サン・ダミアーノ教会

アッシジの聖ダミアーノ教会
オリーブ畑の小道をのんびりと歩いていくとたどり着くのがサン・ダミアーノ修道院。質素な教会と修道院からなっていて、美しい中庭を見ることもできます。

フランチェスコの「清貧」はここから始まった・・・サン・ダミアーノ修道院

のどかな田園風景が広がるアッシジの町から、15分ほど歩くとたどり着くのが、イタリアの守護聖人であり、アッシジの代名詞ともなっている「清貧の 聖者サンフランチェスコ」の人生の起点となったサン・ダミアーノ修道院(Convento di San Damiano)です。
富裕な商人の一人息子として生まれ、放蕩生活を送っていたフランチェスコが1206年にここサン・ダミアーノ教会の十字架から「早く行って私の壊れかけた家を建て直しなさい」という神の声を聞き、一人で石を積みながら修復したのがこの礼拝堂といわれています。
父の財産をすべて投げうって、私財を貧者に分け与え、人生を通して唱えた清貧の精神はこの教会から生まれたのです。

オリーブの小道をたどると小さな古い教会にたどり着きます

アッシジは高品質なオリーブオイルの産地としても有名ですが、オリーブ畑と羊の放牧地のあいだの小道を標識に沿って降りて行くと、質素で古い修道院 にたどり着きます。一身廊のシンプルな教会の後陣には聖ダミアーノ、聖ルフィーノ(San Rufino)、聖母マリア、キリストのフレスコ画が描かれていて、15世紀に作られた聖職者祈祷席の上部、小さなアーチ状の天井には、現在はサンタキア ラ聖堂に納められている『十字架のキリスト像(Crocifisso di san Damiano)』の複製が掲げられています。
この十字架に磔計となっているキリスト像はとても有名で特徴的です。キリスト顔には苦悩の表情がなく、まるで自らの足で立って両手を大きく広げ、希望のメッセージを伝えるかのように見えます・・・。ぜひ教会を訪れて実物を見てほしいです。

聖キアラが生涯を過ごし、命を引き取った神聖な教会

1210年、16才のキアラは道でフランチェスコの説教を耳にします。キアラもまた裕福な家庭の娘でしたが、親の決めた結婚を受け入れることができ ず家を飛び出し、尼僧としてサン・ダミアーノ教会に住み始めます。聖フランチェスコに最初に帰依した者の一人で、生涯を通して聖フランチェスコを精神的な 父と仰ぎます。彼女は後に「清貧、貞節、従順」の誓いをたてフランチェスコ会の女子修道会キアラ会を創設します。
彼女たちの生活は祈りと労働を日課としていて、実際に聖キアラが作った服も彼女の髪とともにサンタキアラ聖堂に展示されています。

修道院内部も必見。当時の質素な生活がうかがえます

教会の隣にある聖キアラの過ごした修道院も見学可能です。当時の面影を残した修道院はとても質素で厳かで彼らの精神が宿っているかのように感じることでしょう。食堂の壁には最後の晩餐のフレスコ画が描かれ、粗末な木の長テーブルと長椅子が置かれています。
このサン・ダミアーノ教会はアッシジにある幾多もの教会のなかで、もっとも彼らの「清貧」の思想が現れています。一方、彼らの死後、彼らを奉るために建て られた「サン・フランチェスコ聖堂(Basilica di San Francesco)」と「サンタ・キアラ聖堂(Basilica di Santa Chiara)」は建築作品としてはまさに傑作で、内部は豪華なフレスコ画で覆われています。同じ聖フランチェスコ、聖キアラにゆかりの教会ですが、その 対比がとても印象的です。

時間があれば、カルッチェリの庵(Eremo delle Carceri)、リボトルト教会(Santuario di Rivotorto)、サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会(Santa Maria degli Angelli)などにも足を伸ばしてみて下さい。

スタッフ

イタリア在住者からのアドバイス 
聖ダミアーノ修道院はアッシジの数ある宗教施設のなかでも最も神聖な場所の一つです。服装や写真撮影には十分注意しましょう。教会周辺に点在する銅像を見て回るのも楽しいですよ。『アッシジ&オルヴィエートのツアー』 

 イタリア在住 堂 剛 スタッフ一覧

サン・ダミアーノ教会の基本情報

名称Convento di San Damiano(サン・ダミアーノ教会)
おすすめ
住所Via San Damiano, 85, 06081 アッシジ
行き方サンタ・キアーラ聖堂東側のヌオーボ門から南へ1.5Km、徒歩約15分
電話番号+39 075812273
休館日無休
開館時間夏期:10:00-12:00、14:00-18:00
冬期:10:00-12:00、14:00-16:30
入館料無料
その他
サイトhttps://www.assisiofm.it/san-damiano-assisi-104-1.html