ピサの斜塔に登ってみよう!確実に登る方法と注意点

ピサの斜塔の上部 ピサ
斜塔の頂上からは大聖堂や美しい洗礼堂など『奇跡の広場』が一望できます。
ピサ

傾いた塔、ピサの斜塔

ピサ・ロマネスク様式の大理石の塔で大聖堂の鐘楼として1173年に着工。
ピサはアルノ川が運んできた土砂の上にあるため地盤が大変弱く、この塔は1185年に第3層(10mの高さ)まで出来上がった時に地盤沈下のためにすでに傾き始め、工事は一時中断されました。そのため工事は第二工期/第三工期と間隔を開けて進められる事にりましたが(着工から実に199年もの年月が経った1372年に完成)、しかし傾きを修正することはできず、そのまま54メートルの塔が立てられました。

塔は白大理石を用いた円筒形で、重さ14453トン、外周の直径は17mにおよび、高さは北側で54.8m南側で55.65m、南へ向かって4m50(5度30分)傾いています。塔の南側の地盤沈下は2.4mにおよびます。一番下の部分は開口部のないアーチ(ブラインド・アーケード)が並び、菱形模様で飾られています。この様式はピサ独特のもので、そこから上にはドゥオーモの後陣(斜塔側)の装飾にならい、かろやかで優美な細身の円柱による回廊が6層取り巻いています。塔の内部は重心をできるだけ内側に落とすよう工夫がされ、直径7.7mの空洞となっています。

ピサの斜塔
建造物としても美しいピサの斜塔は、写真人気度ナンバーワン!みんな腕を伸ばして手で傾けるのを止めるポーズで写真を撮っています。楽しいですね。

ガリレオが球を落としたのは作り話?

ガリレオ・ガリレイがピサの斜塔を使って「落体の法則」を発見した逸話はとても有名ですね。傾いたピサの斜塔の頂上から大きさの異なる2つの球を同時に落として、同時に地面に落ちたという話です。物体が落下する時の時間はその物体の質量に依存せず一定であると証明したのですが、実はこの逸話は弟子ヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニ(Vincenzo Viviani)の創作で、実際は別の方法で証明したと言われています。斜めのレールを用意して、そのレール上を大きさが同じで重さが違う球を転がしたそうです。それまでのアリストテレスの科学では物体は重いものほど早く落下するとされていました。
ピサの斜塔から球を落としたという実験はたしかに、イタリアの象徴的な楽しい逸話ですが、作られたものだと聞くと少々残念な気がしますね。

ピサの斜塔
ピサの斜塔のチケット売り場は、斜塔北側、納骨堂のとなりにあります。黄色の建物で逆三角形のマークが目印。 その右となりには手荷物預り所があります。10分前になったらチケット売り場前に集合です。

斜塔に登るには予約が必要!?

チケットに記された時間のグループ(1グループ40人)ごとに、係員の案内で約30分間の見学となります。8才以下の子供は入場不可。8才から12才の子供は同行の大人と手を繋ぐ事、18才以下の子供は大人の同行者が必要となっています。
先ずはチケットオフィス(写真左:斜塔北側)でチケットを購入します。オフィスにはスクリーンが設置してあり、どの時間帯であと何人分のチケットが購入可能なのか案内が出ていますので、そこから選択して購入しましょう。

ピサの斜塔
これが斜塔の入り口です。入り口からすでに斜めに傾いていますね。係員の指示に従って、時間ぴったりに入場できます。

斜塔に登るときの注意点

バッグ等は出発時間の10分前に、チケットオフィス隣にあるロッカーに預け、持ち込むことは出来ません。カメラ、ビデオカメラは持ち込み可能です。係の人がロッカーを割り当ててくれますが、その際、チケットの裏にロッカーの番号を書いてくれます。その後、ロッカーのカードキーも渡されますので、無くさないよう注意しましょう。階段はすり減っており、かなりツルツルしているのできちんとした靴が必要です。階段は294段でフィレンツェのジョットの鐘楼などより低くあまり疲れません。

ピサの斜塔
これがピサの斜塔の螺旋階段の最上部。傾いているし、段がすり減っているのでくれぐれもすべらないように。。。

斜塔からの眺めは最高!いい思い出になります

荷物を預けたら斜塔の入り口前へ行きましょう。時間きっちりに係の人からの指示で中に入り始めます。中に入った瞬間、今まで見ていた傾きを、実際に体感する事になります。なかなか面白いですよ!螺旋階段を上りますので、傾きを右に感じたり左に感じたりしながらどんどん登っていきます。80%ほど上った所で、一端外へ出ることが出来ますが、写真を撮るのはちょっと待ちましょう。しばらくすると、係の人の指示により更に上って行きます。さあ、いよいよ最上部!と思いきや、鐘のあるこの部分から、更に人一人がやっと通ることができる程の狭い階段を上り、本当の最上部に出ます。
奇跡の広場のみならず、赤い瓦屋根の町並みを見下ろすことができます。

ピサの斜塔
斜塔からは大聖堂や美しい洗礼堂など『奇跡の広場』が一望できます。
ピサの斜塔
奇跡の広場の逆側には赤い瓦屋根のピサの町並みが眼下に広がります。絶景ですよ~。

ピサの斜塔は予約して行こう!

ピサの斜塔は予約をしないとかなり待つことになります。時間が気になる人、確実に登りたい人は日本から予約していきましょう。ネットで簡単に予約ができます。
アーモイタリアでも現地在住の日本人ガイドがピサの斜塔をご案内しています。

フィレンツェ発着 ピサの斜塔 4時間ツアー
1名70ユーロ〜、運転手付き専用車と日本人アテンド同伴でピサを観光いたします。フィレンツェのご宿泊ホテルで待ち合わせ、ピサの斜塔登頂、写真撮影、ドゥオモ広場見学など楽しんでいただき、最後はフィレンツェのホテルで解散いたします。車の移動で快適、治安の面でも安心です。
ピサの斜塔、ルッカ、ランチタイム、ミケランジェロ広場 8時間ツアー
95ユーロ〜:日本人アテンドがピサの斜塔とプッチーニ生誕地ルッカをご案内します。運転手付き専用車でホテルまでお迎えに伺います。ツアー中は日本人アテンドがしっかりサポート、美味しい伝統料理でランチ。最後は絶景のミケランジェロ広場に立ち寄ります。
ピサの斜塔、サンジミニャーノ、ランチタイム 8時間ツアー
95ユーロ〜「ピサの斜塔」の他にもう1都市訪れたい方におすすめ。人気のピサの斜塔に加え、塔の町として栄えた美しい町サンジミニャーノを観光します。日本人アテンドが運転手付きの専用車でホテルまでお迎えに伺います。楽しい観光と美味しいイタリア料理を満喫していただけます。
ピサの斜塔、ビンチ村、ミケランジェロ広場、ランチタイム 7時間ツアー
95ユーロ〜、ピサの斜塔とビンチ村を日本人アテンドがご案内、運転手付き専用車で宿泊ホテルからスタートします。ビンチ村ではレオナルド・ダヴィンチ生家を訪れ、最後はフィレンツェ絶景のミケランジェロ広場に立ち寄ります。快適で安心の格安ツアーです。
スタッフ

フィレンツェからピサへ、専用車でお連れします 

日本人スタッフが、専用車でピサの斜塔にお連れします。ホテル前から車で出発!時間も有効に使えてとても快適です。もちろんピサの斜塔のチケットも手配いたします。例えば9:00にホテルを出発して13:00には解散可能。午後のフィレンツェを充分に観光可能です。日本人スタッフのサポートで安心です。
ツアーの詳細はこちら『トスカーナ日帰りツアー』 

フィレンツェ在住:小泉 真樹 スタッフ一覧

ピサの斜塔の基本情報

名称 Torre di Pisa(ピサの斜塔)
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住所 Piazza del Duomo, 56126 ピサ
行き方 ピサ中央駅(Pisa Centrale)から北へ徒歩22分、ピサの旧市街の奇跡の広場内
もう一つの駅「Pisa San Rossore」からは徒歩5分ほど
電話番号 +39 050835011
休館日
開館時間 12月25日~1月7日:9:00~18:00
11月~2月:10:00~17:00
3月~3月13日:9:00~18:00
3月14日~3月20日:9:00~19:00
3月21日~6月13日:8:30~20:30
6月17日~8月31日:8:30~23:00
9月5日~9月30日:8:30~20:30
10月:9:00~19:00
入館料 18ユーロ
その他
サイト https://www.opapisa.it/
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