トリノではモーレの塔と国立映画博物館がおすすめです

国立映画博物館

ここは博物館というよりも映画のテーマパークと言った方がしっくりくる。大人も子供も、映画を知っていてもいなくても、この国立映画博物館 (Museo Nazionale del Cinema)に一歩足を踏み入れれば、あなたは映画探検家にも、劇作家にも、大俳優にも、そしてもちろん観客にもなれる!

国立映画博物館は世界でも有数の映画関連のコレクションを誇り、また科学的、学術的な面からの映画分析も行うことができる場所。

そしてなんといっても例がないのは、この博物館の建物。それはトリノのシンボル「ラ・モーレ(La Mole)」の塔の内部にある点だ。吹き抜けになった塔の内部には、フランソワーズ・コンフィーノが才能と想像力を駆使してつくりあげた空間が広がっている。

ラ・モーレの塔の歴史

トリノのシンボル、ラ・モーレの塔は正式にはモーレ・アントネッリアーナ(Mole Antonelliana)という。これはこの塔の建築家アレッサンドロ・アントネッリにちなんでつけられた名前だ。もともとこの建物は、ユダヤ教のシナ ゴーグとなるべく建設が始まったのだが(1878年)、建設中に国によって買い上げられ、統一イタリアの王、ヴィットリオ・エマヌエレII世に捧げられる に至った。建設された当初は167.5mの高さで、これは当時のヨーロッパ一高い建物であった。

ところが、1953年のトルネードを伴った大嵐が、塔の先端47mを吹き飛ばしてしまう。尖塔部分にあった天使の像が星に変わって再構築されたのは1961年だった。

市内の別の場所に置かれていた映画博物館がラ・モーレの塔の内部に引越したのは2000年。完成した博物館は、画像と創作の世界とともに観客の映画を見る感動をも、塔の内部空間に実現したのである。

展望台エレベーター

これは1961年のイタリア統一100周年の際に塔に設置されたもので、現在はラ・モーレ上部85mの地点まで上がることができる。そこからはトリノ市の全景を見渡すことができる。天気の良い日には、そびえ立つアルプスの山々の頂きが望める。

博物館のみどころ

博物館は階層ではなくレベル(+5、+10など)によって分かれる。
日本語の解説・パンフレットがないので、以下詳細に説明しておきます。

レベル+5 映画考古学

入ってすぐの映像世界の様々な発見や、視覚効果を使った実験などができるセクション。科学博物館のようなところだ。活動写真の発明者エジソンと、映 画撮影技術を発明したルミエール兄弟の功績も紹介されている。暗幕劇場、カメラの原型「暗箱」、立体鏡、魔法のランタン、活動写真映写機、映写機などで は、実際に自分の姿を写したりして、遊んで学べる。

レベル+10 テンプルホール

この博物館の心臓部。塔の内部の吹き抜けになったホールとその周囲にある映画の歴史、アニメーション、不条理、ホラー、ファンタジー映画、映画と鏡、ウエスタン、ミュージカル、SF映画のセットの中を大俳優気分で歩くことができる。
ホールに設置されたステレオ付きの椅子では、巨大スクリーンに写される3種類の映画を観賞できる。時々館内は暗転し、塔のクーポラ内部を利用した短時間の映像映写も行われる。

レベル+10 螺旋階段と特別展示

テンプルホールから螺旋階段を上がると、クーポラ屋根の内側をぐるりと回るギャラリーに出る。ここでは特別展示を行っている。

レベル+15 映写機

ここは、映画産業の変遷と、製作スタジオ、映画の監督、脚本、俳優たちやその衣装、セットのデザインや台詞、映画館などについて展示するセクション。
意外な意匠を凝らした映画のセットや、「グレムリン」や「ジュラシックパーク」撮影に実際に使われたプロダクションノート、写真、スケッチ、チャップリンの帽子やマリリンモンローが履いた靴などは必見!ここでは映画づくりの秘密を明かした短編映画も上映されている。

レベル+18 ポスターギャラリー

ポスターによって映画の歴史を辿ることができるのが、このエリア。映写機セクションから繋がっている。映画史上に残る名作のポスターがずらり。黒澤明監督の「羅生門」のポスターもあるから探してみて!

レベル+25 映画とテレビ

最上階レベルにある。1950年代から90年代までの一般家庭の様子が小部屋のなかに再現され、ノスタルジーを誘う。家庭に普及したテレビも小さな木の箱から16/9プラズマスクリーンへと、姿、大きさを変えていく。

カフェ・お土産コーナー

歩き疲れたら、こんな素敵なカフェでお茶するのもいいかも?

スタッフ

大人も子供も楽しめます 

大人も子供も、映画に詳しくなくても楽しめる優秀な博物館です。現在、イタリア国のユーロ硬貨、2セントの裏側は、この映画博物館のあるラ・モーレの塔がデザインされています。展望台からの見晴らしも、なかなかのもの。所要時間は2時間強、すぐれたデザインのお土産、おしゃれなカフェもありますので、ぜひ覗いてみてください。 

イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧

国立映画博物館とラ・モーレの基本情報

名称Muzeo Nazionale del Cinema & Mole Antonelliana(国立映画博物館とラ・モーレ)
おすすめ
住所Via Montebello, 20, 10124 トリノ
行き方トリノ王宮から東へ徒歩12分
電話番号+39 0118138564
休館日月曜日、1月1日
開館時間(博物館)
火ー金曜 9:00-20:00
土曜 9:00-23:00
日曜 9:00-20:00
月曜休館、 1/1休館
最終入館時間は、閉館時間の1時間前

(展望エレベーター)
火ー金曜 10:00-20:00
土曜 10:00-23:00
日曜 10:00-20:00
月曜休館、1/1休館
最終入場時間は、閉館時間の1時間前
入館料€3-€7
その他映画博物館+展望台
正規 9Euro
割引 7Euro(18歳未満と26歳未満の大学生、65歳以上、15名以上の団体)
6歳~18歳 4.50Euro
5歳未満、身体障害者とその付添い  無料

博物館のみ
正規 7Euro
割引 5Euro(26歳未満の大学生、65歳以上、15名以上の団体)
学生料金  2Euro(6歳~18歳、学者グループ)
5歳未満、身体障害者とその付添い  無料

展望エレベーターのみ
正規 5Euro
割引 3Euro(11~18歳、26歳未満の大学生、65歳以上、15名以上の団体)
10歳未満、身体障害者とその付添い  無料
サイトhttp://www.museocinema.it/