ジュリエットの家(Casa di Giulietta)

ベローナのジュリエットの家 ベローナ
ジュリエットの家とバルコニー
ベローナ

ロミオとジュリエット、舞台はベローナです

シェークスピアの物語で有名な「ロミオとジュリエット」の舞台はベローナ、そしてベローナの中心地にはジュリエットの家が残っています。有名なバルコニーは超人気の写真スポット、中庭は無料で入ることができ、ジュリエットのブロンズ像(レプリカ)を触れようと毎日長蛇の列ができます。

ジュリエットの家は年間約170万人が訪れるベローナで一番人気のある観光名所です。

「おおー、ロミオ、ロミオ、なぜ貴方はロミオなの」と、ジュリエットがロミオへの愛を独白するセリフで有名なバルコニーが中庭に面してあります。ぜひ良いアングルを確保して、写真を撮ってください。無料です!

ジュリエットの家とは・・・

ベローナの歴史地区内、カッペッロ通り23番にある14世紀の煉瓦作りの建物が、ジュリエットの家といわれています。現在、中庭を囲む建物の半分がベローナ市の所有で資料館兼博物館になっていて有料で入場可、中庭は無料で入れます。(2024年3現在)

14世紀の建物は時代とともに何度も修復され建物内部には中世時代の室内の装飾、家具、1968年の映画「ロミオとジュリエット」で使用したベッドと2人の衣装などが飾ってあります。

この物語は1300年のはじめに起きた史実であると、書類上残っております。

その上、シェークスピアが16世紀末に戯曲として書く前に既にイタリアの作家ルイジ・ダポルト、マッテオ・バンデッラ、その他の作家が書いています。イタリアに生涯足を運んでいないシェークスピアの手にどのように伝達したのか詳しく分かっておりませんが、シェークスピアの物語、この「ロミオとジュリエット」が世界的に有名になったのです。

ロミオとジュリエットのあらすじ

時代は14世紀初期、舞台はベローナ。町の名家モンテッキ家の息子ロミオとカプレティー家の娘ジュリエットがカプレティー家で行われた仮面舞踏会で密かに出会って恋に落ちます。2人は永遠の愛を誓います。両家の争いが繰り返され二人の愛は許されずジュリエットはロレンツォ神父の手を借りて駆け落ちを決め、自殺をした振りをして仮死状態になります。それを知らないロミオは追放先マントバからジュリエットの死を知りお墓に駆けつけて死んでいる姿を見て彼も毒を飲んでジュリエットの後を追います。そこで目を覚ましたジュリエットはロミオの死に絶望して彼の短剣で自ら命を絶つという悲劇の愛物語です。

どこにでもありそうな物語ですが、若い2人の純粋な愛が心から身にしみてきます。電話もインターネットもない時代の素朴な愛。現実に今の時代、好きな人のために自ら命を絶てるのでしょうか。

ジュリエットの家の見どころ

ジュリエット像と南京錠の壁

悲劇の舞台になったベローナのジュリエットの家は現在、世界中の人から愛されて、「愛のパワースポット」といわれている聖地です。中庭にあるジュリエットのブロンズ像(レプリカ)の右胸を触るとより一層幸せになれるといわれています。ぜひワンタッチと写真を1枚おすすめします。

また、ジュリエット像に向かって左側には愛の南京錠の壁があります。恋人たちが名前を書いて鍵をかけると永久に結ばれるといわれています。

赤いポスト

中庭からの出口のアーチの右側にジュリエットクラブの赤いポストがあります。世界中からジュリエット様へ愛の手紙が送られてきます。ボランティアのジュリエットの秘書たちがその手紙に返事を書いてくれるのです。年に一度バレンタインデー前後に心のこもったすばらしい手紙がベローナ市から表彰されます。残念ながら交通費は含まれないそうですが、表彰式にあたって一泊二日のホテルが協会からのご招待だそうです。

建物内部(資料館)

建物の内部には14世紀頃の幾何学的模様の壁が一部、当時の代表的な家具「カッサパンカ」長方形の木造の箱、「ロミオとジュリエット」をテーマにした19世紀末の絵画、2階のバルコニーのお部屋に1969年のネレオコスタンティーニ作のオリジナルのジュリエットのブロンズ像が展示してあります。本来、1972年から2013年までこのオリジナルの像が中庭に展示してあったのですが、右胸を触るという習慣で胸に穴が開いてしまい修復され、中庭にはレプリカが置かれるようになりました。

ベローナカードで入館無料

ジュリエットの家もベローナカードを持っていれば入館無料になります。円形闘技場アレーナ など、ベローナをしっかり観光する場合はとてもお得です。
https://amoitalia.com/area/veneto/verona/verona-card/

スタッフ

ベローナ在住者からのアドバイス 

世界中の人々に伝達されていったシェークスピアの物語「ロミオとジュリエット」の舞台となったベローナを訪れたらぜひ足を運びたい場所です。 

ベローナ在住:黒崎 治子 スタッフ一覧

ジュリエットの家の基本情報

名称 Casa di Giulietta(ジュリエットの家)
おすすめ
住所 Via Cappello, 23, 37121 ベローナ
行き方 アレーナのあるブラ広場からマッツィーニ通りをまっすぐ突き当りまで行って右へカッペッロ通りに入り30メートルほど進んだ左側に23番地ジュリエットの家があります。
電話番号 +39 0458034303
休館日 月曜日
開館時間 火曜日から日曜日:9:00〜19:00(最終入館18:30、中庭18:40)
入館料 大人12ユーロ、65歳以上9ユーロ、子供(17歳まで)無料
その他 ベローナカードを持っている人は無料ですが要予約。その場でも予約可能です。
全ての入場者はオンラインで要予約https://verona.midaticket.it/Event/1/Dates/
ハイシーズン中の土日やクリスマス休暇、復活祭休暇中など、ジュリエットの家の入口がTeatroNuovo新劇場の入口からになる場合があります。
サイト https://casadigiulietta.comune.verona.it/nqcontent.cfm?a_id=42703
タイトルとURLをコピーしました