モンレアーレのドゥオーモ(Duomo di Monreale)

Monreale Duomo
モンレアーレのドゥオーモ。入り口は正面ではなく左側面の扉から

Monreale Duomo
豪華なモザイク装飾が施された内部。『全知全能の神キリスト』が描かれた後陣部

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『創世記』が描かれている主身廊上部のモザイク装飾

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『イブの誘惑』を描いたモザイク。中央の木の幹に蛇が描かれている

Monreale Duomo
左翼廊の奥にある『十字架の礼拝堂』。ここまで手の込んだシチリア・バロック装飾は珍しい

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後陣部の外観。アラブ・ノルマン様式の装飾の典型

Monreale Duomo
回廊。回廊のアーチを支える柱にも、細かいモザイク装飾が

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回廊のアーチの柱頭装飾も1つ1つ異なる。これは『聖母マリアにドゥオーモを捧げるグリエルモ2世』

Monreale Duomo
モンレアーレの展望庭園から見たコンカ・ドーロの風景

モザイク装飾の面積は世界一

パレルモ観光の目玉とも言うべきモンレアーレのドゥオーモ。実際にはパレルモから約8km離れていて、行政的にもパレルモとは別の街ですが、バスも運行しているし、やはりパレルモに来たら是非行きたい場所の1つです。

建設されたのはシチリア・ノルマン王国3代目の王、グリエルモ2世の時代。1174年には建設が始まっていたと言われています。見所はやはり、壁面を覆いつくす金箔のモザイク。現存する教会の中で、世界一モザイク装飾表面積が大きく、6000uを越えます。ちなみに2番目はヴェネツィアのサン・マルコ寺院です。

建設の歴史

本来ドゥオーモ、カテドラルというのはその街で一番大きい大聖堂ですが、司教座聖堂とも訳され、司教がいる教会です。因みに司教というのは全ての教会にいるわけではなく、ある程度大きい街にしかいません。シチリアの州都パレルモにも、当然ながら司教はいて、カテドラルは存在します。ではたった8kmの距離しか離れてないモンレアーレの街に、なぜドゥオーモがあるのでしょうか?

時代は1100年代後半で、まだまだ中世。宗教権と世俗権がせめぎあっていた時代であり、教皇は世俗の皇帝や王をも支配下に置こうとしていました。パレルモのカテドラルには、ローマ教皇の息のかかった司教がいて、それを面白く思わない王グリエルモ2世が、当時、王家の狩猟場だったモンレアーレにカテドラルを建設したのです。モンレアーレという名前自体、本来は “Monte reale”、“王の山”という意味だったのです。但し、それだけの理由で新たなドゥオーモの建設をされては、民衆の同意は得られません。ということで、ここで伝説が登場します。

ある日、狩猟に来ていたグリエルモ2世が、いなご豆の木の下で昼寝をしていたら、夢の中にマリア様が現れてこう告げました。
「あなたのいる場所には財宝が埋まっている」と・・・。
驚いて目を覚ました王がその場所を掘らせると、確かに財宝が出てきたということで、聖母マリア様に感謝を捧げるために、ここにドゥオーモを建設した。

華麗なモザイク

壁面を装飾するモザイクは、それぞれ聖書の物語が描かれています。身廊部分には旧約聖書が描かれ、日本人にもなじみのある場面が多くあります。『アダムとイブ』、『カインとアベル』、『ノアの箱舟』、『バベルの塔』などなど。人物を描いたモザイクはギリシャ人、壁面下部の幾何学装飾のモザイクや床面のモザイクは、偶像崇拝が禁止されているイスラム教徒たちの手によるものと言われています。

ノルマン人たちがシチリアを支配する以前、この島を支配していたのはイスラム教徒たち、その前はビザンチン帝国ということで、以前から住んでいた人々を上手に活用していました。

豪華なバロック装飾も

ドゥオーモの内部にはモザイク以外の見所もあります。内陣の右側の部分には、教会を建設したグリエルモ2世とその父親グリエルモ1世の棺が置かれています。反対左側には『十字架の礼拝堂(cappella del Crocifisso)』があり、この内部は一部の隙もないほど、非常に豪華なバロック様式で装飾がされています。

内陣左側部分と『十字架の礼拝堂』は有料で1.50ユーロ。テラスとの共同チケットは2.00ユーロです。

優美な回廊

ドゥオーモを正面に見たすぐ右側の扉が回廊への入り口です。モンレアーレのドゥオーモにはかつてベネディクト派の修道院が併設されていて、その時代の名残です。

47m四方の回廊には、228本の円柱が並んでいますが、それらは2本1組で、モザイク装飾のされたものと、何もないものとが交互に配されています。柱頭にはそれぞれ異なる装飾がなされていて、その1つ1つは見ていて飽きません。また南西の角には涼しげな噴水がおかれ、その水の音は修道僧たちが瞑想するのに最適だったと思われます。

コンカ・ドーロの眺め

回廊の入り口がある建物の並び、一番右側の入り口を入ると、すぐ左手に郵便局がありますが、その先の中庭を超えて進むと、展望庭園に出ます。ここからはパレルモが一望できます。パレルモは背後を山で囲まれ、その後背地はコンカ・ドーロ、“黄金の盆地”と呼ばれます。今は見る影もありませんが、かつてこの後背地は一面の柑橘類畑で、太陽に照らされた柑橘類が黄金に輝いたことから、この名が付けられたそうです。

展望庭園にある巨大なガジュマルの木も必見です。

【シチリア・パレルモ在住 kinuko takahashi】スタッフプロフィールを見る

パレルモ在住:kinuko takahashi
イタリア在住者からのアドバイス

バスの本数が少ないのでちょっと行きにくいモンレアーレ。でも大聖堂だけじゃなく、眺めも素晴らしいので絶対行く価値ありです!バスを降りたら帰りのバスの時間の確認をお忘れなく。但し、時には来ないこともありますが・・・。

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名称 モンレアーレ大聖堂(Duomo di Monreale)
住所 Piazza Duomo, Monreale
行き方

パレルモ市内、パレルモ大聖堂の西側にあるインディペンデンツァ広場(Piazza indipendenza)からAMAT社の市内バス389番がモンレアーレ行きです。1時間に1本の運行で、所要時間30〜45分ほど。
※通勤通学の時間帯のバスは混んでいるので避けた方が良いです

モンレアーレ行きAMAT社389番バスが運休になることがあるそうです(学校が休みのバカンス時期だけかも知れませんが不明)。その場合は、AST社のバスが運行しているようです。詳しくは下記ページをご参照ください。
http://qaitaly.com/287/モンレアーレ行きの方はご注意を/

  • 大聖堂(入館無料)
    8:30-12:45 / 14:30-17:00
  • テラス&十字架の礼拝堂
    2.00ユーロ(十字架の礼拝堂のみ1.50ユーロ)
    9:00-12:30 / 14:30-19:00
  • 回廊(6ユーロ)
    9:00-18:30(月曜日休館)
モンレアーレ行きバスが出発するインディペンデンツァ広場

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モンレアーレ大聖堂の場所(パレルモはモンレアーレの東です)

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