フィレンツェ住人や学生から愛され続ける「イル・ベジタリアーノ」は美味しくて楽しい!

Firenze Trattoria il vegetariano フィレンツェ
「Il Vegetariano」の料理はこんな感じで一皿に盛られてきます。エスニックな野菜料理が多いですが、左に見えるのはトマトソースのポレンタです。チョコレートケーキも絶品です。
味  
雰囲気
値段 
総合 
フィレンツェの中心街から少し離れているため観光客はほとんど来ない、地元の人にのみ人気のベジタリアン料理のトラットリア。メニューが読みにくい手書きで、セルフサービス注文のためイタリア旅行初心者には少々難しいお店です。ただし味はベジタリアンとは思えない満足度。食堂風の店内は好みが別れるところでしょうが、料金が安く、そしてとても美味しいので、コストパフォーマンスはとても高いです。甘いものはそれほど好きではなくても、ここのドルチェはなかなかの味で必食です。

観光客にはほとんど知られていない、フィレンツェの人気店

Firenze Trattoria il vegetariano
銭湯の番台のような場所が注文窓口兼レジ。その奥、壁にかかっているのがメニューで毎日かわります。レジ正面に見えるショーケースのあたりが料理配膳場所です。

フィレンツェで食事と言えば、フィレンツェ風Tボーンステーキや、内蔵料理のモツやハチノス、レバーペーストのブルスケッタを思い浮かべますが、この「Il Vegetariano(イル・ヴェジェタリアーノ)」はその店名のとおりヴェジタリアンのレストランです。地元フィレンツェっ子には有名で開店と同時に席が埋まっていく超人気店なのです。

なぜそんなに人気かというと「安くて美味しい」から・・・。この料理が野菜だけなの?と疑うほど、どの料理も味わい深く、コクがあります。 ただ難点は、お店の場所が分かりにくく、予約できないため開店と同時に行く必要があります。またセルフサービスで、英語のメニューもないので度胸も必要となります。でもここをマスターすればフィレンツェ通の仲間入り、どのレストランでも怖くなくなるでしょう。

まるで大学の学食!席も自分で確保、料金先払い、トレーを持って料理を待ちます

セイタンと芽キャベツの煮込みとライス、サラダの盛り合わせです。セイタンとはグルテンミートといってまるでお肉を食べているみたい。この一皿で9ユーロ(1400円)です。

夜は19時30分にオープンしますが予約はできません。開店時間に行くのがベストでしょう。10分遅れるとそれだけ混雑して、注文がしにくくなります。
お店の中は白い壁と木のテーブルだけのシンプルで伝統的なトスカーナ風。入店したらまず好きな席を、帽子やマフラーなどで確保しましょう。そしてレジに向かいます。そう、ここは大学の食堂のようなシステムで、全てセルフサービスなのです。

レジの横には大きな黒板にチョークでメニューが書かれてあります。すべてイタリア語。分かりにくいですが、基本はピアット・ウニコ(一皿料理)で、どれを選んでも外れなしです。レジで料理の他、お好みでワイン、デザート、お水も注文して料金を払います。レシートとオーダーの書かれた半券をもらったら、脇にあるトレーにフォークやナイフ、コップを用意して、調理窓口に向かいます。ここで半券を渡せばスタッフが手際良く料理を出してくれます。

イタリアに10年以上住んでいても、ここのメニューはなかなか難解です。10年前にこの店でビーガン、セイタンなどの名前を知りました。メニューわからない場合は店員さんに聞くか、わからずともチャレンジしてみてください。(2024年)

ここのドルチェは別格です!デザートを試さなかったら後悔します

Firenze Trattoria il vegetariano
洋梨とクルミのタルト、お好みでヨーグルトかホイップクリームを添えてくれます。ケーキは全てその日に作っていて、中央のスポンジがしっとりと柔らかく、満腹でもペロリと入ってしまいます。

食後にドルチェをあまり食べない僕でも、ここでは必ずケーキを頼みます。イル・ヴェジェタリアーノのケーキは甘すぎず、作りたてで、素材の旨さが最大限引き出されています。種類も、洋梨とクルミのタルト、チョコレートケーキ、リコッタとレモンのケーキ、にんじんとピスタチオのタルト、ブルーベリーソースのチーズケーキなどなど、シンプルですが魅力的なものばかり。ドルチェはすべて同一料金(4ユーロ=640円)なので、「ドルチェ」と注文した後に、ショーケースの中を眺めながらじっくり選べます。

ハウスワインも1リットル入り、料理も山盛りで十分な量、ドルチェも豪快に取り分けてくれます。ワインを飲んでも一人15ユーロ(2400円)で夕食を食べれるのは、フィレンツェで破格の安さです。美味しいものに目のない方は、ぜひこの難関レストランにチャレンジしてみてください。旅行のいい思い出にもなるでしょう。

スタッフ

フィレンツェで貴重な魚料理のお店 

最近のヘルシーブームで魚レストランは人気になっていますが、フィレンツェは肉が名産なので魚介レストランは多くありません。その中でこの「Cantinetta delle Terme」は中心街にあって貴重な一軒です。もう1店舗のおすすめは、これも中心街にある「Fishing Lab Alle Murate」です。こちらはもう少しカジュアルで若者向き、魚料理を軽く楽しむ雰囲気です。ご自身の目的に合ったお店を選ぶと良いでしょう。 

イタリア在住:堂 剛 スタッフ一覧

メニュー(2014年)

Coperto サービス料(席料、パン代込み)?ユーロ
Primi Piatti
プリモ・ピアット
Zuppa di fagioli con l’occhio e orzo(インゲン豆、レンズ豆、小麦のスープ)5ユーロ、Fiocchetti con ragu’ vegetariano(野菜ラグーのフィオッケッティ)、Miglio al forno con zucca gialla e mozzarella(黄色のカボチャとモッツァレラチーズの粟)6ユーロ、Zuppa di cipolle alla francese(フランス風タマネギスープ)5ユーロ
Secondi Piatti
メイン料理
Sformato di bietola e patate alla mugellana(ビエトラとポテトのスフォルマート)8ユーロ、Gratin di broccoli al parmigiano 8ユーロ、Stufato di cicerche e cardi + Quinoa + Carote al sesamo 8ユーロ、Brasato di seitan e cavolini di bruxelles + Riso giallo + Insalata mista 8ユーロ
Dolci
デザート
すべて4ユーロ
Yougurt con miele e frutta secca、Latte alla portoghese、Torta di arance e semi di papavero(オレンジのタルト、ケシのみ入り)、Torta di cioccolato e yogurt(チョコレートとヨーグルトのタルト)、Torta di pere e noci(洋梨とクルミのタルト)、Torta di cioccolato e nocciole(チョコレートとマカダミアナッツのタルト)、Crostata di ricotta e limone(リコッタチーズとレモンのクロスタータ)、Tronchetto con frutta secca e crema di marroni、Zuppa tartara con pere e mirtilli freschi、Crumble di mele, prugne e fiocchi di avena (senza zucchero)

イル・ベジタリアーノの基本情報

店名 Il Vegetariano(イル・ベジタリアーノ)
おすすめ
住所 Via delle Ruote, 30 r, 50129 フィレンツェ
行き方 フィレンツェSMN駅から東に徒歩15分。インディペンデンツァ広場とサン・マルコ広場の中間に位置します。少々分かりにくいですが、行く価値ありです。 バスで行く場合は、4番、12番、20番(バスの番号は変わっている場合があります。路線図等でご確認ください)
電話番号 +39055475030
定休日 日曜日、月曜日ディナー
営業時間 12:30-14:30, 19:30-22:30
座席数 50席
予算 1人15~35ユーロくらい(飲み物別)
その他 クレジットカード利用可
サイト http://il-vegetariano.com/
Facebook https://www.facebook.com/il.vegetariano/

レストラン利用者からのご感想

  • イタリア旅行10回目なのでちょっと変わったレストランで食事をしようと、こちらの「イル・ベジタリアーノ」に挑戦してみました。フィレンツェの観光スポットから少し離れていますが、Google Mapを見ながらいくとすぐに見つかりました。開店時間ちょっと前に到着して一番乗りで入店できましたが、30分後には席の半分が埋まりました。メニューは分かりにくいですが、ゆっくり読めばなんとか理解できました。料理は想像を超えて美味しかったです。ベジタリアンとは思えない味の深みがあって、オーダーした品のすべてに大満足できました。雰囲気も料理も独特で、楽しいディナーになりました。好奇心旺盛な人におすすめします。レストランを紹介していただきありがとうございました。(2018年5月)
タイトルとURLをコピーしました