アドリア海の断崖絶壁に立つ町
ポリニャーノ・ア・マーレの町はプーリアの州都バーリから南東33km離れたところにあり、アドリア海に突き出た絶壁の上に立っています。町全体は標高およそ25mの地層があらわになった大きな岩の上にどっしりともたれ掛かったような景観をもっています。昔からあった海岸線が今もそのまま残り、切り立った岩と長い間水の浸食によって自然にえぐり取られた洞窟がまるで規則的に並んでいるかのように見えます。
バンディエラ・ブルーの称号をもつ美しい海
ポリニャーノ・ア・マーレ(以下、単にポリニャーノと表記します)の海は、ヨーロッパの検査機関FEE(Foundation for Environmental Education)によって、海水の水質レベルや砂浜の環境保全が厳しい基準をクリアした場合のみ認定される「バンディエラ・ブルー(Bandiera Blu)」の称号を見事に2008年より現在まで毎年勝ち取っています。地元の人々のみならず、誰もが一度は訪れてみたいと憧れる美しい砂浜なのです。
プーリア州中部の小さな港町です
ポリニャーノはアドリア海沿岸、北はモーラ・ディ・バーリ(Mola di Bari,プーリアで重要な港がある町で、新鮮で美味しい魚介料理店が多い)、西はコンベルサーノ(Conversano,中世の城壁やカテドラルなど見どころ満載、アラゴン王朝の城は必見!)、南西はカステラーナ・グロッテ(3kmにわたる巨大な天然の洞窟が有名な町、かなり見ごたえあり)、南東はモノーポリ(ビザンチン・ノルマン王朝時代から栄えた重要な港のある町)と接しています。
まだ日本語ガイドには載っていないような小さな町ですが、どこもバーリから30km前後の距離にあるのでアクセスしやすく、訪ねてみる価値が大いにあります。今後、バーリ郊外の見どころとしてご紹介していきますのでご期待ください!
ローマに通ずる古代ギリシャ都市
町の歴史は非常に古く、紀元前4世紀にシラクーサ僭主ディオニシウス2世によって建てられたと言われています。主要なアッピア街道の複線となるカンパーニャ州北部ベネヴェント(Benevento)とプーリア州南部ブリンディシ(Brindisi)間を結ぶ「アッピア・トライアーナ街道」上にポリニャーノはあります。この町は古代ローマ時代から重要な商取引の拠点だったそうです。その当時の街道は現在「トライアーナ通り」(Via Traiana)と呼ばれ、旧市街の北寄りにあるラーマ・モナキーレ橋の下にあり散策しながら見学もできます。ここは必見です!
必ず立ち寄りたいお勧めスポット
まずは何よりも、その風光明媚な海岸線と洞窟。旧市街の迷路のような小道を抜けると突如現れる絶景ポイント(Punto panoramico)からの眺めは最高です。すぐ足元まで波が打ち寄せるかのような錯覚に陥ります。夏の間はいくつかの洞窟を見学できるボートツアーもあります。また、古代ローマ時代の名残が色濃く漂うチェントロ・ストリコ、つまりローマ帝国統治時代の歴史的重要地区は教会、広場、記念碑などの見どころが満載です。農業・漁業・観光産業が盛んな人口1万8000人ほどのこじんまりとした町です。徒歩での観光は2時間ほどあればほとんどの場所は巡れるでしょう。
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ポリニャーノ・ア・マーレの基本情報
名称 | Polignano a Mare(ポリニャーノ・ア・マーレ) |
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おすすめ | |
住所 | , 70044 ポリニャーノ・ア・マーレ |
行き方 | バーリから車で東へ35分(37km)。 バーリ中央駅(Bari Centrale)から電車で乗り換えなし、29分(6駅)でPolignano A Mare駅に到着。 |
その他 |
イタリア在住者からのアドバイス
バーリ周辺には気軽に日帰りで訪ねられる小さな町(Paeseパエーゼ)が沢山あります。ポリニャーノ・ア・マーレもお勧めのひとつ。エメラルドグリーンに輝くアドリア海と光が反射する白い建物の旧市街。ぜひ晴天の日を選んで散策されてください。イタリア在住:アーモスタッフ スタッフ一覧