覧になりたい場合や音色をお聞きになりたい場合、ぜひ笛のエキスパートであるヴィートさんに相談してみてください。説明は伊語(英語は少々)ですが実演を織り交ぜてとても熱く、親切に教えてくれますので、きっと数ある笛の中からお気に入りを見つけることができますよ!
お土産や旅の記念にプーリア名物の美しい笛はいかが?
明るい色使い、豊かな自然をモチーフとしたデザイン、土で作られた素朴な質感や音色の笛はいかにも南イタリア・プーリアらしく、お土産や旅の記念にピッタリです。
伝統的なデザインの主なものは子供向けの小鳥、求愛するカップル向けの雄鶏、生命の木(albero della vita)やプーパ(pupa)と呼ばれる女性を形どったものです。ご参考まで。
なお、笛は全て陶器製ですので店内を見学する際は十分ご注意を。
イル・フィスキオの基本情報
店名 | Il Fischio(イル・フィスキオ) |
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おすすめ | |
住所 | Via Monte Santo, 6, 70011 アルベロベッロ |
行き方 | モンティ地区の裾、マルテッロッタ広場(Largo Martellotta)よりモンテ・サント通り(Via Monte Santo)に入ってすぐ左手側 |
電話番号 | +39 080 4325113 |
定休日 | なし、ただし冬のみ天気の悪い日はお休み |
営業時間 | 9:00-20:00、ただし冬は9:00-13:00 / 15:00-18:00 |
その他 | |
サイト |
私がお土産店「イル・フィスキオ」をお勧めします
明るい店内にヴィートさんこだわりの高品質でセンスの良い笛が並んでおり、ついあれもこれもとコレクションしたくなります。温もりのある音色に癒されますよ!イタリア在住:アーモスタッフ スタッフ一覧