サレルノについて
カンパニア州の中で、ナポリに次ぐ人口を擁する「サレルノ」。ナポリからさらに南へ約50km、海と山に囲まれた湾岸都市です。アマルフィやポジターノの町を含む“世界一美しい”といわれるアマルフィ海岸も、サレルノ県に含まれています。サレルノの町は観光地化され過ぎておらず、南イタリアらしいのんびりとした時間が流れています。物価が安く治安も良いので、ホームステイや留学などの長期滞在に向いていますよ。
また、ローマやナポリからの直行列車、アマルフィやポジターノへのトラゲットなどが運行しており、アクセスが良いので旅の拠点としてもおすすめです。
サレルノ市民の憩い場、ルンゴマーレ
サレルノに行くならぜひ訪れてほしい場所の一つが、海沿いに伸びるサレルノの遊歩道「ルンゴマーレ・ディ・サレルノ」。幅約30メートル・長さ約1キロ30メートルある道沿いには、ベンチやバールなどが置かれており、美しい海を見ながらのんびりと散歩できます。ルンゴマーレは、サレルノの人々にとっても欠かせない存在で、ジェラート片手に散歩する人や元気に走り回る子供達、犬の散歩をしたりおしゃべりをしたりと…と市民の憩いの場になっています。観光地では見ることの少ない、素のイタリアの生活が垣間見れます。
町歩きにおすすめ!サレルノの旧市街
サレルノ市内は、駅周辺の新市街とドゥオモなどが残る旧市街があります。町歩きにおすすめなのは、歴史的な建物が残る旧市街のエリア。サレルノ駅から伸びる大通り「ヴィットリオ・エマヌエレ通り(Corso Vittorio Emanuele)を真っ直ぐ約10分ほど歩くと、「メルカンティ通り(via dei mercanti)という少し細い道が現れます。そのメルカンティ通りからが旧市街のエリア。旧市街に入ると、石造りの古き良き町並みが続いています。この辺りはバールやピッツェリアどが集中しており、古い建物をおしゃれに改装したレストランも数多くあります。アマルフィやカプリなどに比べると物価が安いので、美味しい食事をお腹いっぱい食べれます。
サレルノの人々に愛されるドゥオモ
1080~85年の間に建てられた、サレルノのドゥオモと鐘楼。シンプルな外観とは打って変わり、内部は素晴らしいモザイクで彩られています。私も初めて訪れた時は、モザイクの美しさと静謐さについつい見とれてしまいました。アマルフィやラヴェッロの教会でもモザイクが残されていますが、説教台や教会内を飾るモザイクがここまで良い状態で見られるのはこのドゥオモだけ。結婚式やお葬式に限らず、コンサートが開かれたり待ち合わせ場所になっていたりと、日常の生活に欠かせない場として今でもサレルノの人々に愛されているドゥオモです。
地下には豪華な装飾が施されたクリプタがあり、サレルノの守護聖人聖マッテオが祀られています。ドゥオモの繊細なモザイクとは対照的に、クリプタは華やかな彫刻や絵画で飾られています。ドゥオモを訪れる際は、クリプタもお忘れなく!
シーズンオフも楽しめる♪冬のイベント「ルーチ・ダルティスタ」
南イタリアといえば“夏のバカンス”というイメージがありますが、混雑しない冬もオススメのシーズンです。そんな冬の一大イベントは、毎年11月~1月末ごろまで開催される「ルーチ・ダルティスタ(Luci d’artista)」。このイベントは2017年で12年目を迎え、2016年度の来場者数は約150万人を記録しました。今ではサレルノ恒例のイベントの一つになっています。町全体を会場として使う大規模なイルミネーションイベントで、ドゥオモや広場、ルンゴマーレなど町のいたる所にカラフルで幻想的な光が灯されます。30メートルの巨大ツリーやクリスマスマーケットも開かれて、冬の時期ならではのとてもロマンティックな雰囲気を感じることができます。
アーモイタリアの現地ツアー、送迎サービス
アマルフィ海岸の個人ツアーもあります
カプリ島やイスキア島、アマルフィ海岸などを快適に観光するツアーあります。現地在住で日本語で案内してくれるので話しを聞くのも面白くて安心。個人で楽しくアレンジしてくれます。詳しくは下記ページをご覧ください。
イタリア在住者からのアドバイス
ポジターノはアマルフィ海岸の中でももっとも人気の町で、リゾート、バカンス旅行者がたくさん来ます。8月が一番混む時期なので避けた方が良いかも。狙い目は6月や9月末~10月頭。シーズンオフながらも暖かい日は海にも入れます。冬はレストランやホテルが営業していないので十分に注意しましょう。イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧