味 雰囲気 値段 総合 | コムーネ広場、ミネルヴァ神殿のちょうど向かいに位置しながらちょっと見落としやすい奥まった場所にあります。壁画のあるアーチ状の天井のあるところを進むと下り階段があります。お店はそのすぐ左手にあります。入り口の周りは鉢植えで囲まれ、まるで人目を避けるようなひっそりとした佇まい。アッシジにはホテルに併設されているトラットリアがけっこうありますが、ここもその一つ。良心的な値段で伝統的なウンブリア料理を味わう事が出来ます。 |
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電話予約に自信のない方は、アーモイタリアが予約手配を承ります。下記のページよりお申し込みください。
ドアをくぐると、昼下がりの贅沢な時間が…
まず、入ってすぐ出迎えてくれた店員さんの第一印象がとても良いです。明るく、それでいて慎みのある感じ…とでも言いましょうか、日本人ならきっと好感がもてると思います。注文を取りに来た別の女性も、こちらのつたない質問に優しく耳を傾け、ゆっくりていねいに説明してくれました。グラスや皿の置き方も音を立てず丁寧です。(下記のインターネットサイトではスタッフの紹介もありますので是非のぞいて見て下さい!日本語でも書かれています)ドアと大きな窓から入ってくる日の光が店内を照らしていて気持ちがいいです。ついうとうとと昼寝したくなってしまいました…。
ひっそりとした入り口に比べて中は結構広いのですが、夜は常に満員なので要注意。ディナーの場合は必ず予約しましょう。ランチの場合予約は必須ではありませんが、ピーク時にはかなり人が増えますし、窓際はたいてい予約済みです。少し早めに昼の12時半に行ったところ、すでに三分の一ほど席が埋まっていました。
席に着くと始めに水を持ってきてくれますのでナチュラーレ(ガスなし)かガッサータ(ガスあり)か選びましょう。パン同様席料に含まれていますのでご心配なく。六月始めの暑い昼間だったのでまずはビールを頼み、のどを潤しながらじっくりメニューを選びます。
アンティパストの優しい味に期待が高まります
この日最初に選んだのは自家風アンティパストの盛り合わせ(Antipasto misto alla casa)。三種類のウンブリアサラミは口の中に肉の滋味がじわっと広がります。一方野菜の小型パイとキッシュはどちらもふわっとした優しい食感と味で、サラミの塩気を和らげてくれます。パテ盛のクロスティーニも比較的軽めの味。メニューにはオリーブと書かれていましたがかわりにイチゴが出てきました。この中で一番気に入ったのがライスコロッケ(suppli di riso)。チーズと生ハムとお米のハーモニーが絶妙!今までにない不思議な味で、もう一個おかわりしたいと思うほど。次回はきっとこのコロッケ単品でもう一皿注文するだろうな…。
ストランゴッツィ、まだご存じない方はお試しを
このあたりですでにビールを空けてしまったので白ワインを頼みました。軽すぎず重すぎないウンブリアの白が、プリモに選んだトリュフのストランゴッツィ(Strangozzi al Tartufo)と相性抜群!郷に入れば郷に従えとはよく言ったものですね。ウンブリア料理にはやはり白だなと確信しました。ウンブリア名物の一つストランゴッツィのモチモチとした食感は他のパスタにはない独特なものですので、名前に馴染みがなくとも是非挑戦してくださいね。口の中でよ~くかめばかむほど美味しさが広がります!見た目の量に反して食べ応えたっぷりです。
お肉料理も抜かりなし
セコンドにはマルサーラソースのスカロッピーナ(Scaloppina al Marsala)を選びました。とろけるような柔らかい肉にマルサーラ(ワイン)ソースのほのかな酸味がからまって…これもおいし~い!!トロリとしたソースはかなりコクのある味ですので野菜サラダを一緒に注文してはいかがでしょうか。私もミックスサラダ(Insalata mista)と一緒に頂きました。近くの他のレストランではただ塩コショウして焼いただけのシンプルなお肉を出すところも多くて、「これなら自分で料理できるなぁ…」と思うこともしばしばでしたが、この深みのある味はレストランならでは。納得です。
他のお客さんとの触れ合いも楽しんで下さい
さて最後にドルチェを頼みたかったのですが、すでにお腹一杯だったためあえなく断念…ストランゴッツィが思いのほかお腹にきいたようです。恐るべし。できるだけ色んな種類を楽しみたい方はシェアしてもいいでしょう。何もいわずともちゃんと取り皿を持ってきてくれます。ドルチェの代わりに頼んだ食後のカフェを楽しみながらあらためて店内を見渡すと、たまたまかもしれませんがご年配の方が多い事に気づきました。隣の席になった老夫婦ともついつい世間話に花を咲かせてしまいました。皆くつろいでとても穏やかな方でした。
色々目移りする豊富なメニュー
他と比べてセットメニューの種類が豊富なのも嬉しいです。ちょっと個性的なコースも用意されています。ツーリストメニューはプリモ、セコンド、付け合せ、ワイン、食後のフルーツ全て込みで16ユーロと良心的です。普段旅行者メニューは避ける私ですが、ここのは期待できそうな予感…。他にも味見(Assaggi)コースがあり、四種の前菜、二種のプリモ、三種のセコンド(六種類の中から選べます)、お好みのデザートで25ユーロ。こちらも次回是非挑戦したいです。野菜を中心とした24ユーロのコースもあります。ベジタリアンの方には朗報です。さらにワインの味見コースも12ユーロ、16ユーロの二種類あり、ワイン好きの方にはオススメです!
何よりの決め手は「安心感」
期待同様何かと不安も多い旅先では、心身を休める食事のひと時を過ごすためのレストラン選びは不可欠なもの。まさにその点で、私はこのリストランテをオススメします。お料理の味、お店の雰囲気ともにとにかく安心感があるのです。接客に程よい距離感があって、初めての来店でもリラックスして楽しむ事が出来ました。テキパキと注文を運びながらも、こちらの食事の進み具合に合わせてサービスしてくれるので焦る事はありません。お客さんも店員さんも、全てがゆったりとした時間の流れの中に身をゆだねていました。夜は結構賑やかになりますので、特にのんびりさんにはお昼がオススメの雰囲気です。
アーモイタリアの現地ツアー、送迎車サービス
メニュー(2009年6月)
最新のメニュー、料金表はレストランの公式サイトで確認できます。(2024年)
チャージ | テーブルチャージ:1名2.5ユーロ |
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Antimisto 前菜 |
Antipasto misto alla casa (自家風前菜盛り合わせ)8.5ユーロ、Antipasto misto vegetaliano(野菜の前菜盛り合わせ)8.5ユーロ、Antipasto degustazione(前菜の味見盛り合わせ)7.5ユーロ |
Antipasto Piccolo 小さい前菜 |
Bruschette miste(ブルスケッタ盛り合わせ、オリーブオイルとトマトとキノコ)4.5ユーロ、Salumi umbri con torta al testo(ウンブリアのサラミ盛り合わせ、トルタ添え)7.5ユーロ、Crostini di pate con torta al testo(パテ盛のクロスティーニ、トルタ添え)5ユーロ、Torta al testo con verdura(野菜のトルタ)5ユーロ、Spaghetti al pomodoro o ragu(トマトまたはラグーソースのスパゲッティ)5ユーロ、Penne al pomodoro o ragu(トマトまたはラグーソースのペンネ)5ユーロ |
Primo Piatto パスタ料理 |
Strangozzi “alla Pallotta”(パロッタ風ストランゴッツィ)8.5ユーロ、Strangozzi al Tartufo(トリュフのストランゴッツィ)18ユーロ、Raviolini ricotta e spinaci(リコッタチーズとほうれん草の小ラヴィオリ)9ユーロ、Tagliatelle al ragu o pomodoro(ラグーまたはトマトソースのタリアテッレ)6.5ユーロ、Lasagne al forno(ラザニア)8ユーロ、Cannelloni(マカロニの詰め物)8ユーロ、Zuppa di verdure(野菜スープ)6.5ユーロ、Minestrone di verdure(野菜のミネストローネ)6.5ユーロ |
Secondo Piatto メイン料理 |
Spuntature di maiale alla griglia(豚肉の切り身のグリル)10ユーロ、Salsicce alla griglia(ソーセージのグリル)9ユーロ、Coniglio alla cacciatora con torta al testo(猟師風うさぎ肉のトルタ添え)13ユーロ、Piccione alla ghiotta con crostone(鳩の焼肉クロスティーニ添え)16ユーロ、Bistecca di vitello alla griglia(牛肉のグリルステーキ)15ユーロ、Agnello scottadito(子羊の網焼き)15ユーロ、Arrosto misto(焼肉の盛り合わせ)15ユーロ、Girello di vitello arrosto(牛尻肉のグリル)9ユーロ、Cotoletta alla Milanese(ミラノ風カツレツ)8ユーロ、Scaloppina al vino bianco(白ワインソースのスカロッピーナ:子牛肉の薄切り)8ユーロ、Scaloppina al Marsala(マルサラソースのスカロッピーナ)8ユーロ、Scaloppina al limone(レモンソースのスカロッピーナ)8ユーロ、Braciola di maiale alla griglia(豚肉のグリル)8ユーロ、Omelette a piacere(お好みのオムレツ)6ユーロ、Caprese(トマトとモッツァレラのサラダ)7ユーロ、Formaggi misti(チーズ盛り合わせ)8ユーロ |
Contorni 付け合せ料理 |
Insalata verde(グリーンサラダ)、Insalata mista (ミックスサラダ)、Insalata di pomodori(トマトサラダ)、Insalata di carote(にんじんのサラダ)、Patate arrosto con finocchio(ローストポテトのフィノッキオ添え)、Verdure di stagione cotte(季節の温野菜)、Erba campagnola(田舎風サラダ) 全て4ユーロ |
vino, bevande ワイン, ドリンク |
Birra 3ユーロくらい Vino bianco/rosso 1/2 4ユーロくらい |
トラットリア・パッロッタ・アッシジの店舗情報
店名 | Trattoria Pallotta Assisi(トラットリア・パッロッタ・アッシジ) |
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おすすめ | |
住所 | Vicolo Della volta Pinta, 3, 06081 アッシジ |
行き方 | アッシジ旧市街の中心、コムーネ広場に着いたら、ミネルヴァ神殿から道をはさんだ向かいにアーチ状の天井壁画「Volta Pinta」があります。その奥に大きな看板が出ています。下り階段のすぐ左手です。 |
電話番号 | +39 3703698913 |
定休日 | 火曜日 |
営業時間 | 12時00分~15時00分, 19時00分~21時30分 |
予算 | 1人€20-€40くらい(飲み物別) |
その他 | クレジットカード利用可 |
サイト | https://www.trattoriapallotta.it/ |
私が「Trattoria Pallotta」をお勧めします
ちょうど日本とイタリアのいいところだけを足した感じ。イタリアには素材の良さをそのまま生かすためか大雑把な味付けのお店も少なくありませんが、こちらの料理はどれも繊細な味付けでした。ここならどのメニューを選んでも間違いはないだろうなと思いました。是非ワイン片手にゆっくりと味わって欲しいです。お昼は気の置けない友人どうしやカップルで、夜は大人数で行くのがおすすめです。いずれにしてもあなたの旅の想い出をさらに楽しいものにしてくれることでしょう。
イタリア在住:アーモイタリア スタッフ一覧