ノルマンニ宮殿とパラティーナ礼拝堂

パレルモのノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂
パレルモのノルマン王宮、パラティーナ礼拝堂内部。金箔のモザイクと手の込んだ天井装飾に圧倒されます。。

アラブ・ノルマン建築の珠玉、パラティーナ礼拝堂

ノルマン王宮内部に残るパラティーナ礼拝堂。長さ32m、幅12.4mの小さな礼拝堂は壁一面が金箔モザイクで装飾され、まさに宝石箱。2007年に2年に渡る修復を終え、神々しいほどの輝きを取り戻しました。
初代ノルマン王ルッジェーロ2世の戴冠の年、1130年に建設が始まり、1143年に献堂されたこの礼拝堂は、ルッジェーロ王個人の礼拝堂として王宮内部 に建てられました。建設にはノルマン人の到達以前にシチリアを支配していたギリシャ人(ビザンチン帝国)、イスラム教徒が携わったといわれています。

『創世記』や『キリストの生涯』、『聖ペテロと聖パオロの物語』などが金箔モザイクで描かれた壁だけでなく、床一面を覆うモザイク装飾、イスラム風の天井なども見逃せません。

2000年以上の歴史を誇るノルマン王宮

ノルマン王宮の歴史は古く、カルタゴ人たちがこの天然の良港にパレルモの基となる交易地を築いた紀元前8世紀頃にまで遡ります。当時パレルモは今よ りもっともっと小さかったのですが、その中でも一番高台だったこの地に、彼らは城砦を築きます。その後ローマ帝国時代、ビザンチン帝国自体、アラブの時代 を通じて重要な役割を担っていましたが、この建物が脚光を浴びたのはやはり初代ノルマン王ルッジェーロ2世の時代。彼はここを居城と定め、大幅な改築を 行ったのです。

その後宮殿として使われない時代もありましたが、16世紀半ばのスペイン副王時代に再び宮殿として利用されるようになり、18世紀から19世紀初頭にかけてのブルボン家の支配時代にも使われました。

王家の居室

後世の改築のため、ノルマン時代のものは『ルッジェーロの間(Sala di Re Ruggero)』のみですが、天井までをも覆い尽くす金箔のモザイクは必見です。宗教的な題材ではなく、狩猟を描いた題材も珍しいもので、動物たちの愛らしい顔を見ているだけで楽しくなります。

現在残る大部分は、18世紀後半以降、スペイン・ブルボン家のフェルディナンド王がナポレオンに追われ王宮をナポリからパレルモに移した時のもので す。『玉座の間』、『鏡の間』、『副王の間』などの他に、ポンペイ風のフレスコ画が描かれた、王妃マリア・カロリーナの居室も残っています。因みにこのマ リア・カロリーナ王妃はフランス王妃マリー・アントワネットの姉に当たります。

シチリア州議会場

ノルマン王宮のヘラクレスの間(Sala d’Ercole)は、現在シチリア州議会場として使われています。議会場ももちろん見学コースに含まれていますが、議会が行われている火・水・木曜日 は、議会場だけでなくパラティーナ礼拝堂以外の全てのノルマン王宮は見学不可となります。尚ノルマン王宮の正面入口は議員及び関係者のみで、パラティーナ 礼拝堂及びノルマン王宮の一般見学者入口は王宮の裏側、インディペンデンツァ広場(Piazza Indipendenza)からになります。

ヌォーヴァ門

王宮に隣接して16世紀に建てられたヌォーヴァ門(Porta Nuova)があります。王宮自体がパレルモの街を取り囲む城壁の一部を成しているのですが、これはその城壁に開けられた門の1つです。神聖ローマ皇帝、 スペイン・ハプスブルク家のカール5世の、チュニジア戦役からの凱旋帰国を記念して建てられました。
アラブ人に対する勝利の象徴として、ターバンを巻いたアラブ人が彫刻されています。また屋根のマヨルカ焼きの鷲は、パレルモ市の紋章です。

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スタッフ

イタリア在住者からのアドバイス 

パラティーナ礼拝堂の美しいモザイクはただただ感動の一言です!修復が終わって間もないということもあり、本当にきらびやか。王宮内部は専用ガイドの説明付き(現在イタリア語のみ)で団体行動になりますが、州議会場を見る機会なんて滅多にないと思いますので、王宮開館日であればこちらもお勧めです。 

イタリア在住:アーモスタッフ スタッフ一覧

ノルマンニ宮殿の基本情報

名称Palazzo dei Normanni(ノルマンニ宮殿)
おすすめ
住所Piazza Indipendenza, 1, 90129 パレルモ
行き方パレルモ大聖堂(カテドラル)から約300メートル。パレルモの町の中心に位置します
電話番号+39 0916262833
休館日なし
開館時間月曜日~土曜日 8:15~17:45(チケット売り場は17:00まで)
日曜日・祭日  8:15~13:00(チケット売り場は12:15まで)
※但しパラティーナ礼拝堂は9:45~11:15までミサのため入場不可
入館料金曜日~月曜日、及び祝日 8.50ユーロ
火・水・木曜日 7.00ユーロ
その他
サイトhttps://www.federicosecondo.org/palazzo-reale-2/