ローマの観光スポット⑩ ローマの休日の撮影現場、マルグッタ通りのお勧めポイント

ローマの休日の舞台 マルグッタ通り ローマ

マルグッタ通りのおすすめポイント

イタリア旅行前にローマの休日を見た人、映画好き、写真好きにはお勧め。ローマ市内でもっとも美しい裏道と言っても過言ないでしょう。スペイン広場、コンドッティ通りから近いので、この近辺を散策する際は「軽い気持ち」で立ち寄ると良いと思います。観光客も少なめで落ち着いています。

映画「ローマの休日」の撮影舞台となった道

ローマの休日の舞台 マルグッタ通り51番
ローマの休日の新聞記者ブラッドリーのアパートはここ、マルグッタ51番の中庭

スペイン広場のすぐ近くに知る人ぞ知るローマの隠れた名所があります。それがマルグッタ通りです。映画「ローマの休日」が撮影された場所として、世界中の映画ファン(映画マニア)に知られています。

簡単に映画と「マルグッタ通り」の関係を紹介しますと・・・ローマを訪問中のアン王女(オードリー・ヘプバーン)は自由のない生活に嫌気が差し、滞在している宮殿をこっそり抜けだしてしまいます。精神安定剤と疲れとで頭が朦朧とするなか、夜のローマの町で出会うのがアメリカ人新聞記者ジョー・ブラッドリー(グレゴリー・ペック)。若い女性一人を夜の街に放っておけないブラッドリーは、王女と気付かずに彼女を自分のアパートに招き入れます。その彼のアパートが「マルグッタ通り」にあります。

60年経った今も変わらずに残っています

ローマの休日の舞台 マルグッタ通り51番
ローマの休日で登場するカットがまさにこの51番アパート内にある緑のトンネルです。映画を見てから訪れると感動します

映画の中で新聞記者ブラッドリーはタクシーの運転手に「マルグッタ通り51番」と行き先を告げます。そして到着するアパートが、今もその51番地に残っています。撮影時に番地を変えなかったというのも驚きですし、アパートの階段シーンもそのアパート内で撮影されています。緑が茂る中庭、トンネルのような細い通路、小さなバルコニーなど、映画に登場するシーンがいくつもあるので、ローマに行く前に「ローマの休日」を再鑑賞しておくと楽しいでしょう。

芸術家たちが愛したマルグッタ通り

ローマ マルグッタ通り110番フェッリーニの住居跡
マルグッタ通り110番地には、一時期そこに住んでいたフェッリーニ夫妻の「記念プレート」が壁に埋め込まれています

また、マルグッタ通りはローマの中心地にありながら清楚な雰囲気と静かな佇まいからか、著名な芸術家たちにも愛されてきました。その昔はパブロ・ピカソやデ・キリコもこの通りにアトリエを構えていましたし、イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェッリーニ監督も、妻ジュリエッタ・マッシーナとこの通りを好んで散策していたと聞きます。今もその面影は残っていてアートギャラリーが並んでいたり、ローマの休日の「51番地のアパート」も現在は地元芸術家たちの工房・アトリエが入っています。

雰囲気の良いレストランやおしゃれな雑貨店もあります

ローマ マルグッタ通りのショップ
雰囲気の良いセレクトショップやアトリエが並んでいます。可愛い商品が揃っているので、ぜひ店内も見てみましょう。水が豊富なローマらしく彫刻の泉も点在しています。

マルグッタ通りは全長400メートルほど、ゆっくり散策しても10分もかかりません。緑あふれる通りには、センスの良いショップやレストランが数軒並んでいます。例えば、雑貨店には地元ローマのアーティストが作ったアクセサリーや洋服や靴が手頃な値段で置いてあったり、オープンテラスの可愛いレストランがあったりと、ランチと散策が同時に楽しめます。車もほとんど通らないので、ローマでは貴重な「ほっとひと息つける空間」になっています。道の途中には美しい彫刻の噴水もありますよ。ガイドブックには載っていない穴場スポットをぜひ楽しんで下さい。

スタッフ

写真好きには特にお勧めです 

ローマを歩いているとスリや車に注意が必要で、神経が疲れます。その点マルグッタ通りは一般車が通り抜けできないので、静かで落ち着いています。また旅行者の多くが一本隣のメインストリート「バブイーノ通り」を歩くので、人影もまばらです。美しいローマをゆっくり観察できるマルグッタ通りは写真好きの方に特にお勧めします。 

イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧

マルグッタ通りの基本情報

名称 Via Margutta(マルグッタ通り)
おすすめ
住所 Via Margutta, 00187 ローマ
行き方 スペイン広場から北西に徒歩5分ほど
その他 スペイン広場では高いカフェも、ここまで来ると手頃な料金となります
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