エスプレッソ発祥、ナポリのカフェ&バールの魅力を伝えます

ナポリのカフェ・バール ナポリ
ナポリに行ったらぜひカフェを飲んでみてください。世界一美味しいエスプレッソを堪能できます。写真はナポリの厳ついけれど優しくてシャイなバリスタさん。

ナポリが発祥、イタリアン・コーヒー

結論から言おう、『ナポリに行ったらピッツァを食べて、エスプレッソを飲め!』。ナポリ旅行をすると聞けば、毎回このアドバイスをしています。
あまり知られていないですが、イタリアン・カフェ「エスプレッソ」はナポリ発祥と言われています。ナポリの町を歩くと、バールはもとより、カフェ器具を売っているお店の多いこと。ナポリとカフェは切っても切り離せない仲。休憩と言ってはカフェでエスプレッソをキュッと一杯。仕事は後回しで、バリスタと談笑しながらカフェを立ち飲みするのが似合う町なんです。

ナポリのカフェは何が違うのか・・・

イタリア人は一日に3杯も4杯もカフェを飲みますが、その彼らでさえナポリのカフェは別格だ、と言います。理由は色々とあるようですが、やはり水の違いが大きいようです。ピザ生地となる小麦にもいえますが、土壌と水がその土地の食文化を築いているんでしょう。
さらに、ナポリ人が入れるカフェはレベルが違います。ナポリの人はカフェの入れ方にうるさいし、普段おちゃらけている彼らでも、カフェを入れるときだけは目が鋭く光るんだから不思議です。

これぞ、ナポリの流儀

Napoli caffè alla nocciola
ナポリのカフェはエスプレッソに砂糖がたっぷり入ってとてもクリーミーです。エスプレッソが苦手な人もぜひ一度試してみてください。カフェの概念が変わります。

ナポリ出身の友達いわく、エスプレッソマシンの最初の蒸気で出たスプーンひとすくいのカフェがとても重要なんだとか。その「一番だし」のみをカップに移し、大量の砂糖と素早く混ぜ合わせます。これぞナポリの奥義!濃厚なカフェと砂糖が攪拌されて、クリーミーで甘いカフェ・エキスができるのです。そこに後から抽出されたエスプレッソを注げば彼らの作品が完成します。
僕も初めてナポリに行ったとき、ビシッと決めたバリスタが「ナポリ風でいくか?」と聞いてきました。興味津々の僕はもちろんOK。すると小さなエスプレッソ・カップに砂糖をスプーン山盛り2杯入れて、その上にエスプレッソを抽出していました。これが抜群に旨い!その日から僕はナポリのカフェの虜となったのです。

なんだ!?あの茶色い泡は???

ダ・ミケーレ」で至福のピッツァ・ランチを終えてカフェ店を探していたら、なかなか雰囲気の良い店に遭遇。一見普通のカフェですが、店は立ち飲みカウンターだけなのに、バリスタが3人、レジにも女性が2人もいるのです。これは地元客の回転が良く、出前注文が多い証拠です。床も綺麗、カフェマシンもピカピカ、こうい店にハズレはないと確信しました。

レジでカフェを注文して先にお金を払います。もらったレシートをカウンターに出してオーダー。するとバリスタが手際よくカフェを入れてくれます。その厳つくて強面のバリスタさんが「入れるか?」と聞いてきたのが薄いカフェ色の泡。なんだか分からないまま「入れて!」と答えました。

これがカフェ?まるで極上のデザートです

Napoli caffè alla nocciola
左下に見えるのが「魅惑の甘い泡(=ヘーゼルナッツのクリーム)」です。これを入れてもらうと本当に美味しい!注文時は「カッフェ・ノッチョーラ(Caffe alla nocciola)」といいましょう。

そのメレンゲのような泡は、ヘーゼルナッツのクリーム。スプーンで軽く混ぜて飲んでみると、もう驚くほどに美味しいです。トロッとした舌触り、まったりしたのどごし、まるで濃厚なカフェ&チョコのムースを食べているかのようでした。
エスプレッソが苦手な人もこれなら美味しく飲めると思います。ちなみにこのクリームは砂糖代わりなので、くれぐれも砂糖は追加しないように。

ナポリのカフェは砂糖をたっぷりと!

ナポリのカフェの特徴は濃厚な香りと大人の苦み。エスプレッソが苦手な人はこれを聞いただけで顔をしかめそうですが、ナポリではぜひ砂糖をたっぷり入れて試してみてください。最低一袋、好きな人は1.5袋入れましょう。するとどうですか、一気にまろやかで芳醇な香りの極上コーヒーになります。
ナポリに行ったら、イタリア最高の味と賞されるカフェ(エスプレッソ)をぜひ飲んでみてください。病みつきになる人続出でしょう。

カフェ好きならナポリでカフェ巡りもおすすめ

Napoli caffè alla nocciola
ナポリはカフェマシーンも独特です。ナポリだけはレバー式エスプレッソマシンが一般的です。他の都市ではほとんど見かけません。ぜひバールに行ったらチェックしてみましょう。

カフェはバリスタによっても、豆のブランドによっても、マシンによっても味が変わります。日本で有名なイタリアコーヒーメーカーはイリー(illy)やセガフレード・ザネッティ(Segafredo ZANETTI)などがあります。ナポリでは、キンボ(Kimbo)やケノン(Kenon)やパッサラックア(Passalacqua)が有名です。個人的にはPassalacquaが大好きです。バールめぐりしながら、カッフェナポレターノの味の違いを味わってみてください。

カッフェマキアートとラッテマキアートもおすすめ

Macchiato(マキアート)はイタリア語で「染みのついた」という意味。カッフェ・マキアートはエスプレッソにミルクを少し入れたもの。一方、ラッテマキアートはラッテに染みが付いた意味になるので、ミルクに少量のエスプレッソを垂らしたものです。
ナポリなら独自のカフェ、caffè alle nociolata(ヘーゼルナッツコーヒー)を試してください。夏ならshakelato(シャケラート=氷でシェイクしたカフェ)、ちょっと甘みが欲しいならcaffè con panna(生クリーム入りカッフェ)などもあります。ナポリで様々な美味しいカッフェを試してみてください。

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