元は公爵の館、現在は役場として使われているドゥカーレ宮殿
“白いバロックの町”という異名を持つマルティーナ・フランカで、サン・マルティーノ聖堂と並び、町を代表する美しいバロック様式の建物、ドゥカーレ宮殿。1668年、ペトラコーネ5世公爵の命により着工されました。
代々、公爵の館として使われた後、現在は役場となっています。また、幾つかの公爵の部屋や礼拝室は一般公開されている他、観光案内所、町の自然や歴史の紹介コーナーも内部にありますので、旅行者のかたにもぜひ訪れることをおすすめいたします!
音楽会、美術展も頻繁に開催されていますので、ご興味あるかたはご滞在中にぜひプログラムをチェックなさってみて下さい!
豪華絢爛 公爵の部屋“サーラ・ノービレ”
1階には“公爵の礼拝堂(Cappella dei Duchi)”と、公爵の部屋“サーラ・ノービレ(Sala Nobile)”があり、公爵の部屋は“アルカディアの間(sala dell’Arcadia)”、“伝説の間(sala del Mito)”、“聖書の間(sala della Bibbia)の3つが公開されています。
各部屋の豪華絢爛なフレスコ画は、フランチェスコ3世公爵の命を受け、1700年代後半に画家ドメニコ・カレッラと彼の息子たちが数年かけて描いたもの。プーリア出身のドメニコ・カレッラと彼の息子たちは、各部屋のテーマに合わせて、この地の自然、伝説、歴史を壁や天井に表現しました。
“サーラ・ノービレ”のテラス
“サーラ・ノービレ”の部屋からバルコニーに出ることも可能です。お天気のよい日はテラスへ出る窓が開けられていることが多いですが、開いていない場合は受け付けのかたにお申し出いただくと開けてくださいます。
歴史的市街区を眼下に眺められる他、郊外にトゥルッリが点在する様子や、隣町のロコロトンドを遠くに眺めることもできます。歴史的市街区内にはこのように開放されている高い建物はないので、貴重なビューポイントです。
今年で40回を迎える“イトリア谷音楽祭”
マルティーナ・フランカは芸術、中でも音楽活動が特に盛ん。特に夏に開催される“イトリア谷音楽祭(Festival della Valle d’Itria)”の時期は海外からの音楽家やオーケストラも招いて、毎夜オペラ、クラシック、ジャズなど様々なジャンルのコンサートが野外で繰り広げられます。
この時期のドゥカーレ宮殿は中庭に舞台と観客席が設えられ、オペラやクラシック演奏の会場の中心となります。音楽祭の中身はもちろん、ちょっとおしゃれして出かけて会場の雰囲気を楽しむのも、よい旅の思い出になるでしょう。
年々知名度も上がっているようで、ヨーロッパ他国から訪れる観客の姿も増えており、チケットも人気の演目は早々に売り切れとなります。ご興味あるかたはお早めにチェックなさることをおすすめいたします。
宮殿内では様々な美術展も開催されています
宮殿内では様々な美術展も頻繁に開催されており、特にハイシーズンの8月は必ずと言っていいほど、公爵の部屋“サーラ・ノービレ”にて美術展が開催されます。
近年は現代アート展が多く開催されており、入場無料ですので、ふらりと気軽に楽しむのもよいと思います。豪華絢爛な装飾が施された歴史ある部屋の数々に展示された現代アートは、やけにシュールに感じられます・・・
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ドゥカーレ宮の基本情報
名称 | Palazzo Ducale(ドゥカーレ宮) |
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おすすめ | |
住所 | Piazza Roma, 28, 74015 マルティーナ・フランカ |
行き方 | 歴史的市街区の入口に当たるサント・ステーファノ門(Porta di Santo Stefano)脇 |
電話番号 | +39 0804836219 |
休館日 | なし |
開館時間 | 9:30~12:30、17:00~19:00(季節や曜日により多少異なります) |
入館料 | 無料 |
その他 | |
サイト | http://www.comunemartinafranca.gov.it/index.php?option=com_content&view=article&id=1217:2-palazzo-ducale&catid=136&Itemid=175&lang=it |
ドゥカーレ宮殿の訪れる際は・・・
見学ゾーンは日本での2階に当たりますがイタリアでは“Primo Piano:1階”と呼びますのでお間違えのないようご注意下さい。2階といっても各階が非常に高いので階段で上るのはやや大変。(少々分かりにくい位置ですが)中庭に入って正面右手にエレベーターもありますのでご利用下さい。イタリア在住:アーモスタッフ スタッフ一覧