映画『イル・ポスティーノ』の舞台
プローチダ島と聞いて思い出すのが、イタリアの映画『イル・ポスティーノ(郵便配達人)』です。
主演のマッシモ・トロイージは、今や名監督としても知られるロベルト・ベニーニと双璧をなす喜劇俳優で、心臓病をおして撮影に望みましたが、ロケの最中に倒れ『今度は僕の最高のものをあげるからね』とスタッフに言い残して、クランクアップの翌日、41歳の若さでこの世を去りました。
映画は、実在したチリの偉大な詩人パブロ・ネルーダがナポリ沖合の小さな島にやってくるところから始まります。世界中から届くファンレターを届けるのが、貧しい純朴な青年マリオ(マッシモ・トロイージ)の仕事。二人のあいだにはいつしか友情が芽生え、詩人パブロを通してマリオが言葉の魅力に目覚め、愛を知り、成長していく様を、ユーモアと感動をもって描かれています。
その後、島を去ったパブロに送るため、マリオは島中の「美しいもの」を録音して回ります・・・さざ波、岩壁の風、草原にそよぐ風、打ち寄せる大波・・・。
プローチダ島を訪れる前にはぜひ映画を見ましょう。胸を打つ美しい映画です。マリオが恋するベアトリーチェが働くバールとなった黄色の家も残っています。
ポッツォーリの立ち寄りもお勧め!
イスキア島、プロチダ島に行く際は、港町ポッツォーリに立ち寄るのが個人的にお勧めです。美味しい魚介のレストランが集まっているのでグルメ好きには最高、安くて綺麗なホテルも豊富です。港からは島行きのフェリーが出ているので、効率も良いです。(イタリア在住 堂 剛)
パステルカラーの家が並ぶ、コッリチェッラ地区
島の南東には、プローチダ島のシンボルともいえる、カラフルな家々が並ぶ可愛い海岸「Corricella地区」が広がっています。約4キロの海沿いにピンク、スカイブルー、レモンイエローの建物が密集していて、とても可愛らしいです。実はヨーロッパで最も人口密度の高い地域の一つなんだとか・・・
小さな漁村は昔から変わらないたたずまいで、まるで絵画で見たような風景です。朝は漁に出かけた人たちも、午後になると魚網を直していて、まるでタイムスリップしたかの印象です。デジカメの充電を忘れないように・・・写真を何枚撮っても尽きることがありません。
美しい海と砂浜
美しいプロチダの島は、当然海も美しく、島を囲むようにビーチが広がっています。北側にはCiracciello、Ciraccio、Cala del pozzo vecchioなどの砂浜が並び、東にはSilurenza海岸、南にはChiaia海岸があります。いずれも美しい砂浜で5月から10月まで海水浴が可能です。
プローチダはイスキア島に比べマイナーなので、砂浜も人が少なめです。特に北側の海岸は町から少し離れていることもあって、のんびりと過ごせるでしょう。
三輪タクシーで島巡り
島は小さいとはいっても縦断するにはかなり骨が折れるでしょう。そんな時は島の名物である三輪タクシーを利用しましょう。スクーターのエンジン音と海から吹き込む風が心地よく、歩いては行けない素敵なスポットに連れて行ってくれます。
島を一通り回って、美しい景色の写真を撮って、遠くの海を眺めれば、プローチダを堪能できること間違いないです。あと美味しい魚介レストランでの食事も大切ですね。
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イタリア在住者からのアドバイス
プローチダ島はナポリ湾内で、僕の一番のお気に入りの島。あまり流行り過ぎるのも心配ですが、皆さんに「大オススメ」します。理由はいくつかありますが、美しい島が手頃な大きさで、全体を簡単に把握できるところがサイズとしてちょうど良いです。数泊すれば歩いて島内をくまなく観光できますし、旅行者が少ないので南イタリアの素朴さに触れることができます。日本人観光客はほとんど見かけないのも島の魅力の一つでしょう。
イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧