トリノに行ったら一度はお試しあれ!
南北に長いイタリアには各都市ごとに個性的な食べ物がありますが、トリノにしかないと言えばこの「ビチェリン」。ずいぶん変わった名前のビチェリン (Bicerin)は、エスプレッソ・コーヒー、ホット・チョコレート、そして牛乳から作られるホットドリンクで、グラスに層状になっています。美味しくて本物のビチェリンは綺麗な層になっている、そして混ぜないで飲むことがとても大切なようです。
このトリノのドリンクは18世紀からあって、「三銃士」や「王妃マルゴ」のフランス人作家、アレクサンドル・デュマが絶賛したと言われています。
ビチェリン発祥のカフェ「Caffè Al Bicerin」

ビチェリンを飲むなら、せっかくなので「Caffè Al Bicerin(カフェ・アル・ビチェリン)」に行きましょう。このカフェは諸説ある中でビチェリン発祥の店として知られています。創業1763年、250年以上も続く老舗カフェです。
店内は小さいのでいつも混んでます

海外のガイドブックにも掲載されているのか、カフェ Al Bicerinはいつも混んでいます。店内は20席程度と狭く、外にオープンテラスとしてテーブルが出ています。店内はとてもシックで雰囲気が良く豪華。店外のテラス席は正面が教会でとても眺めが良いです。お好みで良いですが、美しい店内の写真はぜひ一枚撮っておきましょう。
ビチェリンとザバイオーネを注文しました

今回はビチェリンと一緒にザバイオーネを注文しました。ザバイオーネもピエモンテ州の名物デザートで、卵黄に砂糖を加えて泡立て、そこにシェリー酒など洋酒を煮詰めたクリームを加えます。アルコールが入っているので大人向きのドルチェですが、卵黄が入っていることから、栄養価も高く、昔からあるエナジースイーツとも言えるでしょう。今回は生クリーム付きを頼みました。
ビチェリンは、コーヒーとホットチョコの層になっているので、店主さんから「混ぜないでそのまま飲んだほうが美味しいわよ」と何度もアドバイスいただきました。お勧めどおりに混ぜずに飲みましたが、苦味と甘みが絶妙でとても美味しかったです。
個人的には甘さとパンチの効いたザバイオーネの方が好きですね。特に寒い日はザバイオーネのアルコールで体の芯からぽかぽか温まると思います。
ドリンク料金はこちら・・・
- Bicerin(ビチェリン)・・・・5ユーロ
- Zabaione(ザバイオーネ)・・・・6ユーロ
- Zabaione con Panna(ザバイオーネ+ホイップクリーム)・・・・6.5ユーロ
カフェ・アル・ビチェリンの基本情報
店名 | Café Al Bicerin(カフェ・アル・ビチェリン) |
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おすすめ | |
住所 | Piazza della Consolata, 5, 10122 トリノ |
行き方 | トリノ王宮から西に徒歩7分、ポルタ・パラッツォ市場から西に徒歩4分程度 |
電話番号 | +39 0114369325 |
定休日 | 毎週水曜日 1月1日、8月の一ヶ月(バカンス休暇)、6月24日 |
営業時間 | 8:30-19:30 |
その他 | |
サイト | https://bicerin.it/ |
トリノ旅行の記念になります
「Caffè Al Bicerin」が想像以上に混雑していたので少々ためらいましたが、トリノ名物のビチェリンを試してみて良かったと思いました。ホットチョコがベースのドリンクなので、それほど代わり映えはないですが、記念になったと思います。個人的にはザバイオーネが美味しかったです。これもトリノ地方のバールでしか食べられないドルチェで、初めて本格的なお店で食べることできました。とても楽しい思い出になりましたよ。
イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧