リミニの見どころ『ティベリオ橋』

リミニ
ティベリオ橋。天気の良い日は橋のアーチが水面に映り、とてもきれいです。

古代ローマ時代に作られたティベリオ橋(Ponte di Tiberio)を紹介します。

リミニは、ローマ以外で古代ローマ帝国時代の遺跡が残る街として有名です。その中でもティベリオ橋は2000年経った現在も当時の姿をそのまま残し ており、リミニの貴重な財産となっています。ティベリオ橋は、皇帝アウグストによって西暦14年に建設が始められましたが、橋の完成を見ずに亡くなってし まい、7年後の西暦21年にティベリオ皇帝の時代で完成した為、ティベリオ橋と呼ばれています。橋は細いので、車は大型車を除いて通行可能ですが、両側に は歩道があるので、人も通れます。橋はリミニ旧市街の北側、かつてアリミヌス川と呼ばれていたマレッキア川にかかっており、ピアチェンツァまで続くエミリ ア街道(La via Emilia)と、アクイレイアまで続くポピリア街道(La via Popilia-Annia)の起点とされています。エミリア街道は紀元前187年に作られていますので、リミニが歴史的にとても古い街だと言う事が想像 できるかと思います。

皇帝アウグストの計画

リミニは、中部イタリアへ続くフラミニア街道(Via Flaminia)の終点でもありました。紀元前27年に皇帝アウグストはそのフラミニア街道の終点にアウグスト門(Arco d’Augusto)を建てましたが、もう一つの主要街道であったエミリア街道の始まり地点にティベリオ橋を建設する事にしたのです。アウグスト門とティ ベリオ橋は、リミニ旧市街のメインストリートであるアウグスト通り(Corso d’Augusto)の両端にそれぞれ位置していますが、これは皇帝アウグストによる、リミニという町をより貴重なものにする為のアイデアだったと言われ ています。イタリアの主要街道であるフラミニア街道とエミリア街道の始まりがこのリミニにあり、それぞれの地点に建てられた二つのモニュメントがそれぞれ ほぼ完全な状態で残っている事は、リミニが歴史的に重要な街である事を示しています。

橋の構造

ティベリオ橋は、現存する古代ローマ時代に作られた橋の中でも特筆するべき橋と言われています。それは橋の構造にあり、現代の建築家からも参考にさ れているそうです。橋の長さは62.60メートルで幅は8.65メートル。ヴェネチアの地盤にも使用されているイストリア産の大理石が使われています。橋 の下部は5つのアーチがあり、端から真ん中にかけて次第に大きくなる構造になっています。海に流れるマレッキア川は流れが早いため、頑丈で強固な橋が必要 でした。その為、どっしりとした6つの橋台は橋の支軸に対して斜めに置かれ、橋台には防波堤の役目をする尖がった石が2メートルに渡って突き出ています。 それぞれのアーチの間には小さな神殿がデザインされ、橋の手すり部分にはラテン語で碑文が刻まれています。現在のマレッキア川は、別の場所から海へと流れ るため、ティベリオ橋がある部分は大きな湖となっており、ボートで周れるようになっています。

リミニ人なら誰でも知っている橋のあだ名、“悪魔の橋“の由来は?

ティベリオ橋は、その頑丈な構造の為に“Ponte del Diavolo“(悪魔の橋)というあだ名が付けられています。父、アウグストの命令によって始められたティベリオ橋の建設には7年もの月日がかかりまし た。その7年の間、橋の建設は一向にはかどらず、橋の一部分を建設しては、その部分が崩れ落ちるという事が続きました。橋の完成が不可能に思えた頃、全て の神々に願いを捧げていた息子、ティベリオ皇帝は、その絶望の中で悪魔に祈り始めるのです。「橋を完成させて下さい。その代わりに、橋を一番目に渡るもの の魂を捧げます」と。悪魔は皇帝の願いを聞き入れ、橋はその夜のうちに完成しました。とうとう橋の開通記念式が行われる日がやってきますが、ティベリオ皇 帝は部下に、犬を最初に渡らせる事を命じます。犬が最初に橋を渡るのを見た悪魔は怒り狂い、すぐに橋を破壊しようとしますが、もう後の祭り。橋はとても頑 丈に作られているので、さすがの悪魔も破壊できませんでした。

橋の旧市街側にある手すり部分に、ヤギの足跡のような痕跡が残っていますが、これが伝説の証拠と言われています。また、第2次世界大戦中にリミニの 大部分は爆撃を受け、街を囲んでいた壁や橋が被害を受けましたが、他の橋が1度の攻撃で破壊されたのに対し、ティベリオ橋は幾度の攻撃を受けても破壊され なかったそうです。これも、悪魔の橋と呼ばれる所以と言われています。

スタッフ

イタリア在住者からのアドバイス 
欄干は少しボロボロになっている所もあって、石がポロッと崩れそうな部分もあります。現在も車や人が通り、リミニの街に溶け込んでいますが、2000年の歴史を持つ橋を実際に渡ってみると感慨深いです。ボートで橋を下から見学する事もできます。 

 イタリア在住 堂 剛 スタッフ一覧

ティベリオ橋の基本情報

名称 Ponte di Tiberio(ティベリオ橋)
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住所 Ponte di Tiberio, 6, 47921 リミニ
行き方 リミニ鉄道駅から南西に徒歩13分。駅正面出口を出て右にまっすぐ行くと運河に出ます。そこを左に南下するとティベリオ橋に出ます。
その他