老舗菓子店「レ・ボンタ」

ベローナの老舗お菓子屋「レ・ボンタ」

ベローナのお菓子屋さんの老舗「レ・ボンタ」Le Bontàは、1956年のオープン当時と同じ店構え。現在のオーナーはマルチェロさんです。真面目そうにみえますがユニークなオーナーです。イタリア語でボンタとは、”美味しいもの”という意味。名前の通り美味しいチョコレートからキャラメル、クッキー、リキュール、ワインなどちょっとしたお土産になるもの沢山あります。

量り売りなので好きなだけ買えます

昔の日本の駄菓子屋のようにバラ売りしています。超高級メーカーチョコレートからの人気のキャンディーなど好きな数だけカゴに入れて量り売りです。
クリスマス、復活祭の日保ちケーキ、結婚式、洗礼式の披露宴の引き出物などのオーダーメイドから色々なチョコレート、お菓子、ケーキ類があります。地元の人が好きなお菓子を量り売りで買いに来ます。

街なかの直営店より安く手に入ります

私のお勧めは有名なVenchi（ベンキ）のビターチョコ。”cubotto cuore di cacao” 口の中でとろけるビターチョコの大人の味、調和がとれてます。街なかにあるVenchi直営店より安いです。直営店では1キロ58ユーロで量り売りしてますが、ここ「レ・ボンタ」では、1キロ38ユーロで売っています。

リンツのビターチョコスプーンはお土産に最高です。7本くらいをワンパックで包んでもらうとお土産に丁度いいですね。1本0,50ユーロなので7本で合計3,50ユーロです。

オーナー・マルチェロさんのお勧め「クレミーノ」

イタリア人の大好きなチョコといえば、ジャンドゥイオット（Gianduiotto）とクレミーノ（Cremino）でしょう。どちらもヘーゼルナッツとカカオからできたトリノ生まれのチョコです。レ・ボンタのオーナーマルチェロさんはクレミーノ派です。
その中でもクレミーノを生んだトリノの「Baratti&Milano」社のがお勧めだそうです。このチョコレートメーカーは Ferdinando Baratti氏とEdoardo Milano氏によって19世紀に創業しました。トリノ市内に「Baratti&Milano」の本店があります。

1796年創業のイタリア最古のボローニャのチョコレートメーカーMajani社（マイアーニ）で1911年に製造し始めたブランド Fiatのクレミーノの方が有名だけどトリノの”Baratti&Milano”社のクレミーノの方が全体の調和がとれていてエレガントな味で美味しいそうです。

ばらで量り売りなので、いろんなメーカー、Caffarel（カファレル）、Majani（マイアーニ）、Venchi（ベンキ）などのCreminoをミックスでパックにすると味の比較が出来て面白いと思います。もちろんきれいな箱入りの1社だけの物もあります。

ベローナ産のお菓子

ベローナ産のお菓子で有名なのはスフォリアティーナ（sfogliatina）とパンドーロ（pandoro）でしょう。スフォリアティーナはドーナツの形のパイ生地を焼いてお砂糖がかかっている日持ちするお菓子です。サクサクして美味しいですが、お土産には形が崩れてしまいそうな気がしますが。

そしてパンドーロは、クリスマスの時に食べるケーキです。今や世界的に有名になったパンドーロは、1894年にベローナのお菓子工場の社長 Domenico Melegatti氏が当時の画家アンジェロ・ダッラ・オーカビアンカのデザインで8角の星形でふあふあの甘いケーキのレシピで特許が取られました。
でもこのお菓子はその昔古代ローマ時代から似たような物があったそうです。パンドーロは、日保ちしますがクリスマス時期にしか発売していません。（12月25日を過ぎると半額になってお得です）

老舗菓子店「レ・ボンタ」の基本情報