ローマ劇場・考古学博物館

ベローナのローマ劇場 ベローナ

2016年の5月にリニューアル

古代ローマ時代に造られたローマ劇場の遺跡を含めた考古学博物館が2016年の5月にリニューアルしました。
モダンにリニューアルされた考古学博物館はヴェローナのローマ時代の様子が想像できるようにテーマごとに展示されています。ネクロポリには没後の墓石、石盤、遺品から、住居にはレンガの模様、床のモザイク、円柱のドリコ式コリント式イオニコ式の飾りなどがあります。円形闘技場アレーナに関しては、木造の模型によって実際どのような形であったかがわかります。戦いに使われたグローブ(手袋)、武器などが展示されていてとてもリアルです。闘技の様子が描かれているモザイクなども興味深いです。

ヴェローナ・カードを持っている人は無料で入館できます。

サンピエトロの丘

ローマ劇場の建てられた丘の頂きには神殿がありました。西ローマ帝国滅亡後、多くの蛮族の王、例えばゴート族のテオドリック王もこの町を気に入りこの丘の頂きに宮殿を建てました。長い年月の後、この地に8世紀頃ピエトロ聖人を祀った教会が建てられ、後14世紀にミラノのヴィスコンティ家によってお城が建てられ教会の名前を使ってCastel San Pietro(サンピエトロ城) と呼ばれました。現在、19世紀にハプスブルク王国によって建てられた兵舎があります。

「Verona」の町の由来

このローマ劇場の丘の頂きからのパノラマは最高な絶景です。「Verona」という町の名前の由来は、その昔この辺りに一番最初に住み着いたと言われている民族 Veneti族からと言われています。彼らの言語でテラスの事を「Verone」といいました。テラスから観る絶景の町「Verona」と呼ばれるようになり町の名前になったというのも数多い、名前の由来の1つです。

今日までのローマ劇場の来歴

ローマ劇場は、紀元前1世紀、アウグストス皇帝時代にアディジェ川の左川岸に位置する丘の斜面に建てられました。当時は、北イタリアにあるローマ劇場の中で一番大きな劇場でした。このローマ劇場は円形闘技場アレーナより先に建てられました。その後時代と共に地震、戦争、大洪水などで破壊され、後にこのローマ劇場の遺跡の上に10世紀頃シーロ聖人を祀った教会が建てられました。教会は14世紀と17世紀に2回修復されました。そして教会の隣にイエズス会修道院が建てられ、その他、住宅などが徐々に建てられました。

19世紀の初めにヴェローナ出身の考古学者アンドレア・モンガ氏が、この地域一帯を買い取って建物を壊して遺跡の発掘が行われ、彼が亡くなってヴェローナ市の所有になり考古学博物館になりました。修道院とサンシーロ教会も博物館の一部になっています。15世紀のフレスコ画も見ることができます。

2016年にリニューアルして元修道院であった建築物と回廊、教会が修復されて考古学者のコレクションとヴェローナ県内で発掘されたローマ時代の遺跡、像、お墓、墓石、石盤、飾りその他の物が展示されています。

19世紀に発掘されたローマ劇場では、修復後、1948年から毎年夏の間、シェークスピアの劇、ジャズコンサート、バレエなどのパフオーマンスが行われています。

現在劇場は夏の間、仮設の観客席、舞台、照明などが置かれます。パフォーマンスを観る時の川の流れの音、夏の夜ふけの涼しい風、月夜の美しさなど、素晴らしいアトモスフィアはいつの時代もきっと同じでしょう。

ローマ劇場 考古学博物館の基本情報

名称 Museo Archeologico al Teatro Romano(ローマ劇場 考古学博物館)
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住所 Rigaste Redentore, 2, 37129 ベローナ
行き方 ベローナ大聖堂から徒歩8分、ピエトラ橋を渡って右
電話番号 +39 0458000360
休館日 なし
開館時間 月曜日 13:30~19:30、火~日 8:30~19:30(最終入館18:30)
入館料 大人8ユーロ、60歳以上6ユーロ、17歳まで無料
その他 ヴェローナ・カードを持っている人は無料
サイト https://museoarcheologico.comune.verona.it/
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