Birreria Hofbräuhaus Genova

Birreria Hofbräuhaus Genova ジェノバ
ビールとドイツ・バイエルン地方、ミュンヘンへの多大なる情熱から、脱サラしてこのビッレリアをオープンしたオーナーのアレッシオさん。実はまだ日本には行ったことがないものの、日本食好き。インタービューしたこの日もちょうど、奇遇なことに奥様からお寿司の本をプレゼントしてもらったとのこと。ご来店の際には「アーモイタリアで知りました」とぜひ声をかけてみてください。
味  
雰囲気
値段 
総合 
イタリアでアルコールというとワインが定番ですが、日本人旅行者の方の中には、それでもたくさん歩き回った後はビールが最高!という方も多いのではないでしょうか?そんな気分や乾いたのどを上質なビールでいやしてくれるのが、本格ビッレリアのホーフブロイハウス・ジェノヴァ!ジェノヴァの中心地のデ・フェッラーリ広場に面するパラッツォ・デッラ・ボルサの地下に位置し、観光スポットからもアクセスしやすいです。ビールだけではなくお料理も本格派なので、飲まない方のお腹も気持ちも大満足です。

イタリアで最上級のビッレリア12店のうちの1軒!リグーリアでは唯一

いくらイタリアがワインの国といっても、リストランテやトラットリアなどの飲食店はもちろんのこと、コーヒーを飲みに入るその辺のバールなど、ビールを飲める場所はあちらこちらに存在しますが、ホーフブロイハウス・ジェノヴァは、イタリアビール業界の中でも選抜され、ビッレリアとしては一線を画すお店です。オリジナリティとその活動性が高く評価され、上質なビールを飲ませるだけではなく、ビールのテイスティング講座や注ぎ方レクチャーなどを一般開催するなど、ビール文化の普及に色々な角度から努める点も買われています。

Birreria Hofbräuhaus Genova
お店の入り口に掲げられている看板のトレードマークは、本国ドイツ・バイエルン州の州旗と州の紋章を掛け合わせアレンジされたデザインで、本場の味と文化を正しく伝える誓いの印です。

イタリアで唯一“HOFBRÄUHAUS”の名称を名乗ることを許されたお店

“HOFBRÄUHAUS”は1589年にドイツ南東部バイエルン公によって設立されたビヤホールで、当初は王族だけの専門店でしたが、1610年には一般国民にも許されるようになりました。1930年、王立のビヤホールから公立に変わり、時代の変化と共に、ドイツ以外の国にも“HOFBRÄUHAUS”はできていますが、2005年に産声をあげたジェノヴァの店舗は、ドイツ以外のヨーロッパの地初でした。イタリア各地からのオファーは引手数多でも、ドイツ側で首を縦に振らないのは、彼らがビジネスよりも伝統をきちんと伝えるてくれることを重視しているためということで、そういう意味でも、ジェノヴァのお店で飲めるビールの味は保障されています。

Birreria Hofbräuhaus Genova
このお店の中で一番重要な心臓部分は、本場から輸送された本格バイエルンビールが注がれるこのカウンターです。こちらもバイエルン州の州旗の柄をモチーフに、本場の気分を高める装飾が施されています。奥の天井からつるされているアコーディオンやバイオリンは、数多くのビール祭りで演奏されるバイエルンバンドの楽器をイメージしてのオブジェです。

ジェノヴァでバイエルンビールを堪能しよう

ホーフブロイハウス・ジェノヴァで飲めるビールは、バイエルン地方のヴァイスビア(白ビール)が主流です。“Hofbräu Original”(小:2.50ユーロ/中:4ユーロ/アルコール度数5.1)は切れのよい苦味とフレッシュな香りのラガービール。約200年の歴史を誇る“Münchner Kindl Weisse”はのどの渇きをいやす夏の暑い日にピッタリのヴァイスビア(小:3ユーロ/中:5ユーロアルコール度数5.1)。“Hofbräu Maibock”は琥珀色で通常よりアルコール度数がやや高め(小:3ユーロ/中:5ユーロアルコール度数7.2)。その他、限定されたシーズンのみ登場するスペシャルビールメニューもあります。

Birreria Hofbräuhaus Genova
Pennette cinque formaggi bavaresi(5種類のバイエルンチーズのペンネッテ、5.50ユーロ)。お料理はチロルとアルト・アーディジェ地方のメニューなので、プリモ(第1皿)もクリーム系のソースや、アルコールを使ったソースなどがよく使われています。

料理の質は、パブではなくてリストランテ志向

ビッレリアということで、美味しいビールを出すのはもちろんのことですが、食にこだわるイタリア人としては、お料理を単なるビールのおつまみという添え物レベルにはしておきません。バイエルンビールとのコンビネーションとイタリア人に受け入れられやすい面を考慮して、イタリアの中でもドイツ語が一部話されている北西部アルト・アーディジェとチロル地方の料理が振舞われます。クオリティと純度の高さにこだわり、スローフードに認定されている素材を選択したり、ここでは普通には手に入らない食材を現地バイエルンやアルト・アーディジェから調達し、メラーノ&ボルツァーノのコック協会とのコラボレーションで、現地シェフが厨房で腕を振るっています。

Birreria Hofbräuhaus Genova
Spadellata di cotto affumicato con patate(燻製ハムのスパデッラータとポテト、8.50ユーロ)。セコンド(第2皿)はお肉系とポテトの組み合わせのバリエーションが多いですが(お魚が食べたい方にはあまり向いていません)、素材への強いこだわりがあると言うだけに、口に入れると食材の美味しさが感じられ、なんだか幸せな気分になれます。

バイエルンビールとミュンヘン大好きなオーナーの夢

2005年にこのお店をオープンさせる10年以上前に、初めてミュンヘンの“Hofbräuhaus”を訪れた時から、すっかりその虜になってしまい、色々と機会を作っては何度も足を運んでいたというオーナーのアレッシオさん。いつしか「地元のジェノヴァでこんなに美味しいバイエルンビールと食事があればなぁ!」と思うようになり、それまで築いてきた技術も知識も安定も捨てて、“Hofbräuhaus Genova”開店に向けて奔走してきました。そして、最も有名で且つ大規模なビール祭りであるミュンヘンのオクトーバー・フェストに習い、ジェノヴァでもここ数年9月前半頃に開催されていますが、その火付け役として、中心になってイベントの盛り上げに貢献しています。イタリアとバイエルンの文化の架け橋を目指して、日々の16時間労働も情熱で乗り切っています。

Birreria Hofbräuhaus Genova
左:Strudel di mele con crema di vaniglia(リンゴのストゥルーデル バニラクリーム添え、3ユーロ)。もともとはオーストリアのお菓子だったアップルパイです。パイの皮が油っぽくないところが食べやすいです。右:Crema di ricotta con salsa di lamponi(リコッタのクリーム ラズベリーソースがけ)。筆者の一押しドルチェ!単なるクリームと思わずなかれな一品です。生クリームよりも軽く、ほんのりした上品な甘さが日本人の舌には丁度よいので、お腹がいっぱいでも食べられそうです。リコッタチーズはチーズ類の中でもわりと低カロリーなのでその辺も安心です。
スタッフ

私が「ホーフブロイハウス・ジェノヴァ」をお勧めします 

ビール好きの方、ドイツの雰囲気が好きな方にはぜひ足を運んでいただきたいお店です。リグーリア・ジェノヴァ料理は出ませんので、郷土料理やお魚料理を食べたい方向けではありませんが、こだわりがない方、数日から長期滞在で複数回お食事の機会がある方にはおススメです。ビールが味わえるのはもちろんですが、お料理もしっかりしたものが美味しく食べられる点がポイント高しです。 

イタリア在住:アーモスタッフ スタッフ一覧

メニュー(2010年1月)

最新のメニューは公式サイトでご確認ください。料金も記載してあります。(2024年)

チャージ 0.5ユーロ
Primi Piatti
日替わり
パスタ料理
Gnocchi alla Grappa di Gewurztraminer(グラッパ風味のニョッキ)5.5ユーロ、Mezzemaniche con crema di arrosto e trevisana Brasata(メッザマニケのパスタ)5.5ユーロ
Secondi Piatti
日替わり
メイン料理
Leberkase alla Piastra con Uovo all’Occhio di Bue e pure’ 8.5ユーロ、Kartoffeisalad delicata di Eva Maria(ジャガイモのサラダとソーセージ)8.5ユーロ、Insalata di Patate con Würstel Servelade(ジャガイモ・マスタード風味、ソーセージのサラダ)8.5ユーロ、Würstel Bavaresi alla Piastra(ソーセージの鉄板焼き、ジャガイモ添え)8.5ユーロ
Dessert
日替わり
デザート
Torta di Grano Saraceno con Composta di Mirtilli(ブルーベリーのコンポートのそば粉タルト)3ユーロ、Strudel di mele con Crema alla vaniglia(リンゴのシュトルーデル、バニラクリーム添え)3ユーロ、Crema ricotta con salsa di Lampone(リコッタチーズのクリーム、ラズベリーソース)3ユーロ、Crema vaniglia con Salsa di Lamponi(バニラクリーム、ラズベリーソース)3ユーロ、Ananas fresco(生パイナップル)3ユーロ
セットメニュー パスタ料理と水:6ユーロ、パスタ料理と生ビール200cc;7.5ユーロ、メイン料理と水:7.5ユーロ、メイン料理と生ビール200cc:9ユーロ
今日ののシェフの特別メニュー Coppa affumicata alla Piastra con verza croccante alla cannella e mele saltate(燻製コッパ肉の鉄板焼き、縮緬キャベツと焼きリンゴ添え)7.5ユーロ
定番メニュー Torta di Zucchine e Porro con Insalata di Pomodori(ズッキーニとポロネギのタルト、トマトサラダ添え)6.5ユーロ、Insalatona fresca mista(巨大なミックスサラダ)4.5ユーロ、Insalatona fresca mista, Tonno e Formaggio(巨大ミックスサラダ、ツナとチーズ入り)6ユーロ、Tagliere di Formaggi D.O.P. Trentini(トレントの薄切りチーズ盛り合わせ)6.5ユーロ、Assaggi di Formaggi D.O.P. Trentini(トレントのチーズ試食)4ユーロ、Cestino di Frutti freschi di stagione(生フルーツ)3ユーロ
ビール
Birra
Original chiara lager(オリジナル・ラガービール 5.1度)
小200ml 2.5ユーロ / 中500ml 4ユーロ
以下すべて、小200ml 3ユーロ / 中500ml 5ユーロ
Oktoberfest(ラガービール 6.3度)、Weiss(Weizen 5.1度)、Dunkel(黒ビール 5.5度)、Maibock(琥珀ビール 7.3度)
その他ドリンク
Bevanda
Acqua(水)1ユーロ、Succo di Mela(リンゴジュース)2.5ユーロ、Cola(コーラ)2ユーロ、Caffe’(カフェ)1ユーロ、Grappa Tirolese(チロル風グラッパ)2ユーロ、Grappa Monovitigno Gewürztraminer(グラッパ)3ユーロ
Birreria Hofbräuhaus Genova
食後酒の青リンゴのリキュール。リンゴの産地ということで、リキュールも特産のリンゴ使用です。リモンチーノや一般的なグラッパに比べるとやや軽めで、アルコール度数は低くはないものの、飲みやすくフルーティーな味わいが、女性にも受けがいいと思われます。

ビッレリア・ホーフブロイハウス・ジェノヴァの店舗情報

店名 Birreria Hofbräuhaus Genova(ビッレリア・ホーフブロイハウス・ジェノヴァ)
おすすめ
住所 Via Gerolamo Boccardo, 5r, 16121 ジェノバ
行き方 ピアッツァ・デ・フェラーリから9月20日通りの方向を見て、右側の角にある建物、パラッツォ・デッラ・ボルサの地下にあります。(入り口は9月20日通りとは別の方の通りに面しています。)
電話番号 +39010542988
定休日 日曜日
営業時間 12時00分~24時00分
予算 1人15~30ユーロくらい(飲み物別)
その他 クレジットカード利用可
サイト https://www.hbgenova.com/
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